まるで天国と地獄。サッカー日本代表の歴史を作ったベストマッチ5

サッカー
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(2016年1月30日サッカーの試合終了後。リオデジャネイロ五輪最終予選兼U-23アジア選手権:日本3-2韓国)

kuma
サッカー男子リオデジャネイロオリンピックアジア最終予選が無事に終わりました。
この上ない素晴らしい結果と戦いでした。

kaeru
くまちゃんも、最初はアトランタから続く連続出場が途切れるんじゃないかって心配してましたよね。

kuma
ここ数年は下の世代が世界大会を逃していたし、2014FIFAワールドカップブラジルも寂しい結果だったから、ネガティブになっていたよ。
本当に良かった。手倉森誠監督っていい監督だね!
本番も頑張ってほしい。これだけの手腕を発揮したんだから、ダジャレも許す(笑)もっとユーモアを見せてくれてもいいね!

kaeru

ダジャレ言うんですか?

kuma
これからリオに向けて、ダジャレの名言も期待できるよ!
さて、今日はサッカー日本代表の歴史を作ったベストマッチ5で行ってみよう!

kaeru

男子限定ですね。

kuma
今回は90年代のJリーグ開幕以降の男子ということで。オリンピック代表も含めてね。
Jリーグ以後の日本サッカーが勢いを増していく過程では、U23とはいえオリンピック代表の躍進もクルマの両輪みたいなものだからね。

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第5位 ブラジル戦 アトランタオリンピック(1996年)

kaeru

いきなりオリンピック代表がきましたね。

kuma
「マイアミの奇跡」と呼ばれるこの試合は、日本代表の歴史で外せない試合だよね。
このときまだ日本はワールドカップに出場したことがなかったからね。
オリンピックにも30年ぶりくらいだった。
だけど、前園真聖キャプテン率いるチームが初戦でいきなりサッカー超大国に勝っちゃったんだよね。
この日、この時間はたしかサラリーマンの出勤が終わるくらいの時刻、月曜日の朝だったけど、東京の街もざわついていた印象がある。

kaeru

今はバラエティー番組で活躍する前園さんもサッカーの歴史に残る試合をしていたんですね。

kuma
だね。
惜しくも決勝トーナメントへは進出できなかったけどね。
グループリーグ突破がかかった最終戦なんかは、点の取り合いになって、前園も鬼気迫る迫力で得点を決めていたよ。

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第4位 ベルギー戦 2002FIFAワールドカップ(2002年)

kaeru

日韓大会(2002年)は日本も盛り上がりましたね。

kuma
僕らは1964年の東京オリンピックを知らないから、あれが初めての国をあげてのお祭り体験だった。
僕は東京にいて、残念ながら直接試合を見ることはなかったけど、街の熱はとても感じた。
このベルギー戦に関しては、仕事早退して、国立競技場のパブリックビューイングで観たよ。

kaeru

ちゃんと体験したんですね!

kuma
4年前の初めてのフランス大会(1998FIFAワールドカップ)では勝ち点すら獲得できなかった日本が、自国開催で古豪ベルギーとのグループリーグ初戦を戦った。

kaeru

グループリーグの対戦国は、ベルギー、ロシア、チュニジアですね。

kuma
独特の緊張感の中、前半は膠着状態。後半に先制点を奪われるもののすぐに鈴木隆行が同点ゴールを決め、続けて、稲本潤一が逆転ゴールも決めた。
残念ながら、その後、1点を失ってドローで終わったけど、歴史的な勝ち点を獲得して自国開催グループリーグ突破へとつなげることができた。
しびれたね、鈴木の一発。

kaeru

足をぐうーっと伸ばして、つま先でちょん、でしたよね。

kuma
次のロシア戦ではワールドカップ初勝利を体験するけど、やっぱり初戦の鈴木のゴールがなければその後の戦いがどうなったかわからなかった。
その意味でベルギー戦は、日本サッカーが世界の強豪と本当に互角に戦いはじめた最初の試合かもしれないね。
フランス大会では真剣勝負の舞台に立って経験は積んだけど、殴られて殴り返せなかったから。

kaeru

なるほど。

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第3位 カメルーン戦 2010FIFAワールドカップ(2010年)

kuma
第3位は2010年の南アフリカ大会だよ。初戦のカメルーン戦。
ここ20年くらい、サッカー人気はゆるやかな右肩上がりだけど、4年周期のワールドカップで盛り上がれることが大きい。

