『この世界の片隅に』を観た後から、“ばけもん(人さらい)”のことが気になって仕方ない・・・

サブカル
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※【ネタバレ少し】このエントリーには少しネタバレがありますが、初めて鑑賞する人がショックを受けるほどではありません。

『この世界の片隅に』の余韻に浸り・・・新年2017年になっても、映画のことを思い出すと夢うつつだよ
マンガ読みました?
うん、お正月にキンドルで読んだよ
それにしても・・・あの“ばけもん(人さらい)”は、一体何だったのだろうか・・・
ああ・・・周作とすずの出会いのきっかけになった、人さらいの化け物ですね
謎の存在ですが、物語の世界観・・・映画の持つ独特の雰囲気を盛り上げましたね

出典:この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

☆☆☆自己紹介☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:酔っ払いおじさん、広く浅く世間を語る
特技:2才の娘を笑わせること
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索
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『この世界の片隅に』を見た後から、“ばけもん(人さらい)”のことが気になって仕方ない・・・

出典:konosekai.jp

映画の最初と最後に出てくる“ばけもん(人さらい)”の正体は一体、何だったのだろうか・・・?
幼少時に広島の街中(中島本町)へとおつかいに出たすずと周作をさらって食べようとした、謎の大男・・・正体は不明です

出典:ja.wikipedia.org

大きなカゴを抱えた巨漢・・・頭からすっぽりのボロ服を被っていたけど、口元や手先など、その毛むくじゃらのカラダが覗いていたよね
頭に被った布に目は隠れていたけど、その大きな鼻の穴と、ギザギザの牙が生えた大口が恐ろしい
毛むくじゃらの手からは、獣のような爪も伸びていたよね・・・
とてもこの世のモノとは思えません・・・

出典:この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

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遠い昭和の「人さらい」の記憶・・・

ひとさらい~日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日暮れどきに出現して幼児をさらって行くといわれていた妖怪(ようかい)。夕暮れまで戸外に遊んでいる子供を戒めるのに昔はよく使われた。コトリゾ、カクレババ、フクロカツギ、アブラトリ、カクシンボなどともいい、こうした妖魔が現れて幼児をさらって行くと思念され、タソガレ、マクマクドキなどともいう薄暮には、とくに幼童が襲われると久しく信じられてもいたのである。室町時代の『臥雲(がうん)日件録』などには、「子取尼」なるものが京都に現れて人々を驚かせたという記事も載っている。しかし「ヒトサライ」は、むしろ薄暮に跳梁(ちょうりょう)すると信じられてきた俗信の所産で、「神隠し」の伝承とも相通ずるところであろう。とはいえ、古くから実際に幼児を誘拐して利をむさぼる悪党がなかったわけではない。[竹内利美]

出典:kotobank.jp

昔はよく、夕暮れ時にいつまでも遊んでいると、「人さらい」に連れていかれるよと、大人に注意されたものだよ
昭和の頃の話ですね
辺りが暗くなっても、子どもって、夢中になって遊んでいるんだよね
でもふと気づくと、友達はみんな帰ってしまっていて、広い校庭にいつの間にか自分一人・・・
そうすると、無性に不安になってきて、遠くから近づいてくる人影がみんな人さらいに見えて恐怖することもあったねえ・・・(遠目)
昭和の原風景のひとつだね
サーカスに売られるぞ、とか言って脅されたらしいですね(笑)
そうそう!あったね
サーカスに売られた子どもは、酷い仕打ちを受けるんだよね
カラダが柔らかくなるまで酢を飲まされるとか・・・
は・・・?(笑)


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恐怖と郷愁が同居する・・・ものがたりの中の人身売買という装置

サーカスに売られるのって、鉄腕アトムもそうだよね・・・ロボットサーカスに売り飛ばされる?
え~と、あとピノキオにもあるよね・・・ということは、世界共通の何かがある?

