【怖いマンガ】ページを触った手が感染しないか心配になるくらい・・・日野日出志(ひのひでし)の不気味なホラー漫画の世界

サブカル
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怖いマンガとか読んだ後、本を触っていた手を洗いたくならない?
なんかわかります(苦笑)。
名前:くま(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエル(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症
特技:インターネット超高速検索
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伝説の怪奇漫画家が、ツイッターでフォロバしてくれた!!!

出典:twitter.com

大御所からフォロバもらってかたじけない。
そーいうの、嬉しいですよね。
でもさ、実は・・・日野日出志のマンガって、あんまり読んでないんだよね。てゆーか、ホラーとか苦手だから(笑)。
そうなんですか?(苦笑)
もちろん、いつかちゃんと読みたいとは思っていたから、この期会にちょっと読んでみるか? 何から読んだらいい?
え~と(検索中)・・・。

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伝説の怪奇漫画家・日野日出志(ひのひでし)とは・・・?

出典:hinohideshi.com

僕が思っていた、日野日出志のイメージとかなり違う。もっと内向的で暗い感じの人だと思ってた。ダンディなおじいちゃんじゃない。
え~と(検索中)・・・子どもの頃から元気な少年だったみたいですよ。

本名・星野安司。1946年、旧満州チチハル生まれ。子供時代から杉浦茂などのギャグ漫画が好きでギャグ漫画家を志すも、赤塚不二夫作品を見てとてもかなわないと挫折。高校卒業後も漫画を描き続け、1967年に虫プロ商事発行の『COM』10月号にて第5回月例新人賞に『つめたい汗』が入選してデビュー。翌68年、青林堂発行の『ガロ』にも入選。

デビュー後「少女漫画から西部劇まで手当たり次第に何でも描いたけどさっぱり手応えがない。原稿も売れなくなるし、もう漫画家辞めようかと」いう時期を過ごした後、友人が貸してくれたレイ・ブラッドベリが転機となる。「忘れもしません、『刺青の男』。まるで背中からぶん殴られたようなショックでした。俺は何を遠回りしていたんだろう、これだ、俺の描きたかったのはこの怪奇と叙情の世界だ!」そうして、人間として存在することの根底的切なさを謳い上げたサイケデリック怪異悲譚『蔵六の奇病』を1年がかりで描き上げ「少年画報」に発表。のちにひばり書房から単行本化され、70年代の子供達に強烈なトラウマを植え付けた。

1982年、代表作『地獄変』を「ひばりコミックス」(ひばり書房)に描き下ろす。その後、活動の場を漫画雑誌へと移し、数多くのホラーや怪奇作品を発表、独特のタッチで「叙情と怪奇」を描き、ホラー漫画界の第一人者としての地位とカルト的な人気を同時に確立。漫画以外にも絵本作品や児童書、キャラクターデザインなどの制作活動も行っている。

日野日出志作品は日本だけにとどまらず世界各国でも翻訳出版されており、欧米諸国を中心に高く評価されている。なお、ホラー漫画の第一人者として世界的に評価されているにも関わらず、「ホラーは子供の頃から大の苦手で、酒で怖さを紛らわしながら描いている」と打ち明けている。

2000年前後から制作ペースが落ちていたが、2018年に銚子電気鉄道が開発・発売したスナック菓子『まずい棒』のキャラクターである「まずえもん」を描いたことがきっかけとなり、Twitterを始めるなどして始めるなどして画業復活を果たした。

2019年、ドキュメンタリー映画『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』の中で、経済的に困窮していた時期に水木しげるに「夜の仕事場で小さな鬼のようなものを見た」と相談したところ、「それは座敷わらしだよ。これから良いことがあるよ」と励まされ、その後、ホラー雑誌ブームに乗って順調に仕事が運んだことを明かしている。

出典:ja.wikipedia.org

ぜんぜん普通の人じゃん。あの作品群から考えられない。
「ホラーは子供の頃から大の苦手で、酒で怖さを紛らわしながら描いている」そうです。
ねー。
ホラー漫画を描くようになったきっかけは・・・。
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レイ・ブラッドベリの『刺青の男』で開眼、ホラー漫画家・日野日出志(ひのひでし)誕生

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ほー、レイ・ブラッドベリ。
自分の方向性が定まらない中、ずっとマンガを描いていたそうです。そこで出会ったのがレイ・ブラッドベリさんの小説みたいですね。

