マーク・トウェイン晩年の怪作『不思議な少年』の謎

サブカル
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今日は、マーク・トウェイン晩年の怪作『不思議な少年』にまつわる、自分のモヤモヤを解消したい。
マーク・トウェインさんは、『トムソーヤーの冒険』などで有名なアメリカの作家さんですね。
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『不思議な少年』(ふしぎなしょうねん、The Mysterious Stranger 直訳は「不思議なよそ者」)は、マーク・トウェインの小説。作者が晩年に感じていたというペシミズムを前面に打ち出した内容となっている。

出典:ja.wikipedia.org

16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。

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マーク・トウェイン『不思議な少年』に関するモヤモヤ

出典:ja.wikipedia.org

かの有名なアメリカの作家マーク・トウェイン、『トム・ソーヤーの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』であまりにも有名だね。
アメリカを代表する作家さんですよね。
アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の作品がある。それがこの『不思議な少年』。僕も小学生の頃はトム・ソーヤーやハックルベリー・フィンに夢中になったけど、中学生になって、この『不思議な少年』を読んで、かなり衝撃をうけた。たぶん中学2年生の時だったと思う。
中2病の頃ですね(苦笑)。
多感な頃といえ。
同義です。
で、それからずっと僕の心の中にこの作品があったのだが、社会人になってすぐの頃、なんと『不思議な少年第44号』という謎の本が発売された。こちらが死後に発見された完全版だとういう。ええ!僕が今まで親しんできた作品は中途半端な偽物だったの?
いくらなんでも偽物ではないでしょう・・・。
『不思議な少年第44号』もすぐ購入して、読もうとしたのだが、なんか馴染めなくて、途中で読むのやめた。そしてその後、モヤモヤを抱えて現在に至る。
そういう経緯なんですね。最後まで読めばいいのに(苦笑)。

1490年冬、オーストリアの印刷工場に一人の少年、第44号が現れた。彼を追い出そうとする人々に少年は不思議な現象をもたらし始める…。トウェインの死後発見された問題作の完全版。(1994/7/1 刊)

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マーク・トウェイン晩年の怪作『不思議な少年』とは?

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まずは中2の僕が感銘を受けたマーク・トウェイン晩年の怪作『不思議な少年』とは?
ウィキペディアより、あらすじを引用します。

1590年5月、オーストリアのエーセルドルフ(Eseldorf ドイツ語でロバの村、すなわち愚者の村の意)に、自らを「サタン」と名乗る少年が現れる。サタンは不思議な力をテオドール達に次々と見せる。そこにピーター神父が通り、財布を落とす。サタンはその中に大量の金貨を入れて返すが、同じころに占星術師の金貨がなくなっていたため、ピーター神父は窃盗の罪で投獄されてしまう。

その後村では次々と事件が起こる。サタンはその様子を見るたびに人間を嘲る。

そのうちにピーター神父の裁判が始まる。裁判は神父にとって圧倒的に不利なものだったが、サタンの計らいにより無罪となる。しかしサタンは神父に嘘の判決を伝えたため、神父は自分のことを皇帝と思い込んでしまう。サタン曰く、人間が幸福になるには、正気でなくなるしかないと。

出典:ja.wikipedia.org

うん、そうそう。こんなエピソードが他にもいろいろと登場する。世の中の不合理というか、不都合な真実を少年サタンが暴いていくような感じ。
面白そうですね。
ラストのサタンの一言が衝撃なんだよね。
どういうセリフなんですか?
それはさすがに全部読んでからのお楽しみにした方がいいよ。ネタバレなし。
なんだろう、気になる(苦笑)。
ちゃんとトムソーヤー読んで、ハックルベリー読んで、それで不思議な少年読んで、ラストの一言を聞くとなお良し!

