ばあちゃんは言った「せからしかー、あんたたちゃ、‘肥後にわか’んごたるね！」～『肥後にわか』とは？　ばってん荒川、キンキラ陽子、ばってん城次・・・

出典：ばってん荒川公式サイト

「肥後にわか」とは？

「肥後にわか」は、熊本弁で演じる風刺と笑いたっぷりの伝統的な即興のお芝居です。最後に駄じゃれなどで話を締める「おとし」があるのが特長です。

　平成28年現在、戦後のにわかの隆盛を支えた蓑田さんやばってん荒川さんも既にこの世になく、「ばってん劇団」は解散しました。にわかは佐賀、博多、大阪ほか美濃など広く全国に残ってきましたが、各地共に演じる人々が減ってしまっているのが現状です。

出典：なんさま「肥後にわか」^^;

肥後にわかちゃ、早［はよ］う言うたら熊本弁ば使うて笑かしながら時の政治やらの風刺ばして、庶民のうっぷんを晴らせる芝居ていうことになるでしょうか。そして最後に気の利いたオトシ（落ち）で話を締めるとが決まりですタイね。

例えば幽霊とお金が絡んだ話の最後に「幽霊だけにおあし（お金）のなか」と言うてみたり、リュックサック泥棒をめぐる話じゃ、怠けもんのおとっつぁんが「リュックサックで目が覚めた。この気持ちを忘れんでお前たちば一生、背負うていくバイ」とか、決めるわけですタイ。

出典：「にわか人生、掛け舞台」　肥後にわかキンキラ劇団団長・キンキラ陽子さん

YouTubeでみれる「肥後にわか」

ばってん城次の”肥後にわか”コント～反射材フェア2014ｉｎくまもと～

新春肥後にわか （2013）

1月12日、熊本市の森都心プラザで開かれたキンキラ劇団の新春肥後にわか公演から、大ベテランばってん太郎さん出演の一幕です。

熱血じゃご一座　傑作編　天草・本渡編　天草ん猛婦はハイヤウーマン！　ばってん荒川

肥後にわかの現在～ばってん城次、きくちくん（？）

戦後は蓑田又雄さんが結成した「ばってん組（後の「ばってん劇団」）」が昭和23年に「熊日にわか」として発足し、熊本放送のラジオ公開録音で人気を誇りました。劇団からは、お米ばあさん役で一世を風靡した、ばってん荒川さんが生まれて東京、大阪などでも注目を集めました。しかし、にわかはテレビなど新しい娯楽に押されるようにして昭和40年ごろから下火となっていきました。

平成28年現在、戦後のにわかの隆盛を支えた蓑田さんやばってん荒川さんも既にこの世になく、「ばってん劇団」は解散しました。にわかは佐賀、博多、大阪ほか美濃など広く全国に残ってきましたが、各地共に演じる人々が減ってしまっているのが現状です。

その中で今なお熊本には、「ばってん劇団」から分かれた「キンキラ劇団」や戦前の伝統を受け継ぐ「森都劇団」、若手タレントらによる「劇団きゃあ」などが活動を続けています。また、南阿蘇の高森町でも青年組織による「高森にわか」が風鎮祭の呼び物として長年演じ継がれているのが心強いところです。

出典：なんさま「肥後にわか」^^;

出典：熊日生涯学習プラザ

▼第５回新春初笑い「肥後にわか」公演

２０１７年１月９日12時開場、12時半開演
鶴屋百貨店東館10階パレアホール（熊本市熊本市中央区手取本町）
キンキラ陽子、大田黒浩一、かめきち、キンキラれん子ほか
全席自由３５００円
問い合わせ☎096(273)7038=RMPチケットセンター

出典：なんさま「肥後にわか」^^;

出典：www.youtube.com

参考 ：なんさま「肥後にわか」^^;