kaeru

サッカー好きは周りに沢山います。

kuma
ところがワールドカップの成績が悪いと、日本サッカーの人気にも影響がでてくる。

kaeru

そうかもしれませんね。日本人は移り気ですから。

kuma
南アフリカ大会(2010年)を迎える直前の日本代表はふがいない戦いをしていた。
4年前のドイツ大会(2006年)で史上最高と期待されていたジーコの日本があっけなく負け、カリスマだった中田は引退してしまった。
期待を背負っていたイビチャ・オシム監督は病に倒れ、その後を継いだ岡田武志監督が再び日本代表の指揮を執ってアジアは勝ち抜いたものの、本大会前のテストマッチでなかなかいい試合ができない。本大会前はもやもやがいろんなたまっていた。

kaeru

そうでしたね。岡田武志監督もいい監督だけど、また過去に戻っちゃうのかなという印象もありました。

kuma
けれども、その停滞感とネガティブな空気を打ち破ったのが、新しい王様・本田圭佑の登場だった。

kaeru

サッカーファンは知っていたけど、普通の人はそれまで本田圭佑をまだあまり知らなかったかもしれません。

kuma
本田のゴールで1-0の勝利。ここから日本は堅実な戦いを繰り広げ、日韓大会(2002年)以来のトーナメント進出を決めた。
この試合を境に、日本代表にまた輝きが戻ってきたんだよね。
日本代表の勝敗はその後のサッカー界全体へ影響が出るから、怖いよね。

kaeru

U-23リオデジャネイロオリンピック代表には、ブラジル以後の停滞感を吹き飛ばしてほしいですね。

kuma
そして、そろそろ新しいヒーローの登場も見たいね。

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第2位 イラン戦 1997年フランスW杯アジア最終予選’98フランスW杯アジア第3代表決定戦

kaeru

第2位が「ジョホールバルの歓喜」ですか。

kuma
日本がついに世界の扉をこじ開けたよ。
サッカー界にとってずっと悲願だったワールドカップ出場だけど、4年前のドーハの悲劇で、サッカー界のみならず、日本国民みんなの悲願になっていた。
このフランスW杯アジア最終予選自体も順調だった訳ではなくて、途中監督が更迭されるくらいの危機的状況から這い上がっての突破だからね。
本当にドラマチックな展開だった。

kaeru

「野人岡野」こと岡野雅行選手が決めましたよね。

kuma
尋常じゃない快足が売りの選手で、彼がボールを持つだけでワクワク感があったよね。
また、足元の技術はそれほど・・・だったかったから、ハラハラ感とワクワク感が同居していた(笑)
でも、元祖「持ってる」選手でしたね。

kaeru

こんな凄い試合の後に、「Jリーグもよろしく」ってインタビューに答えていた中田英寿さんは冷静ですよね(笑)。

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第1位 イラク戦 1993年アメリカW杯アジア最終予選

kuma
第1位はやはり・・・。

kaeru

「ドーハの悲劇」ですか。

kuma
この悔しさが原点だよね。
サッカー界のみならず日本全体で悔しさを共有して、その後のサッカーの発展につながった。
ファンもみんな学んだよね。

kaeru

僕は部屋で寝ていたけど、居間でテレビ観戦していた両親の不穏な雰囲気を覚えていますよ。

kuma
アパートの隣の部屋とかからもなんかざわめきが聞こえてきてたもんね。
まだインターネットの世の中じゃなかったけど、今、あれが起きたら、SNSや掲示板なんか、物凄いことになるだろうね。

kaeru

僕はほとんどスポーツみないけど、日本代表の試合は結構見ていることに気づきました。

kuma
ベスト5には入らなかったけど、他にも熱い試合は沢山あるよ。
例えば、ジーコ時代に中国で行われた2004年アジアカップなんかはどの試合も興奮ものだった。
ジーコ時代は本番で結果がでなかったけど、2004の欧州遠征 チェコ戦、2005年コンフェデ杯のブラジル戦やドイツW杯前の親善試合ドイツ戦など、日本サッカーの未来を感じさせる良い試合が沢山あった。
同じく、ザッケローニ時代も本番ダメだったけど、コンフェデ2013のイタリア戦や札幌で韓国を圧倒した試合など、良い試合があった。

kaeru

思い出が尽きませんね。

kuma
個人的には、キリンカップ’96 日本 VS ユーゴスラビアを国立競技場で観たのが懐かしいな。
日本で活躍していたピクシー(ドラガン・ストイコビッチ選手)も出ていて、カズの一発で1-0で勝利した。
そのうちまたA代表を見れたらいいな!

kaeru

リオデジャネイロも楽しみですね!

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