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【言葉だけの存在になりたい】
言 レ
葉 ン
を ズ
書 の
き よ
た う
い な#ノーナレ 「謎の詩人 #最果タヒ 」
3(月)夜10:50[総合]https://t.co/pfvSmulZJ6 pic.twitter.com/EQPeO64o0Y— NHK広報局 (@NHK_PR) February 1, 2020
最果タヒとは・・・?
最果 タヒ(さいはて たひ、1986年 – )は、日本の詩人、小説家。女性。兵庫県神戸市生まれ。
中学生のときからブログで文章を書き始める。書いていた文章に対して読者から「これは詩として発表できるのでは」と言われ、詩の雑誌への投稿を勧められるようになる。
2005年、『現代詩手帖』2月号の新人作品欄に初投稿、入選した。その後も投稿を続け、2006年に優秀な投稿者に贈られる第44回現代詩手帖賞を受賞。2007年、第一詩集『グッドモーニング』(思潮社)上梓。2008年、京都大学在学中に『グッドモーニング』により当時女性では最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞した。
顔出しは一貫して行っておらず、写真撮影の際も後ろ姿だったり本で顔を隠したりといった状態で写る。「作品を、作者という存在を知るためのヒントとして見られることが好きではない」という理由から、プロフィールも最低限のものしか公表していない。
どの詩集を読めばいいのかわからない、と言われるのでまとめました。(2019.09最新版)
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出版順に並べてはいますが、この中でもし気になる詩集があったら、ぜひそれから読んでみてください。 pic.twitter.com/TcvNJ9BrSM— 最果タヒ(Tahi Saihate) (@tt_ss) September 24, 2019
1冊目の詩集『グッドモーニング』(新潮文庫nex)中原中也賞受賞作
出典:twitter.com
12年前の詩集です。(2017年文庫本化)
10代のころの詩が多く収録されています。
雑誌やネットで私を知った方が、
一番最初にこれを読むと、ギャップがあって驚くかも…?
でも私は、これがあってこその今だと思います。
あと、この本が一番好きという人も結構います。今の作品が好きな人も、よかったらいつか、
『空が分裂する』→『グッドモーニング』と遡ってみてね。
2冊目の詩集『空が分裂する』(新潮文庫nex)
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2009年~2011年の間に
別冊少年マガジンで連載していた詩を
中心にまとめた詩集です。(2015年に文庫化)
前半は、漫画家さん・イラストレーターさんの絵が
詩それぞれについています。『死んでしまう系のぼくらに』以後に比べると、
だいぶ読まれていない時期の作品なのですが、
これ以降の作風になる転換期的な作品です。
三部作や最近の詩集を読んだら、ぜひこちらも。
あったことのない人を、
みんなともだちと思いたい
あったことがないまましんでくれたら
ともだちとして
いいともだちとして
永遠に思いこめるに違いない詩「へらない」より抜粋
3冊目の詩集『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア)現代詩花椿賞受賞作
出典:twitter.com
詩集三部作、最初の作品です。
「夢やうつつ」「望遠鏡の詩」「きみはかわいい」
などの詩が入っているのはこちらです。
これらの詩を読んで気になったよ、という方には、
まずこの本をオススメします。
「わたしをすきなひとが、わたしに関係ないところで、わたしのことをすきなまんまで、わたし以外のだれかにしあわせにしてもらえたらいいのに。わたしのことをすきなまんまで」
詩「夢やうつつ」より抜粋
詩集三部作は
「死んでしまう系のぼくらに」
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
「愛の縫い目はここ」
の三作です。
好きなタイトルを選ぶといい感じかも
しれないと思います。(好きなタイトルがなかった場合はごめんやで)
4冊目の詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)
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映画化された詩集です。
映画を観て興味を持たれた方には
まずこちらをオススメします。
都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。
塗った爪の色を、
きみの体の内側に探したってみつかりやしない。
夜空はいつでも最高密度の青色だ。
きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、
誰も愛さない間、きみはきっと世界を嫌いでいい。
そしてだからこそ、この星に、
恋愛なんてものはない。
「青色の詩」
5冊目の詩集『愛の縫い目はここ』(リトルモア)
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詩集三部作の最後の作品です。
三部作の中でどれから読めばいいかと
よく聞かれるのですが、
好みのタイトルがあればそれをお勧めします。
曲がり角、もう永遠に会えないつもりできみと、挨拶を交わす。
さみしさなんてものがある人は、自分の、遠い未来を信じすぎです。
私はきみを忘れていくのに、きみは、いつまで、きみでいられるつもりなの。
詩「スクールゾーン」より抜粋
6冊目の詩集『天国と、とてつもない暇』(小学館)
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小学館「本の窓」で書いた詩のほかに、
ルミネクリスマスの詩などが収録されています。
ルミネで詩を見かけて気になった、
ゴロウデラックスで取り上げられていて気になった、
という方にはこちらの本がオススメです。
きみはかくじつに誰かに愛されるし、
かくじつに一人ではないし、
それでも孤独があるという
花畑なんだ、ここは。
燃やそう、
だから一緒にすべてを燃やそう、
次の太陽にみんなでなろう。
詩「冬の濃霧」より抜粋
7冊目の詩集『恋人たちはせーので光る』(リトルモア)
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横浜美術館での展示や、高島屋バレンタインの詩、
それから15年ぐらい前の詩も収録しています。
詩を書き始めたころに遡って、書いてきた作品を振り返り、
はじめての詩集を編む感覚で作った本です。
本能に従っていれば、ぼくは程々のささしさを、そなえていることがわかる。
それが恐ろしくて、みんな、恋をして家族を持つんだが、ぼくは一人きりで生きて、神様になろうかと思っている。
まなざして、触れることを知っている人。
夏の供養はナンバーガール
何千枚も着てきた制服のスカートが、私の腰をバラのように包んで不自由。
人魚姫は人間の足を欲しがった、私は足がめしべとおしべになって、ここで完結したらいいのにと思う。
最果タヒにオッサン(50歳)の心も震えるか?
初のエッセイ集が待望の文庫化(2019/9/6発売)