【手塚治虫全部読む9】手塚の宗教SF「ブッダ」、目覚めた人がたどり着いた場所は…?【1972年希望の友(コミックトム)】

サブカル
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1960年代以降、手塚治虫が少年誌・青年誌・大人誌に連載した長編(中編)マンガを順不同でこれから全部読んでいきたい。
今回は1972年から、「希望の友」に連載された「ブッダ」です。
名前:くま(♂)
プロフィール:酔っ払いおじさん、広く浅く世間を語る
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名前:カエル(♂)
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【手塚治虫全部読む9】手塚の宗教SF「ブッダ」、目覚めた人がたどり着いた場所は…?【1972年希望の友(コミックトム)】

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ブッダの連載が続いていた1970年代から80年代初頭、日本は高度経済成長期が終わり、バブル経済の前夜にあたる時期だった。世界では米ソ冷戦、ベトナム戦争、音楽はディスコやパンクロックが流行し、映画は「ジョーズ」や「スターウォーズ」がヒットした。パーソナルコンピュータの普及が始まりマイクロソフトやアップルが創業、現代へと続く。

出典:grok

「ブッダ(1972/09-1983/12)」は、1972年から83年にかけて、「希望の友」「少年ワールド」「コミックトム」(潮出版社)で連載された作品です。
「ブッダ」はずいぶん昔に読んだことあった。ただ細部はほぼ忘れてた、僕の記憶力ってこんなもんか(苦笑)。
そんなもんでしょー(苦笑)。
諸行無常というか、人の一生って哀しいよね。幼い頃のあのタッタがあんなになって、最後はああなるんだもんなあ。ミゲーラはいろいろあったけど、結局ブッダの近くにずっといれてよかったなあ。他いろいろな感情渦巻く読後感。
多くのキャラクターの人生が描かれています。
結局、ブッダは不思議な力も多少あるけど、ひとりの人間として悩みながら、人生の真理にたどり着こうとしたんだね。まばゆい閃きもあれば絶望もあって。「目覚めた人」ではあるが、たどり着いたというより、たどり着こうとした…というのがしっくりくるかな。
生身の人間感がありましたよね。
僕も、ありのままにすべて受け入れて生きていこう。人の一生なんて、それ以上でもそれ以下でもないのだろうよ。しかし、幸せになりたいなあ。なれない可能性も高いが…(苦笑)。
いやいや、頑張ってもがきましょう(苦笑)。

『火の鳥』と同じ、人間の生と死をテーマとした長編作品です。
『火の鳥』を連載していた雑誌「COM」が休刊したあと、雑誌「希望の友」から『火の鳥』の連載を続けないかという申し出がありました。しかし「希望の友」は少年雑誌で読者年齢が「COM」より低かったため、『火の鳥』の連載はあきらめ、新たに構想したのが『ブッダ』でした。
その後、「希望の友」は「少年ワールド」、「コミックトム」と誌名を変えイメージチェンジを繰り返しましたが、『ブッダ』の連載は続けられました。
主人公・シッダルタの周囲を固める人物の多くは架空の人物で、さらに実在の人物にも大胆な脚色が加えられています。

(中略)

「ブッダ」は先にのべたように、ほとんどがフィクションで、正確な仏典の漫画化ではありません。ですから、釈尊伝の正しい解説をのぞんだ方々からはかなり反発がありました。しかし、釈尊伝をただ映像にしただけのものなら、だれでもできるし、また、そんなにおもしろいものにはならないでしょう。それに釈尊の生涯だって、いろいろ諸説があって、あいまいな部分が多いのです。

(中略)

 しかし、最初に書いたように、そもそもこの連載をはじめた動機が「火の鳥」の『希望の友』版ということですし、第一ぼくは敬けんな仏教徒ではありません。いろいろ今後も反発や異論があるでしょうが、「鉄腕アトム」と同じ性格の手塚の宗教SFとみてくださったほうがよいと思います。

出典:tezukaosamu.net

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【釈尊伝】本当のブッダを知りたい人は…仏教書のうちで最も古い聖典「スッタニパータ」と「ダンマパダ」

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しかし、手塚「ブッダ」以前、日本では「お釈迦様」「釈尊伝」の言葉を使うことが多くて、カタカナで「ブッダ」とはあまり表記されなかったらしいね。今じゃこっちが通りがいいもんね。
このへんも手塚治虫先生「ブッダ」の功績です。
ブッダについては、「スッタニパータ」と「ダンマパダ」という本が有名らしい。ま、そのうち。
現在、流通している書籍はこちらです。

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数多い仏教書のうちで最も古い聖典.後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく,人間としての生きる道が,ブッダとの対話のなかで具体的に語られる.初訳より二六年,訳文はいっそう読み易くなり,積年の研究成果が訳注に盛られ,読解の助けとなると共に,他仏典との関連,さらには比較文化論にも及び,興味はつきない.

出典:Amazon

あらゆる苦しみを超越する方法を見出し、それを平易な言葉で人々に説いてまわったブッダ。感情や執着との付き合い方、自制と慎みの必要、賢人と愚者の違いなど、一つ一つの「教え」は、現代においても人々の心に響き、強力な行動指針となる。『スッタニパータ』と双璧をなす最古の仏典を日常語で。

煩悩を滅する道をみずから歩み、人々に教え諭したブッダ。出家、悟り、初の説法など生涯の画期となった出来事をたどり、人はいかに生きるべきかを深い慈悲とともに説いたブッダの心を、忠実、平易に伝える。

雑誌『躍進』(佼成出版社刊)で連載されていた「釈尊のご生涯を訪ねるロボット童子の旅」の書籍化企画です。悟りを求めて師を訪ね歩く『華厳経』の善財童子にあやかり、ロボット工学の権威である森政弘氏が、現代を代表する仏教学者や宗教学者(計14人)と対談を重ね、釈尊の生誕から入滅までの生涯を訪ねます。

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