【SNSドバイ詐欺】会社経営者M氏のもとに、実在する銀行幹部から連絡が入って・・・

エトセトラ
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僕のところに、会社経営者のM氏から連絡があった
Facebookでエミレーツ銀行幹部の友達申請の受けた後、かなりやり取りをしたという・・・
あ、例の遺産相続の詐欺ですね

関連エントリー→FacebookでUAEドバイの銀行幹部と友達になったら、約30億円の遺産相続の話を持ち掛けられて・・・

M氏への詐欺には、実在する銀行幹部「Mr.Suvo Sarkar」が登場

名前:くま(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエル(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症
特技:インターネット超高速検索

M氏からの依頼

まずは今回連絡をいただいたM氏について
M氏のFacebookのプロフィールを見ると、関東で会社経営をされている立派な方とお見受けする
M氏は・・・Facebookでくまちゃんの友達じゃないですよね
うん、友達じゃないけど、僕らの記事を見てくれたみたい
詐欺防止に役立てて欲しいと、詳しい事の経緯、それに画像を送ってくれた
あの記事は結構検索上位にヒットしてますからね

関連エントリー→FacebookでUAEドバイの銀行幹部と友達になったら、約30億円の遺産相続の話を持ち掛けられて・・・

他の方から詐欺に騙されずに済んだとお礼の連絡も貰ったこともある
ちょっとは僕らの雑談も役に立ってるみたいだぞ(自慢)
では、さらに記事を充実させましょう

実在する銀行幹部スーボ(Mr.Suvo Sarkar)が登場

M氏の元には、やり取り中、偽造パスポート(?)も送られてきたという

M氏も詐欺と疑いつつ、興味を持ってやり取りされたのだと思う
そーいえば、この銀行幹部は、くまちゃんのところにきた人と違いますね
そうなんだよ
僕の時は、銀行幹部「Mr. Giel-Jan M. Van Der Tol(ジル-ジャン M.バンデルトル) 」
いくつかパターンがあるのかもね
え~と(検索中)・・・この銀行幹部「Mr.Suvo Sarkar(スーボ・サーカー、以下スーボ)」という名前で連絡をもらった人も、沢山いるみたいですね
あら、笹川陽平氏のブログにありました
ほー
あの笹川良一(日本船舶振興会初代会長)の三男だね
笹川陽平氏の親族(四男の息子)に銀行幹部スーボからの詐欺メールが届いたようですね
もちろん、詐欺と見破りブログの記事にされたようです

出典:blog.canpan.info

では今回、M氏のケースを見てみよう
M氏からのメールより引用させていただきます

M氏のケース

登場人物

M氏
従兄弟:ピーターM Mr.Peter R Mxxxx
主 犯:銀行幹部スーボ Mr.Suvo Sarkar
弁護士:弁護士アリ Mr.Ali Sultan Al Haddad

基本的なストーリーは同じね
銀行幹部から連絡が来て、日本姓が同じという故人が残した遺産の話を聞かされる
やがて弁護士が登場して小金を要求し始める・・・という展開ですね

M氏:

FBでアプローチがあったので深く考えず友達承認しました。
まずは常套のスターティングメッセージがきて、
返事をしないうちに主犯のパスポートと銀行IDが送られてきました。
主犯の銀行ページURLも送ってきて確認してほしいと言ってきました。

M氏の場合は、早くに前出のパスポートや銀行IDが送られてきたんだね
この銀行のURLは本物のようですが、ちゃんとスーボ(Mr.Suvo Sarkar)の名前もありますよ
この後、M氏が詳細を聞くと、例のピーターM(Peter 日本姓)の相続人の話を聞かされ、M氏の個人情報を求めてきたという
それに対して、M氏がピーターについて詳しい情報を迫ると・・・
こちらの回答ですね

Hello Sir,
Here are some details of PETER as you requested: PETER R Mxxxx
DATE OF BIRTH: 12/09/1959
LAST OFFICE ADDRESS: API WORLD TOWER 3RD FLOOR-SUIT 304 SHEIKH ZAYED ROAD DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES.
HE WAS A CRUDE OIL DEALER.
Peter told me his parents were from Japan.
They had lived in China at a time before settling in Iraq, when the war became so hot he had to relocate to UAE
where I met him and introduced him to my bank. He was operating his business here until his death.
And unfortunately he lost both parents earlier in the war. Peter did not have any other relatives.
Thanks,
Suvo Sarkar

銀行幹部スーボが言うには・・・ピーターMは原油ディーラーだった
1959年生まれで、最後の住所はドバイのタワー・マンション
両親は日本人で、イラクに来るまでは中国に住んでいて、戦争が激しくなってUAEに移ってきた
ピーターMは生涯UAEでビジネスを営み、Mr.Suvo SarkarもこのUAEで彼と出会い銀行を紹介した
なお、不幸なことに、ピーターMの両親は戦争の早い時期に亡くなり、彼には他の親族はいない
なかなかリアルですね
僕に来た連絡は最初から長文だったけど、M氏の場合は相手と会話するように話が進んでいったんだね
そっちの方が騙されてしまいそうですね
そこは社会経験豊富なM氏だよ
簡単には騙されないよ
続きを見てみましょう

