「被災しました・・・。」くまちゃん・R子の子育て日記（10日目）

実は・・・被災しました。

ちょうど一緒にいたのは良かったね。

廊下でバタンと大きな音して、停電しました。

私たちの家は、建物自体は幸い大丈夫でしたが、大きな棚や電化製品が倒れたり、食器が散乱して割れたりと、室内はぐちゃぐちゃになりました。

翌日の金曜は、パパは普通に出勤したもんね。

結局旅行は中止になったから良かったけど、本震の時にもしパパがいなかったら怖かっただろうなあ。

そして、いつものように、10時くらいに私とむーちゃんはお布団に入った。

そして・・・。

大きな衝撃があって、すぐに目が覚めた。

川の字で寝ていたけど、三人で抱き合って揺れが収まるのをひたすら祈った。

どのくらいかな。

うちは平屋だし、前回もなんとかなったから、大丈夫かな・・・って。

うちは避難所まで遠いし、遠くまでクルマで移動するよりは庭に避難していた方がいいよね。
それに、小さい子どもがいるから、なるべく移動したくないしね。

うん。母はうちにいる、っていいそう・・・。

そうね、それがいいかもね。

夜が明けて、土曜日の朝。
ほとんど眠れなかったけどね。

パパが朝ランニングしてお風呂に入るから、湯舟に水が残ってた。それは良かったよ。

飲み水は、前震の後に、ペットボトルの水を少し買いだめしてあったしね。
そして、電気はだめだけど、うちはプロパンガスだから、ガスはまだ使えた。

あと、この日はたまたま、夜のうちに母がパンを焼いていてくれたから、朝からパンを食べることができた。

むーちゃんは夜に何度も起きたから、朝パパが出かける時はやっとすやすや寝ていた。

学校にはどのくらい人がいたの？

そこで水はもらえなかったのよね。

こういう状況だから仕方ないけど、振り回されることも多かったよね。

ガソリンはタイミングよかったよね。

それは大変よね。

彼女（いとこ）はこっちにマンションを買ってるから心配だったろうね。

市内のマンションに住んでいる人たちは、大抵避難所に逃げたみたいよね。

パパがガソリンを入れて帰ってくると、今度は二人でまた水を探しに出かけたね。

ゆらゆらしたよ。

うん、ゆらゆら、怖いねえ。

うちは本当に恵まれた方だったよね。

でも、余震もあるから、屋根の上に登って作業するのは危険よね・・・。

自治体が指定していた近くの給水ポイントを2か所回ったけどまた無駄足で、そのまま、川や貯水池とか、水を汲めそうな場所を見て回った。

ママの人徳ね！

お風呂や食事までいただいたね。

有り難いね。
この日は終日、停電＆断水だったけど、なんとか乗り切ったね。

パパ、すぐいびきかいてたわよ。

ぐううううううううう。

パパが先に寝ちゃうから、ママとむーちゃんでずっとパパの真似してたのよ。

ぐううううううううう。

ぐううううううううう。

その代わり、夕方から降り出した雨がどんどん酷くなって、暴風雨となったよ。
パパは熟睡していたけどね。

ぱぱ、ぐううううううううう。

翌日、日曜の朝、朝になると天気も回復したわね。

私たちが寝ているうちにありがとう。

夜は避難所やクルマの中で過ごして、日中、家に戻ってくる人が多いようね。

そして、やっと！

うちは井戸水を電気でくみ上げているから、電気がくると水も使えるようになる。

昨日の夕方にも震度5強クラスが一回あったしね・・・。

パラレルワールド？SFチックねえ。

非現実的な事が次々起こったから、本当の現実に頭がまだついてきてないのよ。

今年のゴールデンウイークはみんな大変だね・・・。

ぱぱ、だっこ！

被災の期間が長くなると、子どもがPTSDになるのってわかるよね。

本当に私たちはまだいい方だったよね。

小さなことかもしれないけど、自分にできることを何かやらなきゃね。

今回は、遠くに住む、しばらく連絡とってなかった友人からも、暖かい声をかけてもらえました。

まだまだ油断はできないけど・・・。