まずは率直な僕の感想。マジでネタバレ注意。まだ知りたくない人は読まないでね。
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2021年3月8日公開初日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のレイトショーに行ってきました。
とりあえず、人の意見はまだ全くみていない。SNSもインターネット上の公開後掲載された記事も。僕のピュアな印象のうちにまずは記録を残しておきたい。ツイッターも丸一日みなかったよ、昨日は(笑)。
見ちゃうとどうしても、ネタバレ的な言葉と出会う可能性がありますからね(苦笑)。
トウジと委員長、ケンケンのやさしい世界、ハイハーバーみたいな幸せなコミュニティ
出典:『未来少年コナン』宮崎駿監督(1978年)
すでにAmazonプライムビデオなどで先行公開されていた『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』から始まる。これまでの短い総集編から、ユーロネルフ、パリでの戦闘シーン。息を持つかせぬ激しい戦いから始まるのは前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を彷彿させる。
でも、そこから一転。なんだこれは?! 『未来少年コナン』のハイハーバーでの生活のような? または昭和・戦後の復興期みたいな? 貧しいけれど、みんなが力をあわせて幸せなコミュニティで暮らしている、そんな描写が続く。幸せな裏切りの連続。むしろこっちで僕の心は完全に掴まれた。
そこでトウジさんや委員長さん、ケンスケさんが出てくるんですね。
トウジと委員長が結婚してて、赤ちゃんもいて、みんなと一生懸命生きている。そんなコミュニティの中へ、シンジ、アスカ、そして、みんなから「そっくりさん」と呼ばれる綾波レイのコピーが入っていって、少しずつ馴染んでいく。みてる僕らも心がポカポカしてくる。とくに「そっくりさん」がいいんだよ。
この最初の展開が、そう来たか!って感じで、幸せな衝撃だった。でも、そんな世界の外側では、怪しくエヴァの幽霊みたなのが「ハイカイ」しているのが不気味だったけどね。
謎は謎のままに
よかったですね。作品の完結まで長い月日がかかりました。
ただやはり、謎は謎のまま。僕の理解が足りないのもあるが、まだいろんな解釈ができる余地は無限にあるように思う。
でもそこがエヴァンゲリオンがエヴァンゲリオンたるゆえんですね。
この最後の作品についても、何度も観ないとわからないところもあるよね。
黒き月、エヴァインフィニティ、ガフの守人、シキナミタイプ、海の浄化、大地の浄化、魂の浄化、マイナス宇宙、ゴルゴダオブジェクト、アディショナル・インパクト、エヴァンゲリオンイマジナリー、そして、希望の槍カシウスと絶望の槍ロンギヌス、ガイウスの槍…僕もわかったようなわからないような。やっぱりよくわからんかも(笑)。
槍がいっぱいあって、どれがどれかわかりません(笑)。
それと映画長いんだよね(笑)。2時間35分かな。別れを惜しむように、なかなか終わらない。いや、幸せな気持ちで観てるんだけどね。
2時間35分だと、映画のまえのCMとあわせて3時間くらい拘束されますね(苦笑)。
謎は謎のままに。とてもすべては理解しきれません(苦笑)。
パンフレットは袋とじで販売されていた。
基本的に、パンフもグッズも買いません。もういい大人ですから、むしろ断捨離(笑)。
父と子、そして母性
出典:YouTube
予告編にも登場していた、あの初号機VS第13号機の戦闘シーンは、クライマックスの父と子の戦いだったよ。
初号機に碇シンジくんが載って、お父さんの第13号機と戦うんですね。
最後の戦いへと向かうシンジをミサトさんが全肯定したのも感動的だったなあ。そしてミサトさんといえば子どもが…話は逸れるからミサトと加持の件はまたそのうち。
なんですか?え?ミサトさんの子ども?まさか加持さんとの?
父ゲンドウの過去もちゃんと描かれて、結局、エヴァは父と子、そして母性がやっぱり大きなテーマだったんだなと。
冬月とマリについて
出典:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』庵野秀明監督(2012年)
あと、気になったのが、碇ゲンドウとずっと行動を共にしてきた冬月コウゾウの存在。そして、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』からの新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアスとの関係。
マリさんはテレビ版や旧劇場版には登場していません。
はっきりとは語られていないが、どうやらマリは碇ゲンドウや碇ユイの大学の同期っぽい。つまり冬月の教え子ね。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の中ですでに、昔の写真の中にマリらしき人物が映ってたよ。
なんですか? じゃあ、マリさんは若いままですから、綾波レイさんみたいなコピーとか?
なんかちょっと特殊な存在なんだろうね。そこも謎は謎のまま終わった。でもおそらく連中は昔仲間だったに違いない。
そして、中学生の頃、大好きだった「VOYAGER〜日付のない墓標」が流れる~忘れない、自分のためだけに生きられなかった淋しい人
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で、最後に僕が一番感動したというか、サプライズだったは、クライマックス近く使用された楽曲。なんとユーミンの「VOYAGER〜日付のない墓標」が流れてくるとは!
え~と(検索中)…松任谷由実さんの「VOYAGER〜日付のない墓標」は、1984年2月1日にリリースされました。1984年4月『さよならジュピター』サウンドトラック、1998年ベストアルバム『Neue Musik(ノイエ・ムジーク)』に収録されています。
出典:ja.wikipedia.org
小松左京原作、映画『さよならジュピター』(1984年公開)の主題歌だった曲。いや、ビックリしたし、嬉しかったねえ。
エヴァンゲリオンと宇多田ヒカルの楽曲のシンクロ率も高いが、この「VOYAGER〜日付のない墓標」もかなり物語にシンクロしてたぞ。ユーミンじゃなくて誰かがカバーしてるバージョンだったが、誰だろう?
え~と(検索中)…まだどなたが歌っているかの情報はないようです。
いやあ、ホント最後の最後に嬉しいサプライズ。でも、これでいよいよエヴァンゲリオンとお別れだね。スッキリしたけど、ちょっと淋しい。
満足感とカタルシスですべてが終わったけど、いろいろと謎は謎のまま。またそのうち観ないとな。
↓「VOYAGER〜日付のない墓標」も収録。 1998年に発表された、松任谷由実のベストアルバムです。
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↓ややこしいですが、松任谷由実の15枚目のオリジナルアルバム『VOYAGER』(1983年12月1日)には「VOYAGER〜日付のない墓標」は収録されていません。ちなみに、こちらのアルバムには、同じく映画『さよならジュピター』の挿入歌として使用された「青い船で」が収録されています。こちらも良い曲です。
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【追記(2021年3月11日)】続き、碇ゲンドウにふれないわけにはいかない!