あの夏、寅50歳、リリー38歳~「男はつらいよ」リリー4部作における、車寅次郎とリリーの年齢の変遷について

サブカル
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昨年末くらいから
Amazonのプライムビデオで
「男はつらいよ」が見放題なんだよね
へー
僕は「男はつらいよ」
見たことないです
だと思った(笑
そんなカエルくんにはお構いなく
今日は、「男はつらいよ」で最も人気のある
フーテンの寅と歌手リリーについて
ちょっと語ってみたい
はい(笑
聞きましょう
歌手リリーこと浅丘ルリ子が
マドンナとして
シリーズ中唯一
異例の4回登場するんだよね
へー
このリリー4部作は人気だから
いろんな人が語っているけど
僕は二人の年齢に着目して
ちょっと振り返りたいと思う
二人の年齢についてですか・・・?

☆☆☆自己紹介☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索
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渥美清41歳、第1作『男はつらいよ』1969年(昭和44年)8月公開

「男はつらいよ」シリーズは
第1作が1969年(昭和44年)に制作されてから
1995年(平成7年)までの26年間
第48作まで続くんだよね
寅さんは昭和のイメージですが
平成になってからも続いていたんですね
第一作目は渥美清が41歳の時
今日は、この年齢に着目するよ
渥美清さんが40代のときに
この長寿シリーズはスタートしたんですね
へー
ちなみに、劇中での寅の年齢を調べてみたけど
寅さんの誕生日は諸説あるらしい
正確にはわからないんですね
まあ、だいたい渥美清の実年齢と同じと
考えてもいいと思う
おそらく山田洋次監督も
登場人物の年齢は
厳密に設定していないんじゃないかな?
え~と(検索中)・・・
そうですね、確かな情報はないですね
・・・という訳で
寅さんシリーズは41歳から
スタートということで話を進めたい
まあ、そのくらいの
年齢っぽいですよね(笑


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寅とリリー~「男はつらいよ」シリーズの底に流れる愛の物語

リリー

本名、松岡清子。かつてレコードを出したことがある旅回りの歌手。街から街へ、キャバレーからキャバレーへと、日本全国を旅暮らし。北海道の網走で、寅さんと出会い、同じ境遇から意気投合。その後、二人は長い愛の物語を紡ぎだすこととなる。

出典:www.tora-san.jp

ざっくりいうとね
寅さんシリーズっていうのは・・・
惚れっぽい中年男が
女性にフラれる話ですよね
知ってるじゃない
やくざな中年男、フーテンの寅さん
映画には毎回違うマドンナが登場して
毎回寅さんはマドンナに恋してフラれる
それを48回繰り返したんですね(笑
その言い方・・・なんかストイックなアスリートみたいだね
寅は恋愛アスリートか?(笑
でも、48回もアタックしたら
1回くらい成功しそうですけど・・・(笑
それがリリーだよ
他のどんなマドンナより
リリーが寅を愛していた
・・・と、僕も含めて
そう思っているファンは多いと思うよ
写真の寅さんとリリーさん
いい雰囲気ですよね

出典:第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(1973年)

浅丘ルリ子がさすらいの歌手リリーを初めて演じたのは73年、33歳のとき

 浅丘が「寅次郎忘れな草」でさすらいの歌手リリーを初めて演じたのは73年、33歳のときだ。それまでマドンナといえば良家のお嬢さんだったり、貞淑な婦人だったり。

 監督の山田洋次(やまだ・ようじ)から最初に示されたのも、北海道の牧場で働く女性という役だった。浅丘は自分の細い手をみせる。「わたし、こんな手をしているんですよ」

 宝石の似合うその手を山田はじっと見た。しばらくして浅丘に台本が届く。「場末のキャバレーを渡り歩く歌手」に変わっていた。夜汽車の中でひとり、窓の外を見て泣く女。勝ち気なようで、家族に送られて出港する漁船を見ながら、寅さんにささやく女。

 〈ね、私たちみたいな生活ってさ、普通の人とは違うのよね。あってもなくてもどうでもいいみたいな、つまりさ……あぶくみたいなもんだね〉

出典:www.asahi.com

そして、リリーだけ、他のマドンナと違って
ちょっとやさぐれたマドンナなんだよね
この、監督が浅丘ルリ子さんの細い手を見て
役柄が変わっていたというエピソードいいですね
でしょ?
じゃあ、さっそく
リリー4部作で
寅とリリーが何歳だったを
一作ごとに見てみよう!
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リリー4部作その1|第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(1973年)

第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』
1973年(昭和48年)8月公開


寅(渥美清) 45歳
リリー(浅丘ルリ子) 33歳

出典:www.tora-san.jpja.wikipedia.org/渥美清ja.wikipedia.org/浅丘ルリ子

舞台は北海道
最初、寅とリリーは北の町で出会うんだね
寅さんが45歳ですか
そしてリリーが33歳
最初から大人の恋だね
リリーさんの年齢も
浅丘ルリ子さんの実年齢ですね
便宜上
そういうことで
リリーさんは
売れない歌手かあ・・・

言ってみりゃ、リリーも俺と同じ旅人さ
見知らぬ土地を旅してる間にゃ
そりゃ人に言えねぇ苦労があるのよ・・・

出典:www.tora-san.jp


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リリー4部作その2|第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年)

