僕の父親より年上だったか
出典:『オンドル小屋』つげ義春
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症
特技:インターネット超高速検索
なぜ今、つげ義春か・・・?
出典:『ねじ式』つげ義春
つげ義春(よしはる)
1937年生まれだが、月日は定かではない。
1960年代に『月刊漫画ガロ』誌上で相次いで発表した「ねじ式」「紅い花」「李さん一家」「ゲンセンカン主人」「無能の人」などが代表作とされている。暗い作風でありながら、彼が描くおかっぱの少女は不思議と可愛くファンの間でも人気が高い。シュールレアリズム風な手法を漫画に持ち込んだ「ねじ式」は国内だけにとどまらず、多くの分野にも多大な影響を与え、サブカルチャーを語る上では欠かせない革命的な地位を確立した。
水木しげるのもとでアシスタントをしていたことがあり、背景の描写などに水木との類似がみられる。その頃から鄙びた温泉宿や田舎町への旅を好み、ついフラッとどこかへ行くことが多かった。
1987年以降は新作を発表しておらず、家庭の事情や自身の健康問題などが重なり、漫画家としてはほぼ廃業状態だが、旧作の再版や映画化等がコンスタントに続いているため、印税収入によって生活は支えられているという。
だから、親近感を感じるねえ
都会の片隅のおんぼろ団地でね
代表作くらいは読んだことあるけど、今、あらためて読み返してみたい
短編ばかりの作家で、1980年代までしか作品を残してない
寡作な人だし、代表作はすぐに読めると思うよ
え~と(検索中)・・・
【代表作1】『沼』1966年(昭和41年)
出典:『沼』つげ義春
それまでの貸本時代は、描きたい作品を描けてないらしいからね
※貸本時代の『おばけ煙突』などにも、後のつげらしさは見て取れる
紙の書籍で読みたい場合は、ちくま文庫のつげ義春コレクションが入手しやすいようです
この機会にeBookJapanも試してみるか?
↓電子書籍(eBookJapan)※『沼』収録
【eBookJapan】「チーコ/沼 つげ義春作品集 4巻」
↓ちくま文庫※『沼』収録
【代表作2】『李さん一家』1967年(昭和42年)
出典:『李さん一家』つげ義春
主人公が住んでいるおんぼろな一軒家に、なぜか李さん一家も住みついちゃう話(笑)
入会特典で300ポイント貰えるから、このつげ義春作品集の1巻分300円が無料で読めるよ!
↓電子書籍(eBookJapan)※『李さん一家』収録
【eBookJapan】「紅い花/海辺の叙景 つげ義春作品集 5巻」
↓ちくま文庫※『李さん一家』収録
【代表作3】『紅い花』1967年(昭和42年)
出典:『紅い花』つげ義春
いいよねえ
↓電子書籍(eBookJapan)※『紅い花』収録
【eBookJapan】「紅い花/海辺の叙景 つげ義春作品集 5巻」
↓原画で収録※『紅い花』収録
↓ちくま文庫※『紅い花』収録
【代表作4】『ねじ式』1968年(昭和43年)
出典:『ねじ式』つげ義春
最初読んだ時、さっぱり意味がわからなかった・・・
夢の世界だもん
つーか、コラージュ的な作品ともいえる
そして、つげ義春作品のキーワードは、「夢」と「旅」ね
↓電子書籍(eBookJapan)※『ねじ式』収録
【eBookJapan】「ねじ式/二岐渓谷 つげ義春作品集 6巻」
↓原画で収録※『ねじ式』収録
↓ちくま文庫※『ねじ式』収録
【代表作5】『ゲンセンカン主人』1968年(昭和43年)
出典:『ゲンセンカン主人』つげ義春
つげは、日本各地の鄙びた温泉地、鉱泉などを巡りながら、それを作品に還元させた・・・『ゲンセンカン主人』は「旅」もの?「温泉」もの?、その代表作だね
なんと、映画にはつげ義春ファミリーも登場するらしい!
