人生で挫けそうになったときに思い出す、シラノ・ド・ベルジュラックの矜持と心意気

サブカル
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吉田鋼太郎がシラノ・ド・ベルジュラック役をやるんだって
シラノ・ド・ベルジュラック?
・・・演劇ですか?

名前:くま(♂)
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【舞台】日生劇場5月公演 『シラノ・ド・ベルジュラック』は、シラノ:吉田鋼太郎、ロクサーヌ:黒木瞳

『シラノ・ド・ベルジュラック』プロモーション映像

シラノ役の吉田鋼太郎、ロクサーヌ役の黒木瞳、クリスチャン役の大野拓朗と白洲迅

エドモン・ロスタン作による「シラノ・ド・ベルジュラック」は、剣豪で詩人のシラノの生死を賭けた愛を描いた物語。今回の上演版では上演台本をマキノノゾミと鈴木哲也、演出を鈴木裕美、音楽を清塚信也が手がける。

舞台は17世紀のパリ。並外れて大きな鼻を持つ近衛騎士シラノ・ド・ベルジュラックは剣豪でありながら詩の才能に秀で、権力や虚栄を嫌う熱血漢だった。彼はいとこのロクサーヌに恋していたが、自分の容姿を恥じて思いを明かせずにいた。一方ロクサーヌはシラノと同じ青年隊に属するクリスチャンに恋をし、シラノに仲立ちを頼む。シラノは好青年のクリスチャンを気に入るが、彼の詩心のなさを知って自分が代わりにロクサーヌへの愛の言葉を語り……。キャストにはシラノ役の吉田鋼太郎、ロクサーヌ役の黒木瞳、クリスチャン役の大野拓朗と白洲迅のほか、大石継太、平野良、末次美紗緒、石川禅、六角精児らが名を連ねた。

出典:

数年前には、鹿賀丈史がシラノのミュージカルをやっていたよなあ
へー
いろんな方が演じているんですね
今回の舞台は東京と大阪だけ・・・地方にこないのは仕方ないけど残念!
僕らは熊本ですからね・・・
でも、 『シラノ・ド・ベルジュラック』って、そんなに面白い作品なんですか?
タイトルは聞いたことがあるような気がしますが
面白いよ
ストーリーが完璧だから、誰がやっても大抵面白い
誰がやっても面白いは、これからやる方に失礼です(苦笑)
そうだね(笑)
これはヨーロッパ・・・フランスですか?
もともとはフランスの戯曲ね
これまで、舞台、ミュージカル・・・フランスをはじめ世界の至る所で上演されてきた
僕が初めて観たのは映画だけどね
古典的名作ということですね
その男の名は、シラノ・ド・ベルジュラック!
哲学、科学、音楽、芸術、そして、武術にも秀でるものの、自身の容姿・・・醜く大きな鼻にコンプレックスを持つ大男
そんな人間くさいところが、きっといいんですね
何度見ても、どれを見ても面白い
『シラノ・ド・ベルジュラック』はこんなお話だよ
あらすじは・・・

【あらすじ】シラノ・ド・ベルジュラック (戯曲)

あらすじを紹介しよう
はい
上演中の芝居、下手な役者にケチをつけながら、シラノが登場するよ
迷惑な人ですね・・・(苦笑)
芸術を汚すような事は許せないんだよ
第1幕 ブルゴーニュ座、芝居の場

長鼻のシラノが上演中の劇場に乱入し、貴族らに喧嘩を売り、芝居をぶち壊す。ひそかに恋い焦がれる従妹ロクサーヌに言い寄っていた貴族を、シラノは即興の詩をとなえながら決闘して、倒す。

出典:ja.wikipedia.org

主な登場人物は、剣客シラノに美しきロクサーヌ、そして美男子のクリスチャン
クリスチャンも文才がないだけで、悪い男じゃない
まあ、中身のないイケメン?
そうなんですか?(笑)
第2幕 詩人御用達料理店の場

ロクサーヌにシラノは呼び出されるが、彼女の恋の相手が美男のクリスチャンであることを知らされる。クリスチャンもまた彼女に一目ぼれしていた。しかしクリスチャンは姿こそ美しいが、ことばの貧しく、ロクサーヌにその恋心を打ち明けるすべを知らない。シラノは自分がロクサーヌにあてて書いた恋文を渡し、これをクリスチャンが書いたものとしてロクサーヌに送るように言う。

