【手塚治虫全部読む6】「鳥人大系」SF専門誌に連載された意欲作【1971年SFマガジン】

サブカル
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1960年代以降、手塚治虫が少年誌・青年誌・大人誌に連載した長編(中編)マンガを順不同でこれから全部読んでいきたい。
今回は1971年、SFマガジン(早川書房)に連載された「鳥人大系」です。
名前:くま(♂)
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【手塚治虫全部読む6】「鳥人大系」SF専門誌に連載された意欲作【1971年SFマガジン】

出典:tezukaosamu.net

1971年は第二次ベビーブームの頃、日本マクドナルド、ロイヤルホストが開店し、カップヌードルが発売された。「仮面ライダー」第1作の方向開始もこの年だね。

出典:ja.wikipedia.org

「鳥人大系(1971/03-1975/02)」は、1971年から75年にかけて、SFマガジン(早川書房)で連載された作品です。
「鳥人大系」はまさにSFだよね。人にとって代わって鳥が支配する世界とは?
人は奴隷に落ちぶれたようです。

鳥人間は人間の事をバカにしている。→「人間は堕落しつくして文明もちからも失った動物だ」「人間の遺産は何か?」「残忍さとずるさと淫乱さだけなのだ」「このマグダラにはそれがみんなある」→マグダラは褒められるのか貶されてるのか(笑)。

出典:「鳥人大系」手塚治虫

設定は「猿の惑星」を彷彿とさせるし、鳥人間たちは宮崎駿「君たちはどう生きるか」みたい。てゆーか逆。知ってる人は、映画「君たちはどう生きるか」の鳥たちをみて「鳥人大系」の鳥人間みたいと思ったことだろう。
インコ大王をはじめ、鳥人間と似てますね。

映画「君たちはどう生きるか」のインコ大王です。

出典:www.ghibli.jp

全体としてひとつの大きなストーリーがあるけど、途中で大きな流れとは独立した短編みたい回もある。当時流行していた「カモメのジョナサン」や童話「幸せの青い鳥」などをモチーフにした話など。
シャレた構成です。
センスある監督が映画化したら、いい作品できそう。
ラストシーンもドキッとします。
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【SFマガジン(早川書房)】SF専門誌に毎月7ページの連載、SF邦訳っぽいタイトルがカッコいい

出典:「鳥人大系」手塚治虫

この目次を見て欲しい。各話のタイトルがカッコいいよね。
SF専門誌を多分に意識していると思われます。
手塚治虫やっぱ半端ないね。古今東西、森羅万象の知識を蓄えた神だな。
まさに!

1971/03-1975/02 「SFマガジン」(早川書房) 連載
この作品が掲載されたのは、コミック雑誌ではなく、SF専門誌「SFマガジン」でした。 手塚治虫は、この作品以前にも「SFマガジン」に、『SFファンシーフリー』(1963-1964年)というショート・ショートを連載したことがありますが、今回は本格的な長編を目指して執筆が始められました。 毎月7ページの連載ですが、掲載誌がSF専門誌ということで、毎回、熱のこもった内容の作品となっています。 海外からのファンレターも届き、そうした外国人読者も意識して、絵も西洋風にバタくさく、擬音にも英文を使ったりしています。

出典:tezukaosamu.net

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