もともと熊本弁だと思ってた#帳面消し #熊本日日新聞 pic.twitter.com/Lps32xCMIm
— 熊本ぼちぼち新聞(トミトコ) (@tomitokocom) December 3, 2020
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熊日に『「帳面消し」って共通語じゃないの? 実は方言 熊本県民に”衝撃” 』という記事(2020年12月3日掲載)
「帳面消しをするな!」。表面上だけを取り繕う行いをして、そう怒られた人も多いのでは? この「帳面消し」が熊本弁だと言う人がいる。「帳面」も「消し」も共通語(標準語)のはずだが、真相は…。
日本方言学が専門の国立国語研究所の大西拓一郎教授(東京)も「帳面消しは初めて聞く言葉。意味も分からない」と話す。20万語以上を収録する「日本方言大辞典」にも掲載はなく、同教授は「熊本方面で生み出された言葉ではないか。最初は話し言葉だったが、次第に学校などフォーマルな場面でも使われ出し、新聞記事にも登場するようになった」と推測する。
由来は分からないが、「帳面消し」は熊本弁か熊本周辺の方言である可能性が高いようだ。熊本弁の達人なら何か知っているのではと肥後にわか「キンキラ劇団」のキンキラ陽子団長(76)に尋ねると、「はっ? 標準語じゃなかっですか。そらぁ、ことし一番たまがりました」と衝撃を受けた様子だった。
他にもある?てっきり標準語だと思っていた熊本弁
【標準語だと思っていた熊本弁】『こわる』→「筋肉痛などを表す」
「凝わる、強る(こわる)」(=こる等) … 一般的に「コリ」など、体の不調による硬さ・動きづらさ・筋肉痛などを表す。「運動不足だけん、す〜ぐ足んこわったいね」(=運動不足だから、すぐ足がこるんだよね)
【標準語だと思っていた熊本弁】『ケイニク』→東京では「鶏肉」を「とりにく」と読む人が圧倒的多数
※NHKホームページより
「鶏肉」はケイニク? トリニク?
やや厳しい基準で言えば、ケイニクと読むことになります。しかし現実にはトリニクと読む人も多く、この読み方も放送で用いてよいことになっています。
漢字の使い方の基準・目安として、「常用漢字表」というものが国で定められています。これによると、「鶏」という漢字の読み方としては、「ケイ」という音読みと、「にわとり」という訓読みの2つしか認められていません。そのため、「鶏肉」を読む場合には「ケイニク」となるのです(「にわとりニク」ということばはないですよね)。
放送では、つい最近までこの方針を忠実に守り、トリニクを漢字で書く場合には「鳥肉」とすることになっていました。
しかし実際の店頭では、「鶏肉」と表示されてそれを多くの人がトリニクと読んでいるのではないでしょうか。
そのため、マスコミ各社(新聞・放送)では平成13年から14年にかけて、漢字「鶏」に新たに「とり」という読みを加えることにしました(『放送研究と調査』2002年2月号参照)。これによって、トリニクということばを書くときに「鶏肉」という漢字で書くこともできるようになりました。
なお、トリニクということばは東日本ではよく使われていますが、西日本ではカシワという言い方が優勢です。トリニク地帯(東日本)では「鶏肉」という文字を「トリニク」と読む人が大半ですが、カシワ地帯(西日本)では「ケイニク」と読む人もかなり多いことが、インターネットを用いた調査で明らかになっています(『NHK放送文化研究所年報2006』参照)。これは、トリニクということばをふだん使う人は、「鶏肉」という漢字を見ても(ケイニクではなく)トリニクと読む割合が高い、ということによるものでしょう。
「鶏肉」をトリニクと読んでもかまわないのは、あくまでもマスコミでの取り決めです。一般的に試験問題の採点基準というのは国の定めたものに従うことも多く、漢字の「読み」の試験で「鶏肉」が出た場合には、注意が必要です。「トリニク」と回答してバツになっても、われわれとしては責任をトリニクいので、くれぐれもお気を付けください。
女子大生「熊本にはクマが沢山いるんですか~?」
※今日はこれでおしまいです。閲覧感謝!