今、再発見すべきアニメ映画、山川惣治原作『少年ケニア』(1984年)~僕の中の大林宣彦監督その2

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余命宣告を受けていると言われる大林宣彦監督・・・前回はデビュー作の『HOUSE ハウス』(1977年)について語ったけど、今日もその続きね!
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デビュー作は7人の美少女が登場するホラー映画『HOUSE ハウス』(1977年)~僕の中の大林宣彦監督その1

大林宣彦監督は・・・代表作『時をかける少女』(1983)、評価の高い『さびしんぼう』(1985)などが有名だけど、実はアニメーション映画もたった一作だけ手掛けているんだよね
そうなんですか?
大林監督唯一のアニメーション映画、それは・・・山川惣治原作の『少年ケニア』(1984年)だよ
『少年ケニア』ですか?

☆☆☆自己紹介ここから☆☆☆

名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんのフォロー(嘘)
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索

☆☆☆自己紹介ここまで☆☆☆

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口移しにメルヘンください・・・渡辺典子が歌う主題歌は、阿木洋子・宇崎竜童コンビでヒット

口移しにメルヘンください~♪
やめてください!気持ち悪い!
いやいや、渡辺典子が歌う『少年ケニア』の主題歌だよ、耳に残っているんだよね
でも、くまちゃんみたいな中年男性が唐突にそういう言葉を口にするのはやめてください
わりーわりー(笑
それにしても・・・薬師丸ひろ子、原田知世とともに、角川三人娘と呼ばれた渡辺典子だけど、二人に比べると、今はちょっと存在感がないね、たぶん一番美人だったのになあ
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声優さんなども錚々(そうそう)たるメンバー!大林宣彦監督の『少年ケニア』(1984年)・・・でも、評価はいまいち?


製作年:1984年/製作国:日本
原作:山川 惣治
カラー/1時間49分

INTRODUCTION

1941年、自然の宝庫アフリカで少年ワタルは、父と生き別れになった。しかし、不思議な出合いによって、老酋長ゼガ・美少女ケート等強い味方ができた。ワタルたちはワタルの父を求め長い旅が始まる。冒険は野獣や部族相手だけではなく、密林奥地の原爆製造工場ヘ、そして、原始恐竜が生息する未知の世界へと続いていく。
原作は1951年に連載を開始した、山川惣治の冒険小説、声優に原田知世、主題歌を歌うのは渡辺典子。

CAST

高柳良一
原田知世
大塚周夫
井上真樹夫
増山江威子
永井一郎
八奈見乗児
塩沢兼人
内海賢二
柴田秀勝

STAFF

監督: 大林 宣彦
脚本: 桂 千穂/内藤 誠/剣持 亘
音楽: 宇崎 竜童
音楽: 「少年ケニヤ」/渡辺 典子

出典:www.kadokawa-pictures.jp

大林宣彦監督の『少年ケニア』(1984年)って、評価はいまいちなんだよね
そうなんですか?
アフリカを舞台に、恐竜なんかも出てくる冒険活劇・・・僕なんか相当期待して観に行ったんだよね
面白くなかったんですか?
かつて大人気だった山川惣治の冒険小説を原作に、あの大林宣彦監督が撮ったアニメーション映画であり、音楽は宇崎竜童、お金を出す角川春樹も乗り気の作品だよ
さらに、声優陣を見てごらん・・・『時をかける少女』(1983)で大人気となった、原田知世と高柳良一の主人公コンビ、脇を固めるのは、ベテラン声優、ゲゲゲの鬼太郎でねずみ男役の大塚周夫、キャプテン・ハーロックの井上真樹夫、峰不二子の増山江威子、波平さんの永井一郎、ボヤッキーの八奈見乗児など・・・今から考えると超豪華メンバー!
なのに・・・それほど面白くなかったんですね
面白くなかった訳じゃないけど、子どもの僕にとっては、期待が大きかった分のカタルシスは残念ながらなかったかな・・・でもね!
でも?
大林宣彦監督らしく、アニメーションにも多分に実験的な手法が用いられていて、おそらく、今見直したらかなり面白いんじゃないかと思う
てゆーか、この声優陣の声聴いてるだけで幸せになれると思うよ
でも、この頃から、人気アイドルがアニメの声優をやっていたんですね
あ、そうだね、たぶん、この頃が最初じゃないかしら?
いろんな部分で先駆けのアニメーション映画だったんですね
大林宣彦監督という監督は、一つの作品を完璧に完璧に細部までしつこく作り上げるというより、新しい手法などをどんどん取り入れてチャレンジしていくことにより価値を見出していた監督なんだね・・・とあらためて思うよ
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少年たちの心を熱くした、山川惣治原作『少年ケニア』