高校卒業後は、いったん熱帯魚屋さんに就職した。友達と同人誌を作ろうということになったが、それでもまだ何を描くか思い浮かばなかった。

「そんなとき、また友達が『これ読んでみたら?』って1冊の本を貸してくれたんですよ。レイ・ブラッドベリの『刺青の男』という小説でした」

『刺青の男』は全身に彫られた18の刺青が、夜になると話し始める……という短編集だ。世界の終わり、核戦争など、暗い未来などを描いたSF作品だった。

小説を読んでいるうちに、真っ暗闇のなかにポツンと光がついた気がした。読み進めるうちに、アイデアがふつふつ湧き始めた。

「レイ・ブラッドベリの新しい感覚が入ってきたおかげで、今までたまっていたものに火がついた感じでした。枕元に置いてあったノートにアイデアをメモっていくと、ラストのどんでん返しまで10分くらいで書き上がりました」

『怪奇と叙情』をテーマにしようと思った。レイ・ブラッドベリは欧米人なので、サーカスやカーニバルが彼らにとってなじみのある世界観だ。日本人にとってはお祭りの笛の音や提灯の明かりなどに怪奇や叙情を覚える。

出典:toyokeizai.net

『怪奇と叙情』ね。なるほど。
そして、代表作となる『蔵六の奇病』が誕生します。

暑い昼下がりにもかかわらず、その男はシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけていた。彼は、全身に彫った18の刺青を隠していたのだ。夜になり、月光を浴びると刺青の絵は動きだして、18の物語を紡ぎはじめた…。流星群のごとく宇宙空間に投げ出された男たちを描く「万華鏡」、ロケットにとりつかれた父親を息子の目から綴る「ロケット・マン」など、刺青が映しだす18篇を収録した、幻想と詩情に満ちた短篇集。

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出世作にして代表作『蔵六の奇病』(1976年)、あまりのグロテスクさに最初は掲載を拒否されたという

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そんな方向性が決まった時に、ひとつの記事を読んだ。漫画雑誌の片隅に載った「昔、中国でお腹の中にできものができた男がいた」という小さな記事だった。なぜか気になりメモっておいた。

「全身にできものができる男の話を描こうと思いました。現代モノだとキツすぎるので、昔話にしました。作品を描いていくうちにどんどんグロテスクな作品になっていきました。主人公の心が純粋で透明であることを描くためには、肉体的にはグロテスクに描かないといけなかったんですね」

主人公の青年蔵六は、吹き出物だらけになる奇病にかかり村を追放される。森のあばら家に隔離された蔵六は全身のでき物から流れ出した七色の膿で絵を描き始める。

「そこからのオチが決まらなかったんです。悩んでいると、当時アパートで共同生活をしていた友人に『蔵六を辞書で調べてみたら?』と言われたんです。

『蔵六は俺が決めた名前なのに、載ってるわけないじゃないか?』と思いながらも『広辞苑』で調べてみました。そうしたらなんと載っていました。『古語で亀の意』と書いてありました。蔵(甲羅)の中に手足頭尻尾の6つをしまうから、蔵六なんですね。運命を感じました。『奇病でどうしようもなくなってしまった蔵六の体が、七色の甲羅で身を包んだ巨大な亀になる』という展開にすることにしました」

そして完成したのが『蔵六の奇病』だった。

最初は300枚のボリュームになったものを、32枚に絞って持ち込むことにした。

まずは秋田書店に持ち込んだが「グロテスクすぎる」という理由で断られた。続けて、少年画報(少年画報社)に持ち込むと、大学を出たての新人編集者に「おもしろいので、預からせてほしい」と言われた。

いったんはやはりグロテスクすぎるという理由で断られたのだが、編集長が替わったタイミングで掲載されることになった。

「編集部に行くと、編集さんたちが集まってきてそれぞれがいろんな意見を言いました」

結果的に2色にすることになったのだが、色を塗ったこともなかったため大変苦労した。しかし苦労したかいがあり、とてもインパクトのある作品になった。

出典:toyokeizai.net

これは読んだことある。そして今また、サクッと読んだ。
ちなみに、日野日出志さんの作品群は、かなり「Kindle Unlimited」の対象となっています。今も気軽に読めますね。
300枚を32枚に絞ったってのも凄いね。
それだけ密度の濃い作品ということですね。

日野日出志の代表作とも言える「蔵六の奇病」。体中が吹き出物だらけになる不思議な奇病にかかり、住んでいる村から追い出されてしまった主人公の蔵六。森の外れに隔離された蔵六は、自らの体から吹き出る7色の膿を使って絵を描き始める。果たして蔵六の描く絵とは?そして読者を待ち受ける壮絶なストーリーとは?39ページの作品を1年かけて何度も描き直し、納得のいったところで再デビューを果たした最高傑作。

