[CD] 『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』また再発!でも、リチャード・マニュエルの哀しい歌が僕は好き。

音楽
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ザ・バンドだよ。
え、何というバンドですか?
だから、ザ・バンドだよ。
ちょっとふざけないでくださいよ。
バンドの名前は何ですか?
だから、ザ・バンドだって(笑)。

ザ・バンド

ザ・バンド (The Band) は、1967年から1976年にアメリカで活動したロック・バンド。オリジナル・メンバーは、カナダ人4人(ロビー・ロバートソン、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、リック・ダンコ)とアメリカ人1人(リヴォン・ヘルム)。1983年にロバートソン以外のメンバーが再結成し、メンバー・チェンジやサポート・メンバーを加えながら1999年まで活動した。ミュージシャンズ・ミュージシャンとして、今なお多くのアーティストから尊敬を集めている。
The_Band_(1969)

出典:Wikipedia ザ・バンド

☆☆☆自己紹介☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:福山雅治と同世代。広く浅く世間を語る。
特技:2才の娘を笑わせること。
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)。独身。潔癖症。シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索。
ザ・バンドのデビューアルバムにして最高傑作、ロック史に残る名盤が再発されました。
何回目の再発かよって話ですが・・・。
上の写真はアメリカ開拓時代みたいな雰囲気ですね。
これ1960年代ね。で、彼らは20代の若者だからね(笑)。
『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』は今回SHM-CD仕様で発売です。

ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク+9[SHM-CD]

SHM-CD仕様
ボブ・ディランとの地下室での作業を経て制作された、ザ・バンド衝撃のデビュー・アルバムにして、ロック史に残る最重要作のひとつ。カントリー、フォーク、ブルース、ソウルなどのルーツ・ミュージックに深く根差したアーシーで粘っこいサウンドは、カラフルなポップさが持て囃されたシーンの潮流を一瞬で変えてしまった。1968年作品

出典:UNIVERSAL MUSIC JAPAN
ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク+9[SHM-CD]

このバンドはいい意味で、イメージの“倒錯”が起こっているんだよね。
若いのに老人に見えたり、アメリカン・ルーツ・ミュージックを体現しているのにメンバーはほとんどカナダ人だったり。
ガサツそうにみえて、ビーチボーイズとはまた違った美しいハーモニーを聴かせたり・・・。
なるほど。
“ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク”ってどういう意味ですか?
・・・あ、わかりました。
検索、早っ。

ツアー終了直後の1966年7月、ディランは交通事故で負傷。仕事を失っていたメンバーはディランに誘われ、彼の隠遁地であるニューヨーク郊外のウッドストックに住みつく。このころリヴォンも復帰する。彼等の家はピンクのペンキで塗られており、「ビッグ・ピンク」と名付けられた。

出典:Wikipedia ザ・バンド

「ビッグ・ピンク」とは、ザ・バンドとボブ・ディランが一時借りていた住居の通称である。住居の側壁がピンク色に塗装されている事に由来している。アルバム・タイトルは、本作の音楽がビッグ・ピンクで録音されたものという印象を与えるが、実際にはニューヨークのA&Rスタジオとロサンゼルスのゴールド・スター・スタジオで録音が行われている。ビッグ・ピンクは所有者を変え、現在も往時の外観を留め現存している。

出典:Wikipedia ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク

ボブ・ディランがフォークギターをエレキギターに持ち替えバンドを従えてステージに立った時、ファンから大ブーイングを受けたのは有名な話だけれども、そのときのバックで演奏していたのがザ・バンドなんだよね。隠遁中の「ビッグ・ピンク」で繰り広げられたセッションが、この『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』に繋がったんだね。
収録曲にもディランの曲や共作がいくつもあります。
ちなみにジャケットもディランの絵らしいよ。

収録曲

怒りの涙 -Tears of Rage” (Bob Dylan, Richard Manuel) – 5:23
トゥ・キングダム・カム – “To Kingdom Come” (Robbie Robertson) – 3:22
イン・ア・ステイション - “In a Station” (R. Manuel) – 3:34
カレドニア・ミッション – “Caledonia Mission” (R. Robertson) – 2:59
ザ・ウェイト – “The Weight” (R. Robertson) – 4:38
ウィ・キャン・トーク – “We Can Talk” (R. Manuel) – 3:06
ロング・ブラック・ベール – “Long Black Veil” (Marijohn Wilkin, Danny Dill) – 3:06
チェスト・フィーバー – “Chest Fever” (R. Robertson) – 5:18
悲しきスージー – “Lonesome Suzie” (R. Manuel) – 4:04
火の車 – “This Wheel’s on Fire” (B. Dylan, Rick Danko) – 3:14
アイ・シャル・ビー・リリースト – “I Shall be Released” (B. Dylan) – 3:19