第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』
1975年(昭和50年)8月公開


寅(渥美清) 47歳
リリー(浅丘ルリ子) 35歳

出典:www.tora-san.jpja.wikipedia.org/渥美清ja.wikipedia.org/浅丘ルリ子

2年後、寅とリリーの二人は
また北の町で再開するよ
寅さん47歳、リリーさんが35歳ですね

森で知り合った中年男・兵藤謙次郎(船越英二)と旅を続ける寅さんは、函館のラーメン屋の屋台で、なんとリリー(浅丘ルリ子)と再会を果す。初夏の北海道で、気ままな道中を楽しむ三人。兵藤は、小樽で初恋の信子(岩崎加根子)に一目だけ逢おうとするが、それを“男の甘え”とリリーは寅さんに当たって、二人は大げんか。そのままリリーと別れた寅さんは、リリーのことが気がかりな毎日。そんなある日、リリーが柴又へとやってきて…

出典:www.tora-san.jp

この作品で一番有名なシーンは
寅さんの実家で巻き起こるメロン騒動だね
メロン騒動?
お土産のメロンをめぐって
寅さんと、おいちゃん、おばちゃん、さくら、ひろし・・・
家族がケンカするんだよ(笑
食べ物をめぐってケンカなんて
大人げないですね(笑
まったくその通り
そして、そのケンカの最中
遊びに来ていたリリーが寅を窘(たしな)める
リリーさんが寅さんを怒るんですね
男張りにビシッと
寅に啖呵(たんか)を切るリリー
まさに名シーンだよ
へー

本来ならね、いつもご心配
おかけしております、
どうぞメロンをお召し上がりください、
私は要りませんから、
私の分もどうぞと、
こういうのがほんとだろ!

甘ったれるのもいい加減に
しやがれってんだ!

出典:第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年)


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リリー4部作その3|第25作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(1980年)

第25作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』
1980年(昭和55年)8月公開


寅(渥美清) 50歳
リリー(浅丘ルリ子) 38歳

出典:www.tora-san.jpja.wikipedia.org/渥美清ja.wikipedia.org/浅丘ルリ子

そして、第25作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』は
シリーズ屈指の傑作と呼ばれる
あれ?
これまで北国でしたが
こんどは南国?
50歳になった寅と
38歳のリリーが
沖縄で再会するよ
どうして
この作品が屈指の傑作なんですか?

 寅さんとリリー、ついに沖縄で同棲! 毎回、お互いの心を通わせて来た二人の愛は果たして成就するのか? 灼熱の沖縄を舞台に大人のロマンスが展開する。下宿先の息子・国頭高志(江藤潤)との間に、焼き餅を焼く寅さん。「あんたと私が夫婦だったら」というリリーの女性としての想い。情熱的なリリーと、売り言葉に買い言葉の寅さんの喧嘩は、お互いの愛情の発露のようでもある。そんな二人に気をもむとらやの人々。爽快なラストシーンも含めて、シリーズ屈指の傑作となった。

出典:www.tora-san.jp

この回が名作なのは
寅とリリーの関係性の妙だよね
リリーさん、三回目の登場です
二人の性格は
観客にもすっかりお馴染みですよね
表面上はいつも売り言葉に買い言葉かもしれないけど
リリーの寅への思いが美しい沖縄の灼熱の夏に映えるんだな
寅さん
なんでリリーさんと結婚しないんでしょうね?

私達、
夢見てたのよ、きっと。
ほら、
あんまり暑いからさ

出典:www.tora-san.jp



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リリー4部作その4|第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年)

第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』
1995年(平成7年)12月公開


寅(渥美清) 67歳
リリー(浅丘ルリ子) 55歳

出典:www.tora-san.jpja.wikipedia.org/渥美清ja.wikipedia.org/浅丘ルリ子

僕の勝手な印象だけど
この作品はエンドロールだよね
エンドロール?
あの映画の最後に流れる?
または、寅とリリーの長い愛の物語の後日譚
なんかそんな印象だなあ
後日譚(ごじつたん)?

 26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となった『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか? そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は? シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆく。阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最期の台詞となった。

出典:www.tora-san.jp

時代も変わっちゃんだよね
阪神淡路大震災で壊れた町並みに立つ寅さんを見てそう思う
後藤久美子演じる泉と満男のドラマがメインで
寅さんとリリーがサイドストーリーに見える
そうなんですか?
それは悪い意味じゃなくて
僕にとってこの作品は寅さんとリリーの美しい余韻の物語だね
へー


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寅とリリー~決して結ばれない、大人の恋、大人の愛

まとめるとこうだよ・・・
寅さん45歳から67歳かあ
まさに大人の恋愛ですね
第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(1973年)
寅(渥美清) 45歳、リリー(浅丘ルリ子) 33歳

第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年)
寅(渥美清) 47歳、リリー(浅丘ルリ子) 35歳

第25作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(1980年)
寅(渥美清) 50歳、リリー(浅丘ルリ子) 38歳

第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年)
寅(渥美清) 67歳、リリー(浅丘ルリ子) 55歳

会うといつもケンカをして
別れたりくっついたり・・・
その間、20年ですね
二人は結婚というカタチで
結ばれることがなかったけど
それ故に
僕らの心に
美しい物語として残っていくと思う
結婚というカタチが
愛のゴールじゃないのかもしれませんね
そうだよ
僕もこの4作品くらいは
観ておこう・・・かな?
これは観ないとダメだよ
・・・そしたら
独身で彼女もいない30代のカエルくんも
人生になにか希望が見えるかもよ?
それは余計なお世話です!
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