【日本語】新聞の見出しなどで使われる「~年ぶり」「~週間ぶり」「~日ぶり」について

エトセトラ
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ちょっと気になった
「政府、辺野古工事を2カ月ぶり再開 」
今日は政治的な話題ですか?!

名前:くま(♂)
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新聞の見出しなどで使われる「~年ぶり」「~週間ぶり」「~日ぶり」について

新聞の見出しなどで使われる「~年ぶり」「~週間ぶり」「~日ぶり」について
いつも混乱しちゃうんだよね・・・
辺野古埋め立てに対して、反対とか賛成の話題じゃないんですね(苦笑)
その話題も大切だけどね
今日は「~ぶり」っていう表現の話
「~ぶり」の正しい使い方がわからなくなって、よく検索するんだよね
今日はちゃんと調べて、ケリをつけたい(笑)
え~と(検索中)・・・こういうことでしょ?
「2年ぶりに出場」──前回の出場はいつ?

※辞書・事典検索サイト「ジャパンナレッジ」のブログより
 読者から「ぶり」という語の使い方について質問を受けた。「何年ぶり」などと言うときの「ぶり」の数え方がよくわからないというのである。
 念のために「ぶり」の意味を確認しておく。辞書的な説明をすると、「時間を表す語について、前回と今回との間にそれだけの時間が経過したという意味を表す語」ということになるであろう。
 よくスポーツ大会などで「○年ぶりの出場」などという言い方をするが、たとえば2年ぶりと言った場合、前回はいつになるであろうか。「ぶり」は満で数えるのが基本である。従って、今年(2013年)に「2年ぶりの出場」と言った場合は、〔2013年-2年〕でその前の出場は2011年だったことになる。
 だが、たとえば2012年に出場して2013年にも出場した場合は、1年たってはいるが、「1年ぶりの出場」とは言わない。これは「ぶり」にはその前の状態が再び起こるという意味ではあるが、年1回しかない催しの場合はその1年の間には出場の機会はないわけだからそう言わないのである。このような場合、ふつうは連続出場といった言い方をする。

出典:japanknowledge.com

そうそう、これだね
「ぶり」は満で数えるのが基本
解決ですね
でも、すぐ忘れちゃうから、印象に残るよう、もう少し考えを深めてみよう
では、先ほどの辺野古の例だと・・・
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【実例1】辺野古工事を2カ月ぶり再開

この辺野古の場合は・・・
「政府、辺野古工事を2カ月ぶり再開」という見出しです
つまり・・・
辺野古工事、2カ月ぶり再開 政府

政府は1日午前、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向けた工事を約2カ月ぶりに再開した。石井啓一国土交通相が10月30日に県による埋め立て承認撤回の効力を停止すると表明したことを受け、防衛省は早期に工事を再開する方針を示していた。

工事は県が8月下旬に埋め立て承認を撤回して以降止まっていた。1日に辺野古沖で立ち入り禁止海域を示す海上のフロート(浮具)の再設置に着手。政府は年内に埋め立て海域に土砂を投入する構えだ。
(以下、略)

出典:www.nikkei.com

おそらくこれは・・・8月下旬に埋め立て承認撤回となり、9月から止まっていた工事が11月1日に再開されたということだね
9月、10月と止まっていて、11月に再開ですね
「ぶり」は満で数えるのが基本ですから、「11」マイナス「9」で「2ヵ月ぶり」ということですか?
そうだね
でも、なんかあらためて言われると、ちょっと考えちゃいいますよね・・・
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【実例2】東日本大震災後のJリーグ

出典:www.jleague.jp

もう一つ、例をあげよう
東日本大震災後のJリーグ?
あの年、2011年3月5日(土)、6日(日)にJ1リーグが開幕、第1節が開催された
そして、その約一週間後・・・
3月11日に東日本大震災ですね・・・
冒頭の見出しを見てごらん
3月初旬にリーグが中断し、4月末にリーグが再開したから、「リーグ戦が7週間ぶりに再開」という見出し
これを時系列で視覚的に理解できるようにするとこうなる
ふむふむ
時系列:リーグ戦が7週間ぶりに再開