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少年たちのトラウマに・・・『地獄の子守唄』(1977年)

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少年画報では連載が始まった。サブタイトルには「日野日出志ショッキングワールド」とついた。

「俺はグロテスクが描きたかったわけではないんですが、『ショッキング』というタイトルを見て何を求められているのかがわかりました。言葉に引っ張られる形で、より刺激的な漫画になっていきました。そうして『地獄の子守唄』が産まれました」

『地獄の子守唄』は作者、日野日出志が読者に話しかける形で展開する。

ひどい家庭環境で育った日野少年が、いつしか漫画を使い人を呪い殺すようになる。いじめっ子を殺した後は、両親や編集者も呪い殺した。そして漫画の最後に日野青年は読者を指さして、

「こんどは、きみが死ぬ番だ!」

と宣言する。急に漫画がフィクションと現実の境界を超えてきた感覚に、当時の少年たちは怯えた。編集部には「本当に死んじゃうんですか?」という手紙がいっぱい送られてきた。PTAからの苦情も殺到した。

出典:toyokeizai.net

「こんどは、きみが死ぬ番だ!」
怖~。これは子どもの頃に見てたらトラウマになるよ。
PTAからの苦情も殺到したそうです。
日野日出志のマンガは、昔、貸本屋に並んでいたけど、触るのも怖かったから(笑)。今、やっと読める。
意外と臆病ですね(苦笑)。

2004年公開の映画「日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場」の原作にもなった初期名作短編『地獄の子守唄』『胎児異変 わたしの赤ちゃん』
『恐怖列車』『蔵六の奇病』の4本を収録した日野日出志ベストセレクション!雑誌掲載時には巻頭8ページが2色だった『地獄の子守唄』の
巻頭を4色カラーで掲載!

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日野日出志がやめるつもりで書いた『地獄変』(1984年)

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漫画家をやめるつもりで描いた作品が、1982年に発表された『地獄変』だった。

『地獄変』は『地獄の子守唄』をより過激にしたような作品だった。漫画の最後では、作者が読者に対して斧を投げつけた。

「やめるつもりで書いたんですが、読み返してみたら『こんな程度のレベルの作品で満足してやめるわけにはいかないな』と思い直しました。その後も漫画を描き続けます」

出典:toyokeizai.net

これもタイトルは知ってるけど、読んだことない。
『地獄の子守唄』をより過激にしたような作品だそうです。
1970年代の半ばから、おもに1980年代に作品群を残したマンガ家さんだからね。『地獄変』をきっかけにそのスタイルを確立したといっていいのかも。
日野日出志さんの代表作のひとつです。

日野日出志の代表作であるショッキング自叙伝。
「これは血の匂いとその美に魅入られて、地獄に堕ちたある無名絵師の、狂気と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語である……」
(本文冒頭のモノローグより)

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映画『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』、そして漫画家活動50年の集大成『日野日出志全仕事』

昭和の怪奇漫画ブームの立役者のひとりで「蔵六の奇病」「地獄変」など短編約450作を世に送り出したホラー漫画の巨匠・日野日出志の素顔に迫るドキュメンタリー。ちばてつや、みうらじゅんほか、20人を超える関係者インタビュー、秘蔵写真などを収録。

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最近、ドキュメンタリー映画も制作されたらしい。
最近の活動は、「うまい棒」じゃなくて「まずい棒」のデザインがヒットして、また脚光を浴びられたようです。
この映画も要チェック。
DVD発売の記念上映会なども開催されているようです。

そして・・・漫画家活動50年の集大成『日野日出志全仕事』という大型本が出るらしい。
12月発売のようですね。

↓これ凄そう!


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最後に子どものトラウマにぜひ・・・絵本『ようかい でるでるばあ!! 』

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これはぜひ、うちの子どもたちにも読ませないと!
5歳と2歳ですよね。トラウマになりますよ?
ちょっとはそーいうのがあった方がいいのよ。たぶん(笑)。
う~む(苦笑)。

ページをめくると、現れる大迫力のようかいたち。
『蔵六の奇病』『地獄変』などで知られる伝説の怪奇漫画家・日野日出志が描く、
怖いけれども、どこかユーモラスなようかいワールド。

子どもが夢中になる、この夏、一番怖いトラウマ絵本の誕生です!
〈2~5歳におすすめです〉

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やはり「日野日出志全仕事」が気になるなあ。


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