『少年ケニア』は、もともと山川惣治が作った絵物語だよ!

【Profile】 山川 惣治(やまかわ そうじ)

1908年、福島県郡山市生まれ。菓子屋の次男として育ち、高等小学校卒業後は製版所に奉公に上がる。川端画学校の夜学で絵を学び、「東京日日新聞」(現・毎日新聞)の漫画懸賞募集にて入選。1930年、製版所を退職して山川美術社を設立。紙芝居『少年王者』が評判となり、同作を1947年に絵物語として単行本で描き下ろし大ヒットを記録。絵物語作家として、『少年ケニヤ』や『ノックアウトQ』、『ジャングル少年』等数多くの作品を創作する。後年は出版社・タイガー書房の設立と倒産等、波乱含みの半生を過ごす。1992年没。享年84歳。

出典:www.ebookjapan.jp

山川惣治原作『少年ケニア』・・・最初に新聞で連載されていた時代は知らないけどさあ、1980年代の時点でも、僕なんか絵を見ただけで物凄くわくわくしたもんね、今もそうだけど
時代を超えて、少年が心をときめかす要素が織り込まれていますよね
見てごらん、これ!
登場するキャラクターたちですね

出典:www.ebookjapan.jp

魅惑のアフリカ大陸!恐ろしい野生動物!白人の美少女!謎の酋長!守り神の大蛇!くー!
興奮しないでください(笑
あ!ネットでも1976年にサンケイ新聞出版局から刊行されたサンケイジュニアブックス版『少年ケニヤ』を底本にした全10巻と、『漫画版 少年ケニヤ』の全8巻が配信されているらしいですね

出典:www.ebookjapan.jp

まじか?いいね!
1980年代当時も、角川文庫からも再発されてたよね・・・実家探したらあるかもなあ
え~と(検索中)・・・角川文庫版は残念ながら、キンドルなどの電子書籍にはまだなってなさそうですね・・・
角川だから、そのうち電子書籍にもなるでしょう

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大林宣彦監督のおそらく最後の映画になるであろう『花筐』は、2017年12月公開予定!

とにかくこれはけたはずれの異様な熱気を帯びた比類なきアンダーグラウンド映画である

『花筐』はとてつもない映画である。上映まで間があるし、あまり細かな内容を知らずに観てほしいので、本稿ではまだ大枠の感想に留めておくが、とにかくこれはけたはずれの異様な熱気を帯びた比類なきアンダーグラウンド映画である。以前「『花筐』は大林映画の系譜でいえばどの作品に似ていますか」と監督に尋ねた際に「『HOUSE』ですかね」と言われてこれはとんでもない事になりそうだと期待を膨らませたのだが、なるほど劇場用映画の第一作『HOUSE』の根底にあった(商業性の陰に隠れていた)映画的な思想や生理といったものがここでは存分にもろ出しになっている。

出典:news.yahoo.co.jp

大林宣彦監督のおそらく最後の映画になるであろう『花筐』・・・もう作品も完成し、年末の公開を待つのみだね
大林映画の系譜でいえば『HOUSE ハウス』につながるそうです!
そうか・・・ぐるっとまわって、そこに戻ってくるんだね
原点回帰でしょうか?
原点回帰というより・・・その場所は、空へとのびる螺旋(らせん)のように、ひとつ上の同じ地点?または、次の次元?・・・そういう高みへと“戻って”きたんじゃない?
映画は、12月上旬に唐津で先行上映会を開催し、同月中旬から東京・有楽町スバル座を皮切りに全国で上映されるそうです

出典:www.saga-s.co.jp

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