【3月第1週(1週目)】3月5日(土)、6日(日)J1リーグ第1節

・3月11日(金)東日本大震災 → リーグ戦中断

【3月第2週(2週目)】3月12日(土)、13日(日)J1リーグ第2節延期
【3月第3週(3週目)】3月19日(土)、20日(日)、21日(月・春分の日)J1リーグ第3節延期
【3月第4週(4週目)】※キリンチャレンジカップ2011(25日、29日予定)中止
【4月第1週(5週目)】4月2日(土)、3日(日)J1リーグ第4節延期
【4月第2週(6週目)】4月9日(土)、10日(日)J1リーグ第5節延期
【4月第3週(7週目)】4月16日(土)、17日(日)J1リーグ第6節延期

【4月第4週(8週目)】4月23日(土)、24日(日)J1リーグ第7節
リーグ戦が7週間ぶりに再開、J1リーグ第7節が開催された。
※予定されていた第2節~第6節は延期となり、第7節からの再開だった。

あの時の感情が蘇ってきた・・・
ビックリしましたよね・・・
え~と、リーグ第1節が開催された1週目が起点だね
2週目から7週目まで6週間中断されて、8週目に再開された
8週目マイナス1週目で、「7週間ぶり」ってことだね
目で見るとわかりやすいですね
これで記憶に定着したかな?
最後に、備忘録として、まとめておきましょう
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【備忘録】「~ぶり」は満の数え方で、「待ち望んでいることへの期待感」を含んでいる

すべて満の数え方

[数え方]
「○時間ぶり」「○日ぶり」「○か月ぶり」「○年ぶり」などは、すべて満の数え方をします。
(例1)平成10年に初優勝したあと、ことし(平成13年)再び優勝した場合、
「3年ぶり2回目の優勝」。
満の数え方で、(平成)13-10で3年と計算します。
(例2)ある事件が10日に発生して20日に解決した場合は、
「事件は10日ぶりに解決」。(20-10=10日ぶり)
(例3)鉄道事故が17日に起きて20日に列車の運転が再開されたときは、
「3日ぶりに運転再開(復旧)」。(20-17=3日ぶり)

(『ことばのハンドブック』P163、143参照)

出典:www.nhk.or.jp

繰り返しになるけど、すべて満の数え方ってことだね
あと、「~ぶり」の語感には、期待が含まれていることも重要です
「~ぶり」には、語感の中に「待ち望んでいることへの期待感」を含んでいる

「~ぶり」(○年~、○日~)は、「久しぶり」という言葉もあるように、ある程度の時間・日にちがたったあと、ようやくその前の状態が再び起こるときに使われるのが普通です。
(例1)「5年ぶりの再開」「5日ぶりの晴天」「1か月ぶりの雨」

また、期待感がある場合や実現するまでに相当の努力が払われ、しかもそのことが起こるまでに心理的に長い時間の経過がある場合には、必ずしもその状態が再現されなくても使う場合があります。
(例2)「着工以来、15年ぶりに開通」

<注意>「~ぶり」には、語感の中に「待ち望んでいることへの期待感」を含んでいるので、「○年ぶりの大病」などという言い方は普通しません。

出典:www.nhk.or.jp

「○年ぶりの大病」なんて言わないもんね(笑)
ですです(笑)
さらに、「~ぶり」と「~周年」も似たような感じみたいですね
「~ぶり」と同じ計算方法のものに「~周年」もある

「~日ぶり」だけでなく、「~時間ぶり」「~週間ぶり」「~か月ぶり」「~年ぶり」なども、すべて「引き算」で計算する(=「満」で勘定する)ことになります。また、これと同じ計算方法のものに「~周年」があります。

「~周年」は、「ある物事が始まってからそれだけの年数が経過したこと」を表します(『明鏡国語辞典』大修館)。ある学校が1980年に開校したとすると、「30周年」を迎えるのは2010年です。人によっては、2009年には「開校から30年目」の時期に入るので「30周年」なのではないか、という意見もあるようですが、これはあまりおすすめできません。この場合、例えば開校翌年の1981年は「開校1周年」(=「満」で勘定する)であって、決して「開校2周年」(=「数え」で勘定する)とは言いませんよね。期間が長くなったとしても、「~周年」は「満」で数えるのが原則だと言えるでしょう。

また、「~周年」はよい意味で記念すべきことに用いるのが一般的で、「阪神大震災○○周年」などとはふつうは言いません。
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)

出典:www.nhk.or.jp

なるほどね
今日はなかなか理解を深めることができたのではないか?
勉強になりました
ということはあれか?
え?
最初の辺野古のニュース・・・「2ヵ月ぶりに再開」というのは、埋め立て再開をポジティブにとらえている側からの記事ってこと?
かもしれませんね(笑)
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