久しぶりに絵を描いたぞ(笑)。だって公開されたばかりの映画、どこにも画像がないんだもの。
これ、碇ゲンドウさん? 不気味です…くまちゃんが描いたんですか?
名前:くま(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエル(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症
特技:インターネット超高速検索
ちなみに、第1作(前編・2007年)が『序』、第2作(中編・2009年)が『破』、第3作(後編・2012年)が『Q』と呼ばれるのに対し、第4作(完結編)『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は『シン・エヴァ』と略記する場合が、今のところ多いらしい。でも、『シン・エヴァ』だとちょっと紛らわしいので、今日は第4作(完結編)『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を単に「完結編」と略す。
伊吹マヤ「これだから若い男は!」
出典:『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』
結構、昔からマヤ好きなんだよね(笑)。同じ組織の一員でも、個性の強い葛城ミサトや赤木リツコと違ってその平凡さが好き。
特務機関NERV本部オペレーターで、階級は二尉。NERV本部技術開発部技術局一課所属。24歳。『Q』より、反NERV組織ヴィレの艦艇「AAA ヴンダー」の整備長。38歳。
出典:ja.wikipedia.org
こちらは24歳の頃のマヤですね。
出典:Amazon
24歳から38歳へと時が流れたからね。今回「完結編」の冒頭、弱音をはく若い男性オペレーターを一喝するシーン、痺れたよ。ミサトやリツコじゃなくて、マヤに一喝される至上の喜び(笑)。
やはりあの少女はアスカ(式波・アスカ・ラングレー)だった!
出典:YouTube
あの予告動画に登場する少女はアスカさんだったそうですね。
少し幼い頃のアスカみたい。まだあんなに気が強くなる前のアスカだよね。
最後にシンジとアスカがお互いの気持ちを確認しあえたことも「完結編」の良かったところのひとつ。こっちまで嬉しくなった。
シンジさんとアスカさんの関係性の描写もちゃんと描かれて終わったんですね。
加持リョウジは亡くなり、そして、葛城ミサトとの間に生まれた子どもが素直な青年に成長していた
出典:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
加持リョウジは、ニアサードインパクトを防ぐため、犠牲になって死んだらしいよ。ミサトは身ごもっていたから敢えて、生きることを選んだらしい。
そして二人の子どもは成長し、例の平和なコミュニティの中で生活しており、映画の中でもシンジとちょっと交流するシーンもあった。素直そうな良い青年に育っていたぞ。なんか感慨深いね。
加持リョウジさんと葛城ミサトさんの関係もちゃんと描き切って完結したみたいですね。
世界の中心で愛を叫んだけもの、ヒトではなくなった碇ゲンドウの物語
そして、今回の「完結編」で最も注目を集めるべきは、碇ゲンドウだろう。
碇ゲンドウ絡みはなんか重い内容だからね(笑)。でも、絵を描くのなんてひさびさ。テキトーに手元にあった鉛筆と赤ペンと黄色マーカーでささっと描いてみた(笑)。
え? 意外と上手じゃないですか? それにしても不気味です…。
細かいことや設定はよくわからんが、ついに人間じゃなくなったらしい。見かけもこの絵のように変わっちゃってた。
碇ゲンドウの過去も、誰にも増して丁寧に描写されていた。やっぱりゲンドウこそ庵野秀明を最も投影していたキャラクターだったのかもしれない。
いろいろと言われてはいたが、あそこまで碇ゲンドウがダメ人間というか、人とコミュニケーションを上手くとれず歪みを抱えた人間だとは思わなんだ。よっぽど息子シンジの方がまともだぞ。
碇シンジも碇ゲンドウも、庵野秀明の中のひとつの姿なんだろうね。そして、碇ゲンドウの最終目的は結局、このヒトがフツーに生きる世界の存在ではなくなった愛する妻、碇ユイと再会することだったんだね。人類補完計画もなにもかもすべて、ユイに会いたいがためかと思われる。
このへんは、もっといろんな人がいろんなところで語るだろうし、僕の見方もまた変わっていくのだろうが、とりあえず、すべて碇ゲンドウの個人的衝動からいろいろなことが始まりそして終わっていったという…。
そのへんはある意味、「完結編」の肝じゃないですか?
早川書房
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庵野秀明と女たち~母親、初恋の人(?)、かつての恋人(?)、そして妻・安野モヨコ
出典:girlschannel.net
だから結局、エヴァンゲリオンのすべては庵野秀明の中に生まれた碇ゲンドウから始まったと言えよう。
主人公である碇シンジくんの葛藤ももとを辿れば父親の葛藤であり、それを生んだ庵野秀明さんの葛藤なのかもしれませんね。
だから、エヴァンゲリオンに登場する女たち、綾波レイと碇ユイ、アスカ、ミサトさんらは、すべて庵野秀明がその人生で関わってきた女たち…母親、初恋の人(?)、かつての恋人(?)、そして妻・安野モヨコの投影でもあるんだろうな。特に最初のテレビ版から、今回の「完結編」に至るまでに変化した女性との関係性、とくにポジティブな関係性の変化は安野モヨコのおかげと言ってよかろう。ありがとう、安野モヨコ。こんなきれいにあの複雑なエヴァンゲリオンの世界が完結したのも彼女の存在のおかげかもしれない。
そして、ラストシーンの場所は、庵野秀明の地元の「宇部新川駅(山口県宇部市)」らしい
出典:commons.wikimedia.org
で、最後のシーン。新社会人みたいな、少し成長した碇シンジと、マリが登場するラストシーンの舞台は、庵野秀明の地元の「宇部新川駅(山口県宇部市)」なんだって。これは映画を観た後、あちこちの記事に書かれていて知った。
そういうことー。いやいや、だいたいこれで言いたいことは言えたかな。もっともまだ謎はたくさん残っているので、またいろんな思いがこれから生まれてくるんだろうけどね。とりあえず、一旦終了。ありがとう。
作品は完結した後も、ひとびとの心に永遠に残っていきます。変化しながら。