【手塚治虫全部読む1】「きりひと讃歌」日本で海外で謎の奇病が発生!【1970年ビッグコミック】

サブカル
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1960年代以降、手塚治虫が少年誌・青年誌・大人誌に連載した長編(中編)マンガを順不同でこれから全部読んでいきたい。
まずは1970年、ビックコミックに連載された「きりひと讃歌」です。
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【手塚治虫全部読む1】「きりひと讃歌」日本で海外で謎の奇病が発生!【1970年ビッグコミック】

出典:tezukaosamu.net

1970年は大阪万博が開催された年。ビートルズが解散し、日本では「黒ネコのタンゴ」がヒットした。
「きりひと讃歌(1970/04/10-1971/12/25)」は、1970年から71年にかけて、ビッグコミックで連載された作品です。
あらためて手塚治虫は凄い、と思った。手塚治虫は僕が赤ちゃんの頃すでに、こんな読み応えのある本格的なストーリーマンガを量産していたんだよ。今読んでも、絵もストーリーも全く古くない。ガツンと読み応えのあるマンガである。
見かけが犬人間のようになってしまう奇病・「モンモウ病」という設定が、大きく興味を惹きます。

徐々に体全体が犬のように変形し、死にいたるという奇病・「モンモウ病」。この病気の治療に情熱を注ぐ医師・小山内は調査中に罹患してしまう! 犬のような外見に変わってしまった小山内の受難の物語。

出典:tezukaosamu.net

最初の舞台は都会の大病院。モデルとなったのは、1960年代に小説やテレビ・映画で大きな話題になった「白い巨塔」と同じ病院で、手塚の母校でもある旧大阪大学医学部。大先生を先頭に大名行列のごとく院内を回診して回るシーンなど、「白い巨塔」と似たような描写もあるが、実際に本物を見ていたであろう、手塚治虫の描写がリアルなんじゃないかな?
説得力ありますよね。
医学界における権力闘争、近代化した日本から切り離された山村集落の闇、そして、台湾・中東・アフリカ・ヨーロッパと、全世界を舞台に物語のうねるように進んでいく。
手塚治虫先生のストーリーテリングの妙です。
いやいや手塚治虫の作品群、読んでいない過去の名作がまだまだ沢山あるんだねえ。火の鳥やブッダなど、手塚の代表作は大方読んでるつもりだったけど、「きりひと讃歌」を読んであらためて、未読の手塚作品を全部読みたいと思ったね。いや、読んだやつも再読したい。だって読んだの10代20代の頃だから、もう恐ろしく昔だし(笑)。
たぶん、初めて読むような、あらたな感動ありますよ。
だよねー。ま、全部と言っても、本当に初期の子ども向けや少年向けのマンガは除いて、手塚治虫が1960年後半以降、少年誌・青年誌・大人誌に連載した長編(中編)マンガを攻略したい。それでもかなりの分量だぞ。
読みごたえありそうですね。

修道女ヘレン・フリーズは、日本の地で自らの道を見出していった。僕が一番印象に残ったキャラクターです。

出典:「きりひと讃歌」手塚治虫

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【狼男・人狼】モンモウ病を想起させる多毛症

出典:ja.wikipedia.org

モンモウ病は、現実でいうと多毛症みたいなもんか。
昔は、多毛症の罹患者も、サーカスなどの見世物となったようです。

多毛症(たもうしょう、英: Hypertrichosis)は、身体の各所に異常に多量の発毛が見られる状態。アムブラス症候群(英: Ambras syndrome)とも呼ばれる。
(中略)
19世紀、および20世紀初頭のサーカスの余興の出演者の中にはジュリア・パストラーナ(下画像)のような多毛症の罹患者が含まれていた。 その多くは見世物小屋で働き、人間と動物の両方の特徴をもつ者として宣伝された。

出典:ja.wikipedia.org

出典:en.wikipedia.org

怖いものみたさで、ついつい興味を持ってしまう。モンモウ病は、多毛症にプラスして顔やカラダの骨格も変わるから、さらに強烈。世界のどこか、過去のどの時代か、実際に似たような病気が存在してそうな気もするよ。
昔は今のように世界の情報がネットワークで繋がったりしていませんから、人知れず発症し、人知れず亡くなっていった方がいたかもしれませんね…。

モンモウ病もトラウマ級だが、「人間天ぷら」(と彼女の性欲)もなかなかのトラウマ事案ではある。「人間天ぷら」(苦笑)!

出典:「きりひと讃歌」手塚治虫

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