モテたいやつはこれを読め!~『プレヴェール詩集』小笠原豊樹訳(岩波文庫)

サブカル
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小笠原豊樹訳詞の『プレヴェール詩集』(岩波文庫)が話題だぞ!
詩集ですか?
電子書籍はないから、久しぶりにリアル書店で買おうと思った
でも、置いてないからいつものようにAmazonで注文したよ
おいおい、イオンモール熊本の蔦屋書店!
マンガや売れ筋ばかり陳列しないで、詩集の新刊もちゃんと仕入れなさい!
こちらの本屋さんは気合が入ってますよ
東京でしょうか?

☆☆☆自己紹介ここから☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索

☆☆☆自己紹介ここまで☆☆☆

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ジャック・プレヴェールのしびれる言葉

「もし きみが戦争を望まないなら、繕え 平和を」 (ジャック・プレヴェール 1953年)

出典:twitter.com

これは、「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」というラテン語の警句があって、それをもじってるんだね

出典:ja.wikipedia.org

平和の望むなら戦え、戦争を望まないなら平和を繕(つくろ)え、ですか
詩はトイレットペーパーに書くんだ

出典:twitter.com

なんか、かっけー(笑)!
キザですね
我々の人生は我々の後にも前にも、側にもなく、我々の中にある

出典:www.a-inquiry.com

僕のような、冷めた中年の心にも火が灯りそう
これは勇気が湧いてくる言葉ですね
三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなかで
はじめのはきみの顔を隈なく見るため
つぎのはきみの目をみるため
最後のはきみのくちびるを見るため
残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
きみを抱きしめながら。

出典:d.hatena.ne.jp

いやーん・・・オシャレ
もう好きにして
やめてください、気持ち悪い(笑)
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ジャック・プレヴェール、フランスの民衆詩人、映画作家、童話作家


ジャック・プレヴェール(Jacques Prévert、1900年2月4日 – 1977年4月11日)は、フランスの民衆詩人、映画作家、童話作家。シャンソン『枯葉』の詞や、映画『天井桟敷の人々』のシナリオを書いた。

出典:ja.wikipedia.org

映画『天井桟敷の人々』だよ
シャンソン『枯葉』だよ
どちらも聞いたことはあります



民衆の言葉で詩を書いた人なんだよね
わかりやすい言葉ってことですか?
でも、フランス語がわからない日本人にとっては、訳詞が重要ですよね
そうなんだよ
それで、小笠原豊樹氏の訳詞が素晴らしいと言われていたけど、そのマガジンハウス版がもう入手困難でAmazonでも高騰してたのね
それが今回、岩波文庫からきちんと出版されたんだよ
これは買うしかないでしょ
待ちに待った人も多いみたいですね
ほーら、萩原健太の奥さんも興奮してるぞ
モテたいやつはこれを読め!

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「世界はひとつの不思議です。昼もあれば夜もあり  月もあれば太陽もあり  星もあれば果物もあり  風に回る風車も  みんな世界にあるのです」~谷川俊太郎が語るプレヴェール、映画「王と鳥」

映画「王と鳥」もプレヴェールだよ
映画「王と鳥」?
宮崎駿や高畑勲が影響を受けたフランスのアニメーション映画だよ
ジャック・プレヴェールが脚本を書いている
へー
凄い作品なんですね
谷川俊太郎が、ジャック・プレヴェールと映画「王と鳥」について語っている記事を引用しよう
プレヴェールについての理解が深まるはずだ
谷川俊太郎さんは、『二十億光年の孤独』で有名な日本の詩人です
谷川俊太郎さんもプレヴェールさんをリスペクトされているようですね
言葉の力

――

谷川さんにとってのジャック・プレヴェールについて、もう少し教えてください。

谷川

僕は自分でも何度か書いているけれど、一時期プレヴェールに本当に惚れ込んでいましたからね。それでプレヴェール調の詩もいくつか書いているし。とくに小笠原豊樹さんがたしか60年代ごろに訳された『プレヴェール詩集』に本当に惹かれましたね。当時の日本の現代詩には全然見られないような詩で、フランス語で書かれた詩なのに日本語に訳されてもすごくピンとくる。小笠原さんの訳の素晴らしさのおかげなんですが、言語や文化の違いを超えた詩を感じましたね。

――

具体的には、どういう点にあったんでしょう。

谷川

詩を書く人って、多かれ少なかれ「詩的言語」みたいなものを信じているところがあって、普通の人がしゃべっている言葉でなかなか書けないんですよね。でも、プレヴェールの目は、普通の人が普通にしゃべっている言葉におりていて、本当にやさしい言葉で書いてあるんだけれど、発想や筋立ての中心にある彼の人生のとらえかたが、単純なのに胆が据わってるとでもいうのかな、とにかくアタマでっかちじゃなくて色っぽい。

簡単に言うと「世界は基本的に素晴らしくて美しい。だけれどそこに反抗しなければいけないものがいっぱいある」ってことだと思うのね。彼は反抗したいものは大いに反抗的に書くし、素晴らしい時には本当にあけっぴろげで素晴らしいって書くんですよね。それがやっぱり表現の仕方っていうのかな、レトリックっていえばいいか、彼の言葉の魔力で。プレヴェールが書いて小笠原さんが訳すと、彼の言葉の力は本当にすごいと思う。プレヴェールってそういう言葉の力があるから、凄く平凡なことを書いていても感動しちゃう。この映画の中でも、「世界が不思議」っていう小鳥たちが、歌う歌があるじゃない。あれなんかでも本当に単純なんだけれど、なんか説得されますよね。

――

「世界はひとつの不思議です。昼もあれば夜もあり  月もあれば太陽もあり  星もあれば果物もあり  風に回る風車も  みんな世界にあるのです」と歌う歌ですね。あれは結局ロジックではなく、感情に訴えかける?