16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。

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【モヤモヤ解消】結局『不思議な少年44号』も結末には至っていない

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しかし、せっかくの『不思議な少年』の感動も、『不思議な少年44号』の存在のせいで、少しモヤモヤ。
え~と(検索中)、ウィキペディアにそのへんの経緯の記載がありますよ。

トウェインはこの小説を1890年頃から書き始め、1910年に死亡するまで何度も改稿していた。複数の原稿が残されており、いずれも未完成ではあるが、サタンを象徴とする少年が登場する点で共通している。

最初の原稿のタイトルはThe Chronicle of Young Satan。1702年のオーストリアの村を舞台に、サタンの甥である「サタン」が騒ぎを起こす。しかしこの原稿は、インドへ旅に行く場面で中断している。

2番目はSchoolhouse Hill。舞台を『トム・ソーヤーの冒険』に合わせ、トム・ソーヤーや、ハックルベリー・フィンを登場させている。少年の名前は「第44号 (No.44)」となっている。この版は残された原稿の中で最も短い。

3番目はNo. 44, The Mysterious Stranger。舞台を1490年のオーストリアの古城とし、「第44号」と名乗った少年は古城の中の印刷工場で働くことになっている。この版は3つの中で最も分量が多く、結末まで書かれていたが、完成には至らなかった。

現在広く知られているものは、トウェインの死後、遺産管理人のアルバート・B・ペインが1916年に出版したMysterious Stranger, A Romanceである。これはペインが最初の原稿を基に3番目の版の結末を付け加えたものである。1937年にペインが死亡し、遺産管理人となったバーナード・デヴォートがトウェインの原稿を公開した。1960年代になって初めて、1916年の作品はペインの手が加わったものだと判明した。

1982年、カリフォルニア大学はトウェインの遺稿全集の一部としてNo. 44, The Mysterious Strangerを出版している。

出典:ja.wikipedia.org

そういうことか!
現在広く知られている1916年の作品、つまり岩波文庫版はペインが手を加えたものなんですね。
結局、3番目の「第44号」も完成には至っていない。したがって、一番分量は多いかもしれないが、作者が認めた完全版とは言い切れない。もちろん、ペインが手を加えた岩波文庫版も作者が認めた作品ではないかもしれないが、少なくとも、僕のモヤモヤの一番の原因である「第44号」こそ「作者の死後発見された完全版」という角川書店の煽り文句もかなり怪しいってことだね。角川め。
(笑)
すでに作者はこの世にいないから、あとは読者がどう解釈するか。僕は岩波文庫がしっくりくるからそれでいいや。
多少なりともモヤモヤが解消してよかったですね。

1490年冬、オーストリアの印刷工場に一人の少年、第44号が現れた。彼を追い出そうとする人々に少年は不思議な現象をもたらし始める…。トウェインの死後発見された問題作の完全版。(1994/7/1 刊)

本作品は一九九四年六月、小社より刊行された単行本を改題の上、文庫化したものが底本。(2014/12/25 刊)

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マーク・トウェイン『不思議な少年』に関連する作品など

出典:comic-days.com

まあそのうち、『不思議な少年第44号 』を読んでやってもいいがな。そのうち。
なんか偉そうです(苦笑)。
では最後に、マーク・トウェイン『不思議な少年』に関連すると思われる作品をいくつか列挙しておしまいにする。でも『44号』より『人間とは何か』を読みたい。非常に興味深い。
『人間とは何か』も岩波文庫版と角川文庫版がありますよ。
僕は中野好夫さんの文章好きなんだよね。やっぱ岩波文庫版かな。
影響を受けたと思われるマンガもありますよー。

老人と青年の対話の形で書かれたマーク・トウェイン晩年の著作。人生に幻滅している老人は、青年に向かって、人間の自由意志を否定し、人間は完全に環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎないことを論証する。人間社会の理想と、現実の利己心とを対比させつつペシミスティックな人間観で読者をひきつけてゆく。

『不思議な少年』同様、中野好夫訳岩波文庫版に対し、大久保博訳角川文庫の完訳版もある。(2017/4/25 刊)

『天才柳沢教授の生活』の山下和美が描く(2001年~、2014年の9巻が最新)。マーク・トウェイン『不思議な少年』からインスパイアされたと思われる。たぶん。

「時間よとまれ!」の名セリフが大流行!SF黎明期の昭和36年に発表された時間テーマSFの傑作。手塚治虫の『ふしぎな少年』。(2018/2/15 刊)