ロック、ポップス、歌謡曲! サザン・桑田佳祐の音楽的ルーツを探る。

音楽
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ラジオでよく「ヨシ子さん」が流れているよね。結構、流行ってる?
実は「ヨシ子さん」には最新の洋楽トレンドが織り込まれているって知ってましたか?

へえ、ダンスホールレゲエっていうリズムが世界的に流行ってるんだね。[1]
桑田佳祐が狙ってやってるのか、一緒に仕事してるスタジオミュージシャンがそういうのを持ち込んでいるのか、いずれにせよ、この人は時代と波長あわせてくるよねえ。
桑田さん、還暦すぎても現役ばりばりです。

関連記事:桑田佳祐『ヨシ子さん』のヒュードロドロが癖になる?!でも本当は『百万本の赤い薔薇』が一番好き!

という訳で、桑田佳祐という日本の音楽シーンに君臨し続けているミュージシャンについて、あらためて、その源流を探ってみよう!
☆☆☆自己紹介☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:福山雅治と同世代。広く浅く世間を語る。
特技:2才の娘を笑わせること。
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)。独身。潔癖症。シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索。
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最も影響うけたのは、1967年から1973年くらいの音楽

桑田佳祐が影響をうけたアーティストについては、すでにいろんな場所で語りつくされていまるけど、ちょっとおさらいしておきたい。この萩原健太さんとの最新の対談みてみて。

萩原:歌謡曲と言っても幅は広いわけで、そのなかで、“あ、桑田佳祐のDNAになっているのはこういうタイプの曲なんだ”って。例えばちあきなおみとか、藤圭子とか。あとはクールファイブね。違うのは、フランク永井とか。

桑田:フランクさんは、仰る通り一筋縄でいかないものがあった(笑)。洋楽・邦楽ともに、自分に染み付いているのは67年から73年くらいまでしかないから(笑)。
 小学校5~6年から高3くらいまでが最も色濃くて、ただ歌謡曲の歴史から言っても、そこに藤圭子も、いしだあゆみも、ちあきなおみも、尾崎紀世彦も……最高の逸材がみんなそこにいてさ。だから世代的にすごく運がいいと思うんだけど。
 洋楽もだいたいそんな感じで、「マサチューセツ」(1968年/ビージーズ)から始まって、『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』(1973年/エルトン・ジョン)までで俺の場合終わっているんだね(笑)。

出典:realsound.jp桑田佳祐、ネット初登場! 新曲と音楽を大いに語る「狙ってたらヒット曲ってやっぱりできない」

桑田佳祐も、広い意味で思春期、小学校5~6年から高3くらいまで、つまり、1967年から1973年くらいの音楽がもっとも自分の血肉になっているんだよね。僕も中学や高校で聴いた音楽が自分の趣味趣向のベースだもんね。世代は違えど、みんな一緒だよね。では、カエルくん、桑田佳祐が影響を受けたアーティストの紹介をよろしく!
はい!
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ザ・ビートルズ

The Beatles – I Want To Hold Your Hand – Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/9/64

The Beatles – While My Guitar Gently Weeps

ビートルズは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人組です。1962年にデビューした、英国リヴァプール出身のこのバンドは、ポピュラー・ミュージックの歴史を塗り替えました。ヒット曲を次々に出す一方、アルバム時代の到来を告げる傑作も数多く発表しました。自らのレーベル“アップル”を立ち上げるなど、その影響力は音楽だけでなく若者文化全般に及び、激動の60年代をリード、象徴するグループとなりましたが70年に解散しました。[2]
なんといっても、一番影響を受けているのはビートルズだろうね。
桑田佳祐はお姉さんのえり子さんの影響でビートルズを聴き始めたんだよね。
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エリック・クラプトン

Eric Clapton – Cocaine (Slowhand At 70 Live At The Royal Albert Hall)

Eric Clapton – Wonderful Tonight (Official Live Video)

エリック・クラプトンは、1945年英国生まれ、1963年のザ・ヤードバーズ加入を皮切りに、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ~クリーム~ブラインド・フェイス~デレク&ザ・ドミノスとバンド遍歴を重ねながら、ブルース・ギタリストとして自らのスタイルを追求してきました。1970年代に入るとよりアーシーなサウンドに傾倒、『461オーシャン・ブールヴァード』などの名作を発表しています。1990年代以降は、円熟の境地とギターとヴォーカルで彼ならではのブルースを聴かせ続けています。[3]
桑田佳祐は、ギターも歌も、ステージも、エリック・クラプトンからの影響、かなりあるね。
そしてなんといっても、奥さんの原由子がエリック・クラプトンが大好き!むしろ、原坊の方が好きかも?
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ボブ・ディラン

Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963)