出典:Wikipedia ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク

ボーナストラックの9曲は2000年以降の再発にはいつも入っている曲みたいね。

ボーナストラック

12. ヤズー・ストリート・スキャンダル (アウトテイク)
13. 怒りの涙 (別テイク)
14. ケイティはいってしまった (アウトテイク)
15. イフ・アイ・ルーズ (アウトテイク)
16. ロング・ディスタンス・オペレイター (アウトテイク)
17. 悲しきスージー (別テイク)
18. オレンジ・ジュース・ブルース (アウトテイク-デモ)
19. キー・トゥ・ザ・ハイウェイ (アウトテイク)
20. ファーディナンド・ザ・インポスター (アウトテイク-デモ)

出典:Amazon ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク

アルバムはそのディランとリチャード・マニュエル共作の「怒りの涙」で始まるよ。

The Band – “Tears Of Rage”, Woodstock 1969

デビューアルバムの1曲目なのに、陰鬱で哀愁を帯びすぎてるよね(笑)。
「怒りの涙」というタイトルも重いですね・・・(笑)。
実際、アメリカやカナダをどさまわりしていたバンドは、貧しく悲惨な生活をしていたみたいだよね。本当にパンを盗んだりとか。
ザ・バンドの一番有名な曲が「ウェイト」ですね。
映画『イージー・ライダー』でも使用されました。
シングル「ザ・ウェイト」は全米63位・全英21位に達しました。
[2]
「その重荷」ね。
「その重荷」?
あ、直訳ですね。

The Band – The Weight – 11/25/1976 – Winterland (Official)

「ナザレ」とか「モーゼ」とか聖書に関連する語句が出てくるよね。昔、訳そうと試みたことがあったけど、よくわからなかった。その時も調べたけど、どうやら明確な意味のある歌詞じゃなさそうだね。聖俗入り混じった世界をのたうちまわって“救済”を求めるているイメージだね。ま、悩みながら生きていく普通の人間の歌、と僕は解釈しているよ。
そういうもんですか?(笑)
感じろ!

The Band – I Shall Be Released (Subtítulos en Español)

ディランの曲「アイ・シャル・ビー・リリースト」でアルバムは幕を閉じる。
これも“魂の救済”みたいなイメージだよね。リチャード・マニュエルが天使の裏声で歌うよ。感動的!
美しい曲ですね。
ちなみに、ディランのこの曲はいろんなアーティストがカバーしているけど、日本でもザ・ディランII、友部正人、岡林信康、忌野清志郎が歌っている。それぞれ意訳で、妙な味わいを出しているよ。[3]
ザ・バンドは地味で渋いバンドのようですが、このアルバムは結構、聴きやすいと思いましたよ。
でしょ。世代が少し違うカエルくんが気に入ってくれてうれしいよ。
僕にとっても同世代の音楽ではないけれど、ルーツ・ミュージックを指向しているから、時代を超えた普遍的な何かがあるのかもね。
今回のワーナーの再発も「ザ・バンドとアメリカン・ロック編」と銘打ってあって、他にも定番アルバムが再発されるみたいだけど、このアルバムは目玉になっているみたい。
でも、いまさらもう一回買うかは微妙だね。もう2枚持ってるし(笑)。

My Generation, My Musicシリーズ: ザ・バンドとアメリカン・ロック編
名盤だから、ちゃんと聴こう。
ロックの潮流を一変させたザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』他、アメリカが生んだスケールの大きなロックの名作×25タイトルを、ユニバーサル ミュージックの定盤シリーズ“My Generation, My Music”に追加ラインナップ!
★SHM-CD仕様
★ジュエルケース
★解説・歌詞・対訳付

出典:UNIVERSAL MUSIC JAPAN
ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク+9[SHM-CD]

僕は、バンドのメンバーでは、リチャード・マニュエルが好きなんだよね。サッカーのラモス瑠偉みたいな風貌の。バンドでは、ヴォーカル、ピアノ、ドラムスをやっている。主に歌とピアノかな?でも、この人は1986年に自殺しちゃったんだよ。
[4]
この人がザ・バンドのメインボーカルですか?
ザ・バンドはみんなヴォーカルやるから、誰がメインかは決めづらいね。代表曲「ザ・ウェイト」はリヴォン・ヘルムとリック・ダンコがメインだし。
でも、このアルバムで僕が好きな曲は、みんなリチャード・マニュエルが歌っているんだよね。「怒りの涙」、「イン・ア・ステイション」、「悲しきスージー」、「アイ・シャル・ビー・リリースト」。哀しい曲が多いね。
ロビー・ロバートソンは「彼の声にはどこからか悲しみがただよっている。」と評しているそうです。
もともと穏やかな性格だったそうですが、次第に酒やドラッグに溺れていったみたいですね。
[4]
心が弱い人って、でも、いい歌を歌ったりするんだよね。人間の魂の柔らかい部分が声に乗って伝わるのかもしれないね。

The Band: I Shall Be Released (The Last Waltz)

脚注
[1] Wikipedia ザ・バンド
[2] Wikipedia ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク
[3] Wikipedia アイ・シャル・ビー・リリースト
[4] Wikipedia リチャード・マニュエル

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