「根子岳(猫岳)の化け猫」くまちゃん・R子の子育て日記(27日目)

子育て日記
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むーちゃんが大好きな猫のお話だよ。
よかったねえ、むーちゃん。
パパが猫ちゃんのお話をしてくれるそうよ。
でも、少しだけ怖いかもよ・・・。
にゃーのはなし?
して!して!
くまちゃんとR子の第一子むーちゃん(♀)は、この春、2歳になりました。
R子は高齢出産(アラフォーで高齢呼ばわりとは・・・)でしたが、幸い元気な子が生まれて、すくすくと育っています。
☆☆☆☆☆
その昔、阿蘇の根子岳には、猫の王様(化け猫?)がいたそうです。
普通の猫もある年齢になると、方々から根子岳に修行(?)にやってきたそうです。
もしアナタのまわりに、耳が割れている猫や、しっぽが割れている猫がいたら、それは根子岳の修行から戻ってきた猫かもしれません・・・。(くまちゃんの曖昧な記憶より)
そんな根子岳の伝承を追ってみました。
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猫の王様屋敷

猫の王様屋敷

 昔、根子岳には猫の王様がいて、毎年(まいとし)節分(せつぶん)の夜は阿蘇中(あそじゅう)の猫が王様にあいさつに訪れ、根子岳付近では猫の行列をみることができました。ある日、一人の旅人が根子岳で道に迷い、さまよううちに日が暮れてしまいました。

 山の中から明かりがみえるので近づいていくと、大きな門がみえ、御殿(ごてん)のようなりっぱな家が建っていました。こんな山の中にこんな豪華(ごうか)な家があるとは不思議(ふしぎ)なことだと旅人は思いましたが、泊まることにしました。

 家に入ると、若い女の人が部屋に案内しました。すると、すぐ別の女の人が入ってきて、入浴(にゅうよく)の案内をしてひっこみました。長い廊下を風呂場の方に行っていると、少し年をとった女に出会いました。女は旅人をみると、びっくりした様子で、近づいてきていいました。
「あなたがどうしてここに来られたか知りませんが、早く逃げて下さい。湯に入ると猫になってしまいます。今まで何人も迷いこんだ人間が猫にされました。私はこんなことを教えると王様から殺されます。でも、死を覚悟(かくご)で言っています。実は、私は5年前、隣にいた三毛猫(みけねこ)で、あなたからいつも可愛(かわい)がられました。その恩があるからこそ教えているのです。今すぐ逃げて下さい。」

 旅人は、猫にされてはかなわないと、三毛猫女にお礼もそこそこに、その家をとびだして一生懸命逃げました。急な坂にさしかかった時、後をふりむくと、3人の若い女が湯を入れた桶(おけ)とひしゃくをもって追いかけてきました。そして、高い所から旅人めがけて湯をふりかけました。坂の下を走っていた旅人の耳の下と足のすねのところに、そのしぶきが少しかかりました。旅人はやっとのがれて宮地(みやじ)につきました。

 しぶきがかかった所は、猫の毛が生えていました。家にかえって調べてみると、隣の三毛猫がいなくなったのは本当に5年前のことでした。

出典:阿蘇ペディア (その2)猫の王様屋敷

???
むーちゃんにはまだちょっと難しかったかな?
へー、こんな話があったのね。
ちょっとぞっとする話ね。
でしょ。
この話、子どもの頃に聞いて、結構、印象に残ったんだよね。
あちこちから年老いた猫がぞろぞろと、薄暗い寂しい山に集まる情景が心に残ってね。
それから猫を見るたびに、この猫もいつかあの阿蘇の山に登っていくんだろうなって想像してた。
猫の王様ってどんな猫かな?
しっぽがいくつかに分かれていて、化け猫みたいな、巨大な猫じゃないの?(笑)
あ、そうそう。このお話は「まんが日本昔ばなし」でもやってたよ。

ねこだけのねこ
猫岳の猫
放送日:1977年11月26日(昭和52年11月26日)
演出:小林三男 文芸:沖島勲 美術:青木稔 作画:昆進之介

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出典:まんが日本昔ばなし〜データベース〜 猫岳の猫

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熊本地震の後の根子岳

根子岳も今回の熊本地震で被害を受けたみたいね。
そうなんだ・・・。

熊本地震 根子岳天狗岩崩落短編

地震の時、猫の王様はどうしていたのかしら?
猫の王様は今も根子岳のどこかにいるのかなあ・・・。
ぶらぶら(地震)でおうちがなくなったから
むーちゃんのおうちにくるよ。
え・・・。
え・・・。
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