「被災しました・・・。」くまちゃん・R子の子育て日記(10日目)

kuma
この日記は、穏やかな日常を淡々と綴っていこうと思っていたんだよね。
でも、ちょっと波乱が起きました・・・。
rko

実は・・・被災しました。

kuma
14日(木)の夜でした。
むーちゃんをお風呂に入れようと、僕が裸になったところで大きな揺れが・・・。
rko

ちょうど一緒にいたのは良かったね。

kuma
うん。お風呂場の入り口で、三人で揺れが収まるまで、うずくまっていたね。
rko

廊下でバタンと大きな音して、停電しました。

kuma
廊下に置いていた大きな衣装棚が倒れた音でした。むーちゃんが一人で廊下を歩いていたら・・・と思うとぞっとしました。
くまちゃんとR子の第一子むーちゃん(♀)は、この春2歳になりました。
R子は高齢出産(アラフォーで高齢呼ばわりとは・・・)でしたが、幸い元気な子が生まれて、すくすくと育っています。

先週末、くまちゃんたちの住んでいる熊本がまさかの大地震に見舞われました・・・。
2016年(平成28年)4月14日21時半頃、突如起こった最大震度7の地震です。
しかし、これは始まりにすぎませんでした。
翌日の夜中、4月16日1時半頃、最大震度6強の揺れがきて、それから同クラスの揺れを含め、衝撃が数時間続きました。14日は前震で、28時間後のこちらが本震だったのです。
そして、数日経った今も、余震は続いています。

kuma
最も被害がひどかった場所は、僕らが住んでいる熊本市からすぐ近くの益城町でした。
rko

私たちの家は、建物自体は幸い大丈夫でしたが、大きな棚や電化製品が倒れたり、食器が散乱して割れたりと、室内はぐちゃぐちゃになりました。

kuma
でも、14日の前震の段階では、一度は停電したものの、数分で電気は戻りました。
部屋をなんとか片づければ、余震が多少あっても、すぐに日常に戻れるかなというイメージでした。
rko

翌日の金曜は、パパは普通に出勤したもんね。

kuma
この時はまだ前震が終わったに過ぎないなんて、夢にも思わなかった。
金曜日から土曜日にかけて、仕事関係の旅行の予定があって、一応旅行の準備をして出かけたもんね。
rko

結局旅行は中止になったから良かったけど、本震の時にもしパパがいなかったら怖かっただろうなあ。

kuma
金曜日は旅行が中止になって家に帰ったけど、その時点では、土日はあれしようこれしようって、無邪気にいつもの週末気分だったもんね。
rko

そして、いつものように、10時くらいに私とむーちゃんはお布団に入った。

kuma
僕は、週末だし少しお酒を呑んでほろ酔いで寝た。
rko

そして・・・。

kuma
奴がきたよね・・・。
rko

大きな衝撃があって、すぐに目が覚めた。

kuma
夜中の1時半。
rko

川の字で寝ていたけど、三人で抱き合って揺れが収まるのをひたすら祈った。

kuma
これがなかなか収まらなくて、どのくらいだろう・・・。
rko

どのくらいかな。

kuma
たぶん、3時過ぎくらいまで、布団の中、みんなでブルブル震えていたと思うよ。
途中、近所でクルマのライトが光って、誰かがどこかに出かけていく気配がした。
近くの家族がクルマで急いで避難したんだね。
rko

うちは平屋だし、前回もなんとかなったから、大丈夫かな・・・って。

kuma
この判断は難しいよね。
結果的に何もなかったからよかったけど、今から冷静に考えると、うちは庭が広いからクルマに移って、庭で車中泊すべきだったね。
その方がリスクが少なかったと思う。
rko

うちは避難所まで遠いし、遠くまでクルマで移動するよりは庭に避難していた方がいいよね。
それに、小さい子どもがいるから、なるべく移動したくないしね。

kuma
R子のお母さんもいるから、4人で一台の軽自動車に乗って避難所に移ると車中は狭いよね。
それに、お母さんも移動したがらないタイプだから、まず説得も大変だろうし・・・。
rko

うん。母はうちにいる、っていいそう・・・。

kuma
庭にはそれなりにスペースはあるから、万が一、建物が倒れても、クルマがつぶされる可能性は低いと思う。
僕らとお母さんが、それぞれの軽自動車に乗って、庭で車中泊っていうのがうちの場合は最善の策かな。
rko