出典:ja.wikipedia.org

文才が溢れ出んばかりのシラノが、喜んでクリスチャンの恋に協力している体(てい)を装うが・・・
本当は自分が好きなんですね
第3幕 ロクサーヌ接吻の場

夜、ロクサーヌ邸のバルコニーの下で、クリスチャンはロクサーヌに恋心を打ち明ける。しかし彼の口からは凡庸なことばしか出てこない。ロクサーヌが幻滅を感じ始めると、シラノがクリスチャンの代役となり、美しい修辞に彩られた愛の言葉を告げる。彼女はそのことばに陶酔し、クリスチャンに接吻を許す。嫉妬にかられ、横恋慕のド・ギッシュ伯爵がクリスチャンとシラノの二人を戦場へ送る。

出典:ja.wikipedia.org

バルコニーの影から恋を唄う・・・名シーンだね
他人のフリして愛情を表現するなんて切ないですね・・・
そして、物語は一転、戦いが始まって・・・
第4幕 ガスコン青年隊の場

クリスチャンとシラノはアラスの戦場にいる。戦場でもシラノはクリスチャンになりかわり、危険を顧みずロクサーヌに恋文を毎日送る。クリスチャンはそのことを知らない。恋文に惹かれてロクサーヌは戦場に慰問に来る。ロクサーヌが愛しているのはいまやクリスチャンの美しい姿かたちではなく、彼が「書いた」恋文の内容が伝える人柄であることを、彼女は語る。絶望したクリスチャンは前線に飛び出て戦死する。手紙の本当の書き手が誰であるかは明らかにされなかった。

出典:ja.wikipedia.org

クリスチャンが死んじゃうんだよね・・・
あらら
第5幕 シラノ週報の場

クリスチャンと死に別れたロクサーヌは、修道院でひっそりと暮していた。ロクサーヌのもとへ、シラノは土曜日ごとに訪問し、その週の出来事を報告するのが習慣になっていた。15年後のある土曜日、いつものようにロクサーヌのところへシラノが向っていると、彼の敵対者が彼の頭に材木を落とし、彼は頭部に重傷を負った。シラノは重傷を負ったまま、ロクサーヌのもとへ向う。この日、ロクサーヌはかつてクリスチャンから貰った恋文をシラノに初めて見せ、シラノにそれを読ませる。日がすっかり暮れ、手紙をとても読むことのできないような暗さになっても、シラノがその手紙を読んでいることにロクサーヌは気づく。そしてその手紙を読む声は、かつて自分がバルコニーの上から聞いた声であることも。自分の死の間際になってはじめて行う恋心の告白、これこそシラノの心意気であった。ロクサーヌの腕のなかでシラノは息をひきとる。

出典:ja.wikipedia.org

あらすじを辿るだけで、感動が蘇ってくる
(苦笑)

【映像】1990年代に僕が出会ったジェラール・ドパルデューの『シラノ・ド・ベルジュラック』


僕が初めて『シラノ・ド・ベルジュラック』に出会ったのは、フランスの名優ジェラール・ドパルデューがシラノを演じた1990年のフランス映画
ジェラール・ドパルデューさん・・・ですか?

ジェラール・ドパルデュー演じる、シラノの大きい鼻って醜いっていうより、カッコいいよね?
欠点があった方がカッコよく見えるということはありますよね
僕はこれを最初に観て好きになったから、シラノといえばこの映画だよね


↓1950年の映画もある

↓シラノの下敷きにしたコメディ映画も

↓シラノの現代版、ディズニー・チャンネルのオリジナルムービー(2012年)

今回、調べていて、僕が知らなかった日本映画もあるらしい・・・
え~と(検索中)・・・三船敏郎さん主演の『或る剣豪の生涯』(1959年)はシラノを時代劇バージョンです
また、1926年に翻案された『白野弁十郎』という作品もあって、こちらも映画やテレビになっています

出典:ja.wikipedia.org

「しらの・べんじゅんろう」って、なんやねん!(笑)
でも、『白野弁十郎』、観てみたい!
え~と(検索中)、残念ながら、『白野弁十郎』はAmazonにはないですね・・・

【書籍】今、読むなら?~シラノ・ド・ベルジュラック入門

僕は映画を観て、あまりに感動してすぐ本も読んだ
たしか岩波文庫版だったと思う
え~と(検索中)・・・こちらですね
でも、今読むなら、光文社古典新訳文庫版もいいんじゃないかな?
電子書籍版もあるからね
え~と(検索中)・・・こちらですね
ちなみに・・・シラノ・ド・ベルジュラックは実在の人物だよ
実際にシラノの本が、今も岩波文庫からも発売されている
実在の人物だったんですか!
これね
本物のシラノと劇中のシラノ
どこまでがフィクションかはわからないけど、かなり破天荒な男だったんだろうね
ですよね
シラノのこの著作は、SFの先駆的な作品とも言われている

