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【相場の格言】「二番底は黙って買え」
【相場の格言】「二番底は黙って買え」
チャートで大変重要視される形から格言として使われています。
下げてきた株価が最初の安値をつけることを一番底といいます。
そのあと反発して再び下げ、最初の安値近辺まで下げる場合、そこが本当の安値になることが多いことから二番底といって買いの急所として教えています。
教科書的な二番底
しかし・・・二番底が崩れていくこともあるので注意!!
【相場の転換点】ダブルボトムとダブルトップで売買シグナルを読む
ダブルボトムとダブルトップ
相場の転換点で表れる売買シグナル株式投資ではいかに早く相場の転換点をキャッチするかがカギ。今回解説する「ダブル型」は相場の転換点で現れるフォーメーションの中でも、とりわけ信頼度の高いものの一つととされています。天井圏で現れれば強力な売りシグナル、大底圏で現れれば買いシグナルになります。前者は「ダブルトップ」、後者は「ダブルボトム」と呼ばれています。
ダブルボトムは、大底安値(一番底)をつけた銘柄が反発し、再び下落(二番底)、そしてまた上昇するパターン。その形がアルファベットの「W」となるのでそう呼ばれています。ただ、ここで注意しなければならない点が2つ。ひとつは、ダブルボトムは2度底を打っただけでは完成したことにはならないという点。一番底と二番底の間の戻り高値、これをネックラインと呼びますが、これをロウソク足の実体部分で抜き切ることが完成の条件となります。
注意点の2つ目は二度目につけた底値=二番底は文字どおり二番底でなければならず、一番底を決して下回ってはなりません。なぜダメかというと、それでは下降トレンドが継続中になってしまうからです。より厳密に一番底と二番底の誤差は3%以内とするテクニカルアナリストもいます。ダブルトップはこの逆のパターンです。
出典:shikiho.jp
ダブル型より信頼度が高いとされるのが「ヘッド・アンド・ショルダーズ型」
めったに現れることはないが、ダブル型より信頼度が高いとされるのが「ヘッド・アンド・ショルダーズ型」だ。アメフト選手のシルエットに似ていることからこう呼ばれる。日本では中央に如来、その脇侍に文殊菩薩と普賢菩薩が構えた「三尊型」と表現される。基本的な考え方はダブル型と同じ。ネックラインは2つの谷を結んだ線になる。出典:shikiho.jp
【2020年1月】最近の事例、未熟な二番底
※ベテランディーラー・水上紀行氏(バーニャ マーケット フォーカスト代表)の解説より引用
ご存じのように、1月3日に、ドル/円、クロス円が大急落をした後の動きを見てみたいと思います。1月3日に、いずれも長い下ヒゲが出現していますが、二番底はあくまでも実体部分で見ます。まず、ドル/円です。一番底から二番底に移る際の反発が限られていましたが、一番底に至ることなく、反発となりました。
次に、ユーロ/円の日足チャートです。ユーロ/円は、一番底からそれなりにリバウンドし、再度下げようとしましたが、下げ切れず反発となりました。
そして、ポンド/円に至っては、一番底からの反発後、わずかに押しましたが、その後反発が本格化しています。
どうして、こんなに二番底が未熟なのかと言えば、既述の二番底が一番底の水準に至らなかった場合と同じで、要は売り過ぎているため下がり切れなかったと言えます。
つまり、どれだけ1月3日のドル/円、クロス円の急落が、マーケットの意識に残像として残る鮮烈なものだったかということです。その調整を、現在やっているということです。
しかし、今年は、トランプ大統領の暴走、混迷を深めるブレグジット、米中問題、イタリアの財政問題、フランスとドイツの政治問題など、リスクの高い年と見ており、為替ではリスク回避と言えば、円買いですから、今の調整が一巡すれば、今後、また、ドル/円、クロス円での円買いが強まるものと見ています。
何よりも大事なことは、油断をしないことです。
今回の事例でも、二番底が一番底より浅くなっている大きな理油は、一番底は油断をして脇を甘くしていますから、パニックとなり大きく急落しましたが、一度パニックを経験した二番底ともなると、皆身構えていますから、相場は崩れなくなります。
ですから、基本的には、ポジションを持っていたら、油断は禁物だということになるわけです。
水上紀行氏(バーニャ マーケット フォーカスト代表)の著作はこちら(2016/1/21発売)
出典:media-ir.com
二番底は嫁を質に入れても買え=犬丸正寛の相場格言