まだ観たことないから、今度観てみようっと
↓2018年発売のニューリマスター版
↓電子書籍(eBookJapan)※『ゲンセンカン主人』収録
【eBookJapan】「ゲンセンカン主人/夢の散歩 つげ義春作品集 7巻」
↓原画で収録※『ゲンセンカン主人』収録
↓ちくま文庫※『ゲンセンカン主人』収録
【代表作6】『無能の人』1985年(昭和60年)
このマンガは僕もほぼリアルタイムで読んだ
↓電子書籍(eBookJapan)※『無能の人』収録
【eBookJapan】「無能の人/石を売る つげ義春作品集 14巻」
↓電子書籍(キンドル版)※『無能の人』収録
↓ちくま文庫※『無能の人』収録
【逃避】つげ義春のやすらぎ~人生なんてこのまま終わってしまってもいい
出典:『沼』つげ義春
君はまだ若いなあ・・・
老いていくもの、朽ちていくもの・・・そういったものに、異常に親しみを感じてしまう
ふむふむ
日本漫画家協会賞・大賞 つげ義春さん 空想と現実の間に漂う
◆「生活くさい漫画を描きたかった」「このまま終わってしまっていい」
新作は30年前から描いていない。だが「ねじ式」「無能の人」といった作品が与えた衝撃はいまだに大きい。今月9日、第46回日本漫画家協会賞コミック部門の大賞に漫画家のつげ義春さん(79)の一連の作品が選ばれた。表舞台にほとんど出てこない伝説的漫画家が電話インタビューに応じ、創作の原点について語った。(文化部 川床弥生)
<ぼくはたまたまこの海辺に泳ぎに来てメメクラゲに左腕を噛(か)まれてしまったのだ>
1968年に発表した代表作「ねじ式」は、左腕の静脈が切れてしまった男が医者を探し回る幻想的な物語。最終的に女医にねじで血管をつないでもらうことになる。
「説明するのが難しくて発売当時も話題になりました。しっかりしたテーマをつかんで描いたものではないんです。見た夢をヒントに、想像と混ぜたんですね」
空想と現実が入り混じった独特の世界観の作品が数多く生まれた背景には、雑誌「ガロ」の存在が大きいという。
幼い頃は、手塚治虫のまねから始め、小学校を卒業後、メッキ工場や、新聞販売店などで働いた。17歳で漫画家デビュー。だが2、3年で、当時の人気漫画の主流だった空想冒険活劇に物足りなさを感じ始める。
「早く働きに出て、現実の生活を見ていますから。生活くさい部分を持った作品を描きたいと、だんだんリアリズムを求めるようになりました」
「ガロ」では自由に描かせてもらえた。「娯楽物から脱却して、自分なりに質のいいものを表現したいと」。一瞬のひらめきで思いついたという「紅(あか)い花」(1967年)は、少女が大人に成長する様子を川を流れていく花で表現し、女性からも高い支持を得た。売れない漫画家の日常を描いた「無能の人」(85年)はお気に入りの一つだ。
緻密(ちみつ)で不思議な美しい背景は、映画雑誌に掲載された写真を模写したり、自身が旅行した時に撮影した写真を描き写したりした。
ラストはあえて曖昧にして、読者の想像をかきたてる作品が多い。「まとまり過ぎちゃって終わるのは面白くない」。幻想の世界を描いてきたが、源流にあるのはやはりリアリズム。「現実から浮き上がりすぎた漫画はつまらないと思うんです」
87年に発表した「別離」を最後に、漫画は描いていない。病気の妻を看病するため中断し、以後、創作意欲が戻らなかったという。現在は長男と2人暮らしで、生活に追われる日々だ。これまで描いてきた原画や道具も押し入れにしまったまま。「ありがたいことに作品が繰り返し再版されるので、何とか食いつないでいます」。唯一読む漫画は、数年に一度発行される「表現にこだわり、現実を描く」漫画家たちの作品を集めた単行本のみだ。
今回の大賞受賞は「漫画界の中でも異色の存在で、その作品世界は芸術性も高く追随を許さない」が理由だ。以前から作品に対する評価は高かったが、意外にも賞を取るのは初めて。「一作一作、一生懸命やってきたつもりなのでうれしい」と喜ぶ。
気になるのは新作の可能性だが、「今後も描くということは考えておりませんし、このまま終わってしまっていいと思っています」。
(読売新聞・東京朝刊 2015年5月18日号)
そんなつげの言葉を聞くと、僕らの人生も、ただただ淡々を生きていくだけでいいと思えて心が楽になるよ
↓紙の書籍で読みたい方には、ちくま文庫のコレクションセット
↓2018年発売
↓2017年発売
↓2014発売、つげ入門に、今現在最適の一冊はたぶんこれ
※2017年にこの本と一連の作品に対して、第46回日本漫画家協会賞大賞受賞
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