M氏:

このまま放置すると上層部が全部ネコババする。上層部は既に大金持ちだ。
私はあなたとの折半の取り分で念願の事業をやりたい。と言って来ました。

相続手続きは2週間。私に必要なのはIDだけ。すべてデジタルデータでOK.
私のパスポートがちょうど切れていたのて、新たなパスポート取得は日本では3週間ぐらいかかる。
と言うと彼等に関係ない質問にはなかなか回答が来ない。私のIDのことなど彼等には関係ないですから。
何度もメール送ってようやく期限切れのでも問題ないと言って来ました。
以降もしつこく要求しないと情報が来ない場面が多々ありました。

怪しいと思ったので、こんなに重要なことは会って話さないと進まない。
エコノミークラスで行くので1000ドル送れ!あなたからのオファーなので招待が筋だ。
この時はまだ銀行幹部と思っていたので銀行でチケット発行して送ってくるのでは?と思ってました。

M氏はすごいよ
会いに行くから、飛行機のチケットよこせと迫る
さすがです(笑)

M氏:

ところがオレにはカネがないと拍子抜けする回答。一様あれやこれやと丁寧に説明しているのですが
カネがないと。あなたは銀行幹部でしょ?なぜカネがない?とのやり取り。

ここで私から先手を打って「相続金分配の50:50に対してかかった経費も50:50にしよう。ただし
私が負担する経費の50%は相続金から払う(After I get funds.)」と提案したら、主犯は不意を突かれた
ようであっさり「賛成だ」と言ってきました。これは後々主犯の致命傷になります。

相続金から払う(After I get funds.)って言えばいいんだよ
そうですよね
どうせ大金を貰うんだから、そこから払うと言えばいいですよね
そして結局、M氏は個人情報を送ったらしい
え、送っちゃったんですか・・・

M氏:

そこで個人情報を送りました。すぐに主犯は私の個人情報を銀行のシステムに入力したと連絡が来ました。

今頃システムに入れても遅いだろ?と何度も、確認したのですが、そこは得意分野でうまくバックデート
できたと言って来ました。この銀行のシステムはそんなものか?と疑いましたがUAEなど行ったことが
ないのでそんなものかと。

弁護士を紹介するのでコンタクトして欲しいと言って来ました。弁護士には主犯のことは絶対言わないで。
友人からあるいは銀行スタッフの紹介などと言って欲しいと。その弁護士を調べると存在しました。
http://www.alhaddadco.com/
主犯と弁護士はどういう関係か?と何度聞いても回答なし。しょうがないので依頼書を作って送付しました。

弁護士を紹介するのでコンタクトして欲しい

↓M氏が弁護士アリに送付した依頼書

僕らにはあまり馴染みないけど、M氏は仕事柄、弁護士と文書を交わす機会も多いんだろうね
手際がいいですね

弁護士からの返事

弁護士の委任状(Power of attorney)

次は、M氏と弁護士のやり取り
弁護士のメールアドレスがGmail?

M氏:

すぐに弁護士から連絡来てあなたは私を指名してラッキーだ。私は遺産相続手続きのプロだ。などなど自己アピール。
誰からの紹介か?と聞かない。

それよりも弁護士のメールアドレスがGmailになっている。「おかしいではないか!事務所のアドレスで送ってこい!」
と執拗に迫っても「事務所のアドレスには山ほどのメールが毎日来る。これ(Gmail)は私の個人アドレスで、
貴殿の国際取引を迅速に対応したいために24時間いつでも見られるGnailアドレスで続けてやりたい。」と言うので
妥協。

銀行に問い合わせるので個人情報教えて欲しいと。(主犯からは個人情報はくれぐれも初期のものから変えない
間違わないよう言われている。)

主犯から銀行の法務部が支店に査察に来るからと言って来ました。あなたは本部の幹部だろ?どうして支店に居るのか?
と突っ込みたかったがPeterの担当でPeterの死を知っているのは主犯だけだと言っていたのでスルー。

こういうのは実際、同一人物がやってるのかね?
それとも複数犯?
どうでしょう?

弁護士「いい知らせだ!銀行があなたを相続人と認めた!」

銀行からの回答

M氏:

弁護士から「いい知らせだ!銀行があなたを相続人と認めた!」と連絡あり。「いい知らせだ!」が引っかかったが
(こちらから弁護士に依頼しているので当然だろ)銀行発行の紙で一気に懐疑心が崩壊。

そこで銀行に提出する書類をすぐに集めて欲しいと。もちろんこの時点で彼らの本命$16,500払えと。

私は弁護士費用の事には一切触れずに「オラクルコンサルティング(ピーターの会社)の登記簿謄本」「ピーターの死亡証明書」
「私がピーターが従兄弟だという証明書」これがムリだろうと主犯に主張。

