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【1981年】「J9シリーズ」3部作の第1作「銀河旋風ブライガー」
「J9シリーズ」3部作の第1作。スタッフは『サンセット77』や『サーフサイド6』といった1950年代のアメリカの若者向け探偵ドラマの軽妙なセンスを強く意識して制作したという。時代劇風の都都逸チックなナレーションなど和風の要素と始末屋稼業の組み合わせから、当時からアニメ誌などでは「SFアニメ版・必殺シリーズ」などと書かれることが多かった。
本作の特徴として、女性ファンが多いことがあげられる。一説によるとファンの9割が女性だったとされている。
J9のキャラクターデザイン上のモチーフは『ルパン三世』である。キッドはルパン三世、ボゥイーは次元大介、アイザックは石川五ェ門(十三代目)、お町は峰不二子を参考にデザインされている。これは放送当時の『アニメージュ』の特集記事で明らかになっており、記事は初期デザインとともにキャラデザインを担当した小松原一男のコメントを掲載していた。J9のキャラクター4名はストーリー上、ほぼ同格の位置付けであり、一種の群像劇であったと言える。この点は続くシリーズ2作も同様の流れにある。
監督の四辻たかお曰く、「ロボットが出ない代わりに初めから終わりまで ロックが流れ続ける(LPレコード1枚分のロックを聞いた気分になれる)アニメを作りたいと言ったところ、OKが出た」とのことである。四辻は友人の山本正之にBGMと挿入歌の制作を依頼したところ、音響面で人気を博し、J9シリーズが後世まで根強い人気を持つ様になる要因の一つとなった。
最終回間際にアニメ専門誌でスタッフの「映画化も考えている」旨の発言があったが、それ以上の話の進展はなかった。
「銀河旋風ブライガー」を歌っているのは、「復活のイデオン」などロボットアニメの歌唱も多い、たいらいさお氏。
シングルジャケットの内側です。
J9J9情け無用~♪ の歌詞は、僕らファンの魂にこびりついています(笑)。
アップテンプのオープニングとは逆に、スローテンポなエンディングはあの頃のアニメのおきまりパターン。ED「さすらいキッド」です。
【YouTube】公式動画で銀河旋風ブライガー、お呼びとあらば即参上!
夜空の星が輝く陰で悪(わる)の笑いがこだまする
星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末
銀河旋風ブライガー お呼びとあらば即参上!人類が太陽系を植民地化している22世紀。華やかな惑星開発事業の陰で、汚職役人と結びついて強大な権力を手にした地下組織“コネクション”が悪の限りを尽くしていた。アイザック、キッド、お町、ボウィーのアウトサイダー4人は“コズモレンジャーJ9”を結成。変形戦闘メカ“ブライガー”を駆り、莫大な報酬と引き換えに、悪人の犠牲になった人々の無念を晴らす始末屋稼業に乗り出す。(第一話より)
製作:壺田重三、企画:壺田重夫、シリーズ構成:山本優、音楽:山本正之、チーフディレクター:四辻たかお、キャラクターデザイン:小松原一男、メカニックデザイン:樋口雄一、チーフデザイナー:牧野光成、プロデューサー:つぼたしげお・青木藤吉、製作担当:今野俊和、制作:国際映画社
©国際映画社・つぼたしげお
銀河旋風ブライガー ED「さすらいキッド」
『銀河旋風ブライガー』ノンクレジットエンディング
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