Like a Rolling Stone – Bob Dylan

ボブ・ディランは、1941年米国ミネソタ生まれで、62年にデビューしました。翌1963年「風に吹かれて」を発表し、盛り上がる公民権運動のなか時代の寵児となりました。1966年にバイク事故を起こし、1968年まで休養しましたが、1974年にザ・バンドと録音した『プラネット・ウェイヴス』を発表し、大規模な全米ツアーとともに完全復帰を印象づけました。以後、『血の轍』『欲望』『オー・マーシー』などの傑作・話題作を次々と発表。旺盛なライヴ活動とあわせ、今もロック・シーンに大きな足跡を刻み続けています。[4]
ボブ・ディランっていうと、日本人アーティストでは吉田拓郎を思い浮かべるけど、実は桑田佳祐もかなり影響を受けているよね。ちなみにその吉田拓郎からも影響を受けてるという、二重構造も面白い。サザンのアルバム「kamakura」収録の「吉田拓郎の唄」は名曲だよ。
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リトル・フィート、レオン・ラッセル、ザ・バンド、グレッグ・オールマン・・・アメリカ南部の音楽

ディキシー・チキン/リトル・フィート

リトル・フィートは、1969年に結成されたアメリカのロック・バンドです。ニューオーリンズR&B、ブルース、カントリー、ジャズなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの影響を色濃く押し出しているサウンドが特長です。バンドの中心メンバーのローウェル・ジョージは、1979年にリトル・フィートの解散を宣言し、その直後心臓発作で死亡しました。この後、残ったメンバーで再結成されて今でも活動しています。[5]
桑田佳祐が好きなリトル・フィートは、70年代のローウェル・ジョージ時代だね。とくに、初期のサザンはリトル・フィート、ローウェル・ジョージの影響は相当うけているよね。当時のインタビューなんかでもローウェル・ジョージの名前はよく出てくるし。

Gregg Allman – The Gregg Allman Tour – Queen of Hearts 1974 (Boston)

オールマン・ブラザーズ・バンドのヴォーカル、グレッグ・オールマンのソロでした。
「サザンオールスターズ」というバンド名にするくらいですから、南部の音楽というのはとても意識されていたんでしょうね。
そうだね。アメリカ南部の当時のムーブメント、中心人物だったレオン・ラッセル、サザン・ロックの代表格オールマン・ブラザーズ・バンド、アメリカ音楽を再発見したと言われるザ・バンド・・・。アーシーな雰囲気のアメリカン・ミュージックへの憧れがあったんじゃないかな?とくにアーリー・サザンはそんな感じがする。

関連記事:『The Homewood Sessions』(1971)&『レオン・ライヴ!!』(1973) 大親分レオン・ラッセルの2つのライブ盤、デビュー直後から貫禄のステージ!

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レイ・チャールズ、ビリー・ジョエル、ボブ・マーリー、ザ・ビーチ・ボーイズ・・・

その他、、レイ・チャールズ、ビリー・ジョエル、ボブ・マーリー、ザ・ビーチ・ボーイズ・・・、なんかの影響もあるよね。

Ray Charles – What’d I Say LIVE

自分の曲「いとしのエリー」がカバーされて嬉しかったでしょうね。

David Lee Roth – Just A Gigolo

昔のインタビューで、デイビッド・リー・ロスには同世代のミュージシャンとして共感するみたいな発言も聞いた記憶がある。「こいつは俺だ」とか言ってたよ。お祭り好きなふるまいも含めて、確かに共通点はあるよね。デイビッド・リー・ロスもヘビーメタルという枠にとらわれず、フランク・シナトラの曲をやったり、ジャンルを超えてアメリカン・ミュージックそのものを指向いたもんね。
へー。




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前川清、弘田三枝子、ザ・ピーナッツ、そして、植木等

そして!なんといっても、歌謡曲の影響だよね。
内山田洋とクールファイブですね。

長崎は今日も雨だった 前川清 長崎今天也下著雨 中日文雙字幕

前川清のヴォーカルを聴いて、カラダに電気が走ったって言ってたものね。


次は弘田三枝子さんです。

砂に消えた涙(弘田三枝子)

「砂に消えた涙」って名曲だよね。
サザンの曲にも弘田三枝子のことを唄った「MIKO」っていう曲があるね。
お次はピーナッツです。

ザ・ピーナッツ ふりむかないで

「シャボン玉ホリデー」や「夢で逢いましょう」とか、この頃のテレビの影響が大きいみたいね。
テレビも黎明期の勢いがあって、いい時代だったんだろうなあ。
そして、なんといっても、この方の影響が一番大きいのではないでしょうか?

植木等 “ハイそれまでョ” (1962, Toshiba EMI, Japan)

ってなこっと言われてその気になって~♪
植木等の影響は大きいよね。
はい。いかがでしたでしょうか?
桑田佳祐って、絶対カッコつけたりとかしないでしょ。それで、凄いことをさらっとする。
僕も桑田佳祐の後ろ姿をずっと追いかけ続けているけど、桑田道をまだまだ極めていきたいと思います!

脚注
[1] miyearnZZ Labo 高橋芳朗 桑田佳祐が『ヨシ子さん』に取り入れた最新洋楽トレンドを語る
[2] アールオーロック The Beatles
[3] アールオーロック Eric Clapton
[4] アールオーロック Bob Dylan
[5] Wikipedia リトル・フィート

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