そうね、それがいいかもね。

kuma
この日の朝日が昇ると、本当に救われたという気持ちになったね。
rko

夜が明けて、土曜日の朝。
ほとんど眠れなかったけどね。

kuma
うん。
今度の本震では、電気はもう完全に止まって、水もでない。
まずは水を確保するために、給水ポイントの情報を調べて、水をもらいに行った。
rko

パパが朝ランニングしてお風呂に入るから、湯舟に水が残ってた。それは良かったよ。

kuma
トイレに使う水がないと困るもんね。いつまでこの状況が続くかわからないし、なるべく水を確保しておきたい。
rko

飲み水は、前震の後に、ペットボトルの水を少し買いだめしてあったしね。
そして、電気はだめだけど、うちはプロパンガスだから、ガスはまだ使えた。

kuma
ちなみに、木曜日の夜の地震が前震だったという認識になったのは、この頃だもんね。
前震があって、本震がくるなんて、想定外だったよね。
rko

あと、この日はたまたま、夜のうちに母がパンを焼いていてくれたから、朝からパンを食べることができた。

kuma
パンを食べた後、僕が一人で給水ポイントに指定された、避難所の学校までクルマで行ってみることした。
庭に出てクルマに乗ろうとすると、庭の砂利の地面に亀裂が走っていた。
rko

むーちゃんは夜に何度も起きたから、朝パパが出かける時はやっとすやすや寝ていた。

kuma
幸いとてもいい天気で、気候も暖かった。
クルマで走っていて、倒壊しかかっている建物や、道に散乱する瓦なんかが見えないと、本当に牧歌的なのんびりした朝だったよ。
rko

学校にはどのくらい人がいたの?

kuma
僕が行ったときは運動場いっぱいにクルマが並んで止めてあった。
話を聞いたら、最初、本震の前は、まだ80人くらいだったらしいけど、本震の後の夜中に一気に人が増えたって・・・。
rko

そこで水はもらえなかったのよね。

kuma
うん、スマホで自治体の発表を確認してから出かけたけど、まだ給水車は到着していなくて、自治体の職員らしき人に聞いたら、正確にくる時間はまだわからないし、到着しても避難所にいる人数分はおそらくないだろうということだったんであきらめた。
rko

こういう状況だから仕方ないけど、振り回されることも多かったよね。

kuma
それで、帰ろうとしたら、途中のガソリンスタンドに列ができていたので、とりあえずガソリンだけでもいれとこうと思って列に並んだ。
rko

ガソリンはタイミングよかったよね。

kuma
1時間くらいは待ったけど、クルマにほとんどガソリン残ってなかったから良かった。
タイミングが悪いともっと待たされたみたいだし。
東北の震災を経験した友人は、ガソリン待ちで6時間並んだって言ってた。
rko

それは大変よね。

kuma
待っている間、スマホでいろいろ情報を収集していた。
途中で、隣の県にいるいとこから電話があったけど、そっちは地震の影響はほとんどなかったらしい。
rko

彼女(いとこ)はこっちにマンションを買ってるから心配だったろうね。

kuma
そうだね。幸いマンションもエントランスの壁が崩れたりしていたけど、全体的には大丈夫だったみたいね。
マンションの上の階の人とか怖かっただろうね。
rko

市内のマンションに住んでいる人たちは、大抵避難所に逃げたみたいよね。

kuma
耐震設計がちゃんとしているマンションもあるかもしれないけど、大きな揺れが続いていたら、逃げたくなるよね。
rko

パパがガソリンを入れて帰ってくると、今度は二人でまた水を探しに出かけたね。

kuma
一度家に帰って、むーちゃんの顔を見てほっとしたよ。
揺れていないときは、いつもの元気なむーちゃんだからね。
mu

ゆらゆらしたよ。

rko

うん、ゆらゆら、怖いねえ。

kuma
天気予報では、この日の夜から早朝にかけて暴風雨に注意するよう言っていた。建物が壊れていた方にはもう二重苦だよね。
rko

うちは本当に恵まれた方だったよね。

kuma
近所でもあちこちで、崩れた瓦の応急処置をしていた。
屋根にブルーシートをかける作業が盛んに行われていた。
rko

でも、余震もあるから、屋根の上に登って作業するのは危険よね・・・。

kuma
危険だけど、みんな仕方なくやってたよね。
うちは幸い屋根の対応は必要なかったから、引き続き、水の確保が優先事項だった。
rko

自治体が指定していた近くの給水ポイントを2か所回ったけどまた無駄足で、そのまま、川や貯水池とか、水を汲めそうな場所を見て回った。

kuma
道はデコボコで亀裂が入っていてあちこちで通行止めになっていたり、汲めそうなところは泥水だったり・・・。水の確保がままならない。
でも、ママの活躍で解決策が見つかったよね。
rko

ママの人徳ね!