登記簿謄本はドバイの商工会議所で発行してもらうので問題ない。
死亡証明書はドバイの医師に頼んで発行してもらう。銀行が受け付けないようだと私にインドネシアに行って入手して欲しい。
従兄弟の証明書は、日本は家族単位の戸籍なので不可能。第一日本語以外の証明書発行を役所がするハズがない。
と、このやり取りが結構時間かかりました。主犯はめげずにていねいに対応するのですが、さすがに途中で
You have to trust me. あるいは You have to follow me. と迫ってくる。ここは彼らの本命ではないですから。
私は「私はあなたとのやり取りを楽しんでいるのだ」とサインを送っても気付かず。実際移動中の時間を利用してやり取り
していたのでおもしろかったのですが。

詐欺だと思いつつ、でも少し本気になりつつ、やりとりと楽しんでいるM氏
さすが!
外国語でこういうやりとりをするM氏も凄いですが、意外に詐欺師も付き合ってくるんですね

M氏:

弁護士をあまり待たせることができないと言うので、いよいよカネの話に移行。
「わかった。以前話したかかる経費50:50の件。同意書がまだ来ないがどうなっているか?」と迫ったら
すぐに送ってきました。ところが送ってきた同意書に After I get Funds. が明記されてない。それとサインが
パスポートのもとの全然違うというとんでもない杜撰さ。やり直しを何度も命じるがスルーされる。

契約証書(deed of agreement)

M氏:

ここからが永遠とカネの話。彼らにとってはメインイベント。
私は先手打って弁護士エリアが一番危ない。100%リスクマネーだ。
主犯と弁護士との関係は言わない。弁護士のアドレスがGmailだけでも危険だ!と主張して
これは国際取引で私はあなたの国の商取引など関知しない。
全額後払いにするようあなたから交渉しろ。ただし弁護士が納得しないだろうから全額後払いの代わりに
$16,500 の2倍払う。それを我々は相続金から50:50で払えばいい。

主犯は困ったようで、代替案として主犯が$8,500 負担するので私が $8,000 負担して欲しい。
いいよ~私の分の$8000はもちろん After I get funds. だ。だから弁護士に分割払いの交渉をしろ。
あなたが先に$8500支払って $8000 は後払い。だがこれでは彼らにとって意味がない。

徐々に主犯は弱ってきて「では$8500より多く負担するからそちらは最高いくら払えるか?増加分は妻に
ローンを組ませるから。」まではよかったのですが、交渉が行き詰まって主犯が「100%リスクマネー
というのなら$8500そちらに送金するから$16500にして弁護士に送金してもらえないか」と言うので
「わかった。$10000を送金してくれ。$16500を弁護士に送る。ただし円転(ドル→円)とドル転(円→ドル)
で目減りする分はこちらで負担してやる。」と(この時点で私は本気で$10000手に入ると思いました)

主犯は自分のミスに気付いたようで「ところであなたはこの話に興味があるのか?」とメールの内容
があさって方向に向き始めたので「日本ではあなたの詐欺は有名だ。あなたは管理の問題で全員に
Peter を使っているが日本人はそんなにバカではない。でもあなたは私とのやり取りを放棄せずに
最後まで付き合ってくれたのでいい男だ。今度は本当の儲け話があったら連絡してくれ。あなただけで
なく、奥さんと3人の子供(途中で弱ると妻と3人の子供話しが頻繁に出てきていた)共々に神の
ご加護がありますように」で終了しました。

以上
最後のM氏のセリフがいいよね
「今度は本当の儲け話があったら連絡してくれ。」
いやいや、M氏はかなり本気になってませんか?(笑)
「$10000手に入ると思いました」とおっしゃってますよ
僕も自分宛てに連絡が来た時は、かなり本気になっていたぞ?(笑)
人の業でしょうか・・・
でも、実際にお金を振り込む日本人はそうそういないと思われますが・・・

中東・ドバイからの連絡にはご注意を!

出典:pixabay.com

この犯人、杜撰なところもあるけれど、M氏も信じてしまいそうになったように巧妙なところもあるんだよね
M氏曰く「弁護士事務所のレターはなかなか、銀行法務部のレターはかなり高度な偽造だ」
僕ら素人には見分けがつきません
最近だとFacebookで、非常に多くの日本人に罠を仕掛けてるんじゃない?
もちろんほとんどの人は無視、そのなかの何人かが興味本位でやりとりを続けて、さらにその中のほんの少しの人が、数十万円を振り込むこともあるとか?
振り込む人、いるかなあ・・・?
日本人って中東にはお金が沢山あるような印象を持ってるでしょ?
とくにドバイってそういうイメージじゃない?
僕の推測だけど・・・中東で日本人を騙すためのテンプレートみたいのがあるんじゃないかなあ?
テンプレート?
詐欺用のテンプレートと、IDカードや各証書など詐欺用のデジタルコンテンツが中東で出回っていて、それを使って、いろんな輩が詐欺を試みている
だから、犯人は一人またはひとつのグループではなく、似たような素材を使った複数の詐欺師・詐欺グループがいるのではないか?
そして、丁寧にやりとりを続ける奴もいれば、結構いい加減な奴もいる
なるほど
まあ、わからんけどね(笑)
儲け話に心が躍るのは人の性だけど、M氏のように冷静さも忘れずに
中東・ドバイからの連絡にはご注意を!