谷川

うん。基本的にはそうなんだけれど。感情に訴える訴え方の、デリカシーの工夫っていえばいいのか、面白さっていうのかな、思いがけない言い方をするのがね、すごく生きてますよね。僕はすごく惹かれました。こんな詩が書けるんだ、普通の言葉で、って。

出典:www.ghibli-museum.jp

「世界は基本的に素晴らしくて美しい。だけれどそこに反抗しなければいけないものがいっぱいある」
ふ~む
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がらくたつながり?・・・プレヴェール『がらくた(Fatras)』異色コラージュの世界

桑田佳祐ニューアルバム『がらくた』(2017年8月23日発売)、買ったよ!
たまたま、『プレヴェール詩集』と桑田のニューアルバムを同時に購入した
そしたら、ぜんぜん関係ないと思うけど、がらくたつながり・・・ジャック・プレヴェールにも『がらくた(Fatras)』っていうコラージュ詩画集があるのを知った!
え~と(検索中)・・・これですね、プレヴェールさんのコラージュ
うわわ・・・すごい世界ですねえ

※以下、『がらくた(Fatras)』収録以外のコラージュもあります

出典:www.matierevolution.fr

なんやねん、これ!(笑)
理解できますか?
できるわけないでしょ(笑)
でも、面白いからいいんじゃない?
がらくた (通常盤)
コロムビアミュージックエンタテインメント
¥3,630(2024/04/26 15:28時点)
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岩谷時子「枯葉」とジャック・プレヴェール「枯葉」

最後に有名な「枯葉」ね
越路吹雪が歌う「枯葉」が日本人には馴染み深いよね
でも、本家の詩とはちょっと違うらしい
比べてみましょうか・・・(検索中)
岩谷時子の「枯葉」

あれは 遠い思い出
やがて消える 灯影も
窓辺あかく 輝き
光充ちた あの頃
時は去りて 静かに

降り積む 落葉よ
夢に夢を 重ねて
一人生きる 悲しさ
木枯らし 吹きすさび
時は帰らず 心に歌うは
ああ シャンソン 恋の歌

暮れゆく 秋の日よ
金色の 枯葉散る
つかの間 燃え立つ
恋に似た 落ち葉よ

いつの日か 抱かれて
誓いし 言葉よ
儚なく ただ散りゆく
色あせし 落ち葉

出典:「枯葉」岩谷 時子 作詞

岩谷時子の詩もいいね
次は、ジャック・プレヴェールさんの詩を高畑勲さんが訳したものです
「枯葉」 ジャック・プレヴェール 高畑勲訳

ああ!思い出しておくれ
ぼくたちが恋人だったしあわせな日々を、
あの頃 人生は今日よりももっと美しく
太陽はもっと輝いていた
枯葉はシャベルで集められる….
ほらね ぼくは忘れていないよ、
枯葉はシャベルで集められる
思い出も未練もおなじこと
そして北風はそれらを運び去る
忘却の冷たい夜のなかへと、
ほらね ぼくは忘れていないよ
きみが歌ってくれたあの唄を

それはぼくらに似合う唄
きみは ぼくを愛していた
ぼくはきみを愛していた
そしてぼくらは暮らしていた ふたり一緒に
ぼくを愛していたきみと、
きみを愛してたぼくと、
けれども人生は 愛し合う仲を引き裂く
やさしくそっと
音もたてずに
そして海は消し去る 砂の上
別れた恋人たちの足跡を

枯葉は積もる うずたかく
思い出も未練もおなじこと
けれどもぼくの愛は 黙ったまま忠実に
いつも微笑み 人生に感謝する
ぼくはきみをうんと愛し きみはとてもきれいだった
どうやてきみを忘れろっていうんだい
あの頃 人生は今日よりももっと美しく
太陽はもっと輝いていた
きみはいちばんやさしい恋人だった….
だけど ぼくは未練に用はない
そしてきみの歌っていたあの唄が
いついつまでも ぼくに聞こえてくるだろう

それはぼくらに似合う唄
きみは ぼくを愛していた
ぼくは 君を愛していた、
そしてぼくらは暮らしていた ふたり一緒に
ぼくを愛していたきみと
きみを愛してたぼくと、
けれども人生は 愛し合う仲を引き裂く
やさしくそっと
音も立てずに、
そして海は消し去る 砂の上
別れた恋人たちの足跡を。  

出典:blog.goo.ne.jp

そして、季節は夏から秋へと変わるのであった・・・
イヴ・モンタンさんの歌唱でどうぞ~

Les Feuilles Mortes_Yves Montand à l´Olympia

イオンモール熊本の蔦屋書店よ、マンガや売れ筋ばかり陳列しないで、詩集の新刊もちゃんと仕入れなさい!
まだ言いますか(笑)

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