kuma
クルマで30分程度の地域に住んでいる知人がいて、そこはまだ電気も水も無事だった!
rko

お風呂や食事までいただいたね。

kuma
本当に恐縮です。
水をたっぷりもらって、おまけに、お風呂借りて、洗濯機貸してもらって、最後に食事までいただいた。
rko

有り難いね。
この日は終日、停電&断水だったけど、なんとか乗り切ったね。

kuma
日中ずっと動いていたし、夜は家の中も真っ暗だから、早くお布団に入ったよね。
大きい揺れがこないことを祈りながら・・・。
rko

パパ、すぐいびきかいてたわよ。

mu

ぐううううううううう。

kuma
むーちゃん、真似しなくていいから。
rko

パパが先に寝ちゃうから、ママとむーちゃんでずっとパパの真似してたのよ。

mu

ぐううううううううう。

rko

ぐううううううううう。

kuma
そうなの・・・。
この夜も余震は続いていたけど、前日のような大きな揺れは少なかったかな。
rko

その代わり、夕方から降り出した雨がどんどん酷くなって、暴風雨となったよ。
パパは熟睡していたけどね。

kuma
すみません・・・。
mu

ぱぱ、ぐううううううううう。

kuma
まあ、なんとか雨による二次災害は免れた。
rko

翌日、日曜の朝、朝になると天気も回復したわね。

kuma
僕は早く起きたから、近所の用水路を見てまわって、トイレ用の水を集めてきた。
rko

私たちが寝ているうちにありがとう。

kuma
ちなみに近所の人たちは、ほとんどクルマでどこかの避難所に移動しているみたいだったね。
rko

夜は避難所やクルマの中で過ごして、日中、家に戻ってくる人が多いようね。

kuma
まあ、水も確保して、クルマのガソリンもとりあえずしばらく大丈夫になった。
rko

そして、やっと!

kuma
やっとお昼くらいに電気が戻ってきた!
うれしかったねえ。
rko

うちは井戸水を電気でくみ上げているから、電気がくると水も使えるようになる。

kuma
とりあえず、ライフラインは戻ってきた。
そして、あれから3日経ったけど、相変わらず余震は続いているね。
rko

昨日の夕方にも震度5強クラスが一回あったしね・・・。

kuma
なんかあの木曜日の、どこかのタイミングで、僕の周りの世界が平行にズレちゃったような感じがする。
パラレルな隣の世界に、すぅーっとね・・・。
rko

パラレルワールド?SFチックねえ。

kuma
まだ現実感がないんだよねえ。あの日どっかで間違ったかなって思ったりもする。
rko

非現実的な事が次々起こったから、本当の現実に頭がまだついてきてないのよ。

kuma
うん、そうだね。
でも、どこかの世界では、あのまま僕はフツーにむーちゃんとお風呂に入って寝て、翌日会社の一泊旅行に行って、今とは別の平和な思い出が積み重ねられて、平穏なゴールデンウイークがやってきて・・・。とか思ったり。
rko

今年のゴールデンウイークはみんな大変だね・・・。

kuma
ごめん。つまらない妄想でした・・・。
mu

ぱぱ、だっこ!

kuma
いつも元気なむーちゃんでしたが、ちょっとでも揺れがくると抱っこせがんできます。
rko

被災の期間が長くなると、子どもがPTSDになるのってわかるよね。

kuma
このまま余震が減っていって、食料をはじめとした物流が元に戻るのを願いいます。
rko

本当に私たちはまだいい方だったよね。

kuma
本当に僕たちは恵まれていた方だよ。
まだまだ避難所で頑張っている人たちが大勢いる。
rko

小さなことかもしれないけど、自分にできることを何かやらなきゃね。

kuma
うん、せめて身近な人、友人だけでも、困っていたら助けてあげたいよね。
僕たちが水やお風呂もらったように。
rko

今回は、遠くに住む、しばらく連絡とってなかった友人からも、暖かい声をかけてもらえました。

kuma
いつでも頼ってくるように連絡をくれた友人には感謝しています。
rko

まだまだ油断はできないけど・・・。

kuma
油断はできないけど、ひとまず・・・。
kuma
rko
mu
みんなどうもありがとう!
14日(木)
■■■21時26分頃【前震】震源:熊本県熊本地方(益城町,西原村)M6.5 震度7■■■

15日(金)
くまちゃん、なんとか出勤する。会社の旅行中止。

16日(土)
恐怖の一夜。停電&断水。
■■■1時25分頃【本震】震源:熊本県熊本地方(益城町,西原村)M7.3 震度6強■■■
■■■3時55分頃 震源:熊本県阿蘇地方 M5.8 震度6強■■■
■■■7時11分頃 震源:大分県中部 M5.3 震度5弱■■■
水とガソリンを探しまわる。
夕方から翌朝にかけて、暴風雨。

17日(日)
お昼に電気&水が復旧。午後は実家の様子を見にいく。

18日(月)
なんとか出社して終日仕事。

19日(火)
仕事を休んで、実家の後片付けを手伝う。
■■■17時52分頃(震源:熊本県熊本地方)M5.5 震度5強■■■

20日(水)
終日仕事。

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