出典:tezukaosamu.net

え~と(検索中)・・・ピノキオの場合は、ストロンボリ一座という人形一座ですね

出典:ja.wikipedia.org

あ、そうかそうか
でも、国から国へ旅する劇団やサーカス一座は、異国情緒もあって素敵な面もあるけど、それと同時に、不穏な空気も纏(まと)っているよね
旅の一座はいろんな物語に出てきますよ
古今東西の物語の中で、女や子どもたちがさらわれ、サーカスや旅の一座に売られていきます
サーカスに旅の一座に、チンドン屋、祭りのテキヤ、遊郭なんかもそんなイメージだよね
日常に対して、非日常を象徴する職業だね・・・日常から逸脱した子どもは、非日常の一員になっていく
物語の中の人身売買という装置ですね
遊郭に売られる貧しい家庭の娘も似たようなものじゃないですか?
あ・・・『この世界の片隅に』でも、すずさんと仲良くなるリンがそうだよね
え~と(検索中)・・・白木リンは、朝日遊廓「二葉館」の遊女です
子だくさんの家に育ち、口減らしのため子守りとして売られますが、そこを逃げ出して放浪の末、行き着いた呉で誘われて遊廓に入りました

出典:ja.wikipedia.org

そうか・・・そう考えると、この“ばけもん(人さらい)”、そして、座敷わらし、白木リンのサイドストーリーって、『この世界の片隅に』という映画に物凄く深みを与えているね
そしてそれは、今の日本の社会からは、消えたしまった風景でもありますね




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広島だけに・・・その正体は「ヒバゴン」か?!

出典:gakkenmu.jp

ちょっと待てよ・・・ばけもん(人さらい)の正体って、広島だけにその正体は「ヒバゴン」か?!
ヒバゴン?
なんですかそれ?
1970年 広島県に獣人ヒバゴン出現

(一部省略)
1970年7月20日、広島県比婆郡西城町(現庄原市西城町)で、トラック走行中の男性が道路を横切る怪物を目撃した。
その姿はゴリラに似ており、子ウシほどの大きさがあったという。以後、たてつづけに怪物の目撃報告があり、とくに12月は1か月で12件もの目撃があったため、地元は大騒ぎになる。
目撃談をすりあわせると、イエティやビッグフットと同じ、いわゆる「雪男タイプ」の獣人と考えられる。怪物は目撃された比婆山連峰の地名にちなんで「ヒバゴン」と名づけられた。
ヒバゴンの目撃はその後も続き、翌1971年にはとうとう、西城町役場内(当時)に、ヒバゴン対策のための「類人猿係」が創設されるに至る。
ところが1974年を最後に、ヒバゴンの目撃はぴたりと途絶えてしまった。そのため類人猿係も廃止されてしまい、最終的に「ヒバゴン騒動終息宣言」まで出されて、騒動は完全に終わったかに思えた。
ところがどういうわけか、1980年になると突然、西城町から90キロも離れた福山市で、水道局員がヒバゴンを目撃。このとき彼は、10メートルの距離で一分ほどヒバゴンと睨みあったという。
もしも西城町で目撃されたヒバゴンと同じなら、ヒバゴンは中国山地を移動しているということになる。そんな「常識」を超えたロマンがあってもいいのかもしれない。

出典:gakkenmu.jp

“ばけもん(人さらい)”もヒバゴンだったんじゃない?
時代を超えて、ヒバゴンがいたんですか?
まあ・・・ロマンのある話ですが・・・
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まさか・・・時空を超越した「鬼(おに)いちゃん」?

出典:この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

コミック版には、すずさんが描いた「鬼(おに)いちゃん」を主人公にしたマンガが所々に挿入されているんだけど、“ばけもん(人さらい)”の正体が実はこの「鬼(おに)いちゃん」ではなかったのか・・・というマンガがある
あ、ホントですね・・・
え~と(検索中)・・・すずのお兄さんの浦野要一(うらの よういち)は、すずのみならず腕白な哲ら男子からも怖れられ、通称「鬼(おに)いちゃん」と呼ばれていました
軍人としてパプアニューギニアで戦死したことになっていますが、家族はあの兄が・・・と信じられませんでした

出典:ja.wikipedia.org

時空を超えた「鬼(おに)いちゃん」の愛がすずさんと周作を結びつけたのかもしれないよ

出典:この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

このへんは、映画を観た僕ら一人一人の解釈にゆだねられているんですよね
僕は・・・と思うな!

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出典:Amazon





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