出典:ja.wikipedia.org

へー

【名セリフ】人生で挫けそうになったときに思い出す、シラノの矜持と心意気~『シラノ・ド・ベルジュラック (光文社古典新訳文庫)』 より

光文社古典新訳文庫版より、クライマックスのあの名セリフを引用しておこう
くー!
新訳版からですね
まずは、シラノが、自分にとってロクサーヌがどんな存在かを語ったこのセリフ
ラストシーン近く、シラノに謝ろうとするロクサーヌに対して・・・

滅相もない!
わたしは女の優しさというものを知らずに来た。
母はわたしを醜い子だと思っていた。妹もいなかった。
成人してからは、恋しい女の嘲りの目が怖かった。
あなたがおられたお蔭で、せめて女の友達を、わたしは得た。
わたしの人生に、あなたのお蔭で、女の衣擦れの音が聞こえたのです。

出典:『シラノ・ド・ベルジュラック』ロスタン(光文社古典新訳文庫)

僕も学生時代、このシラノのセリフに共感したなあ
モテなかったからですね(笑)
うるさい!
図星のようです(笑)
もう・・・
そして、最後のシーンだよ
すべてを理解したロクサーヌの前で、死期の迫ったシラノが語る!
死んじゃうんですね・・・

そうだとも、あの月の世界こそ、俺のために誂えた天国なのだ。
あそこには、俺の気に入った魂が幾人もいて、待っている!
ソクラテスも、ガリレーも!

出典:『シラノ・ド・ベルジュラック』ロスタン(光文社古典新訳文庫)

意識が朦朧とする中での、シラノの一人芝居
あたりは暗くなっていくよ
終わりが近づいています

哲学者たり、理学者、詩人、剣客、音楽家、はたまた天空を行く旅行者、その毒舌は打てば響く、恋をしては──私の心なき愛の男!──
エルキュール=サヴィニアン・ド・シラノ・ド・ベルジュラック、ここに眠る、彼はすべてなりき、しこうしてまた、空なりき

出典:『シラノ・ド・ベルジュラック』ロスタン(光文社古典新訳文庫)

哲学者たり、理学者、詩人、剣客、音楽家、はたまた天空を行く旅行者・・・カッコいいよなあ
まだまだセリフは続きます
自分を迎えに来た死霊たちに抗うかの如く、シラノは月夜の闇に向かって吠え続けるよ

最後に俺が倒れるのは、承知の上だ。
それがどうした! 戦う! 戦う! 戦うぞ!

(車輪の如く、剣を振り回して、喘ぎながら、それを止める)

そうだ、貴様らは、俺からすべてを奪おうという、月桂樹の冠も、薔薇の蕾も!
さあ、取れ、取るがいい!

だがな、貴様たちがいくら騒いでも、あの世へ、俺が持って行くものが一つある、
それも今夜だ、
神の懐へ入るときにはな、俺はこう挨拶をして、
青空の門を広々と掃き清めて、貴様らがなんと言おうと持って行くのだ、
皺一つ、染み一つつけないままで、

(剣を高く掲げて、躍り上がる)

それはな、わたしの・・・

それは、わたしの・・・

(目を開き、ロクサーヌを認めて、かすかに笑い)

心意気だ!

出典:『シラノ・ド・ベルジュラック』ロスタン(光文社古典新訳文庫)

「心意気だ!」
泣ける!
愛しい人の目の前で・・・シラノはこの世を去っていたのですね

【ハリル】日本を去ったあの男、そして、戦いは始まる

出典:qoly.jp

蛇足かもしれないが・・・僕はどこかこのフランス人の横顔に、シラノの面影を見ていたよ
あ・・・ハリルホジッチ監督ですね
この人も頑固で、なかなか周囲と折り合いがつかない人生のようです
監督と協会・・・どっちがいいか悪いか、僕にはわからない
そうですね
でも、ハリルも、日本代表の選手たちも、男としての矜持を持って、これまで戦ってきただろうし、そして、これからも戦い続けることだろう
日本代表にはすぐ、ロシア・ワールドカップが待っています
一番大事なのは心意気だよ
お互い、どんな結末が待っていようが・・・
・・・