その続編が、熊本日日新聞の夕刊でスタートしたよ
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☆☆☆自己紹介ここまで☆☆☆
熊本地震を予知していた『黄泉がえり』(1999年)
※小説『黄泉がえり』(1999年)、映画『黄泉がえり』(2003年) 出典:ja.wikipedia.org
関連エントリー→「来熊(らいゆう)」「訪熊(ほうゆう)」「帰熊(きゆう)」~実はあまり知られていない音読み「熊(ユウ)」
え~と(検索中)・・・こちらですね
熊本地震を予言したかのような設定
「黄泉がえり」には、「益城町下を走る布田川活断層の熊本市寄りの地域」で「震度7以上の揺れ」が起きるという、まるで2016年に発生した熊本地震を予言したかのような設定がある。作者も周囲の人たちから予知だったのではと言われて「自分でもぞくっとした」が「でも偶然だよ」とのこと。なお、梶尾が続編執筆を考えたきっかけは、熊本地震だった。前作のラストでは黄泉がえった人たちが地震を止めるが、「あの人たちがいたら、今回の熊本地震は起きなかったかも…」と考えたという。
すごいね・・・
ところで、映画と小説って、内容が若干違うのかねえ?
映画は、石田ゆり子も、長澤まさみも出てたのか
もう一回観るか?
エマノンシリーズなどが人気~『黄泉がえり』の作者は、熊本在住のSF作家、梶尾真治
・・・ということは、子どもさんが僕なんかと同世代か?
梶尾 真治は、2004年に「専業作家宣言」
梶尾 真治(かじお しんじ、1947年12月24日 – )は、日本のSF作家。熊本県生まれ。1971年、SF同人誌『宇宙塵』に掲載された『美亜へ贈る真珠』が早川書房の『SFマガジン』に転載されてプロデビューした。家業であるガソリンスタンド・チェーンのカジオ貝印石油を亡父・真蔵より引き継ぎ、社長業兼務で作家活動を続けていたが、2004年に「専業作家宣言」を行った。
作風はリリカルなもの、純愛もの、ドタバタもの、グロテスクものまで幅広い。
黒峰山頂です。九州脊粱が後方に。 pic.twitter.com/eJlUfbW2C2
— 梶尾真治@「デイ・トリッパー」発売中 (@kajioshinji3223) 2017年7月16日
※ツイッターのプロフィールより
熊本の片隅に棲息する無位無官の年金生活者。 山奥でキノコやら山菜やら探し徘徊したり。 呼吸するように映画を観ます。 SFを書いたりも。震災復興中。コメント返せないことも多々。ごめんなさい。出典:twitter.com
そのうち読まなきゃ
『黄泉がえりagain(アゲイン)』を読む前に、『黄泉がえり』(1999年)を少し復習しておく
ある日を境に熊本市を中心とするエリアで、死者が蘇り、帰宅するという現象が多発します。ゾンビのような状態ではなく、生前のままの姿で。亡くなった年齢で蘇るので、若くして世を去った父親より子どものほうが年齢が上ということもあり得ます。また、病死していても蘇ってきたときには健康な状態です。
で、この現象が発生するのは熊本市を中心とした限定したエリアです。蘇った人々は、この地域から出ることができません。出た瞬間に消失し、再びエリア内のどこかに出現します。
やっと行政が対応に乗り出す頃、巷では帰ってきた人たちのことを「黄泉がえり」と呼び始めるのです。
「黄泉がえり」には、いくつかの条件があることがわかってきます。誰もが黄泉がえってこれるわけではありません。その死者のことを慕っていた人、愛していた人が存在すること。どうも人間の想いが死者を黄泉がえらせるようなのです。
亡くなった人の形代(かたしろ)、遺髪、爪、へその緒、骨など体の一部も必要です。これらは、エリアの外から持ち込んでも大丈夫。
黄泉がえった人たちは未知の宇宙生命体の触手にあたるのではないか、という仮説を唱える人たちが現れます。熊本市エリアの地下に溜まっていた地震エネルギーを餌にするために飛来した宇宙生命体が、人間の”想い”に反応した結果、この現象が起こったようなのです。
そんな中、行政はどう対応したか。社会は、どのように反応したか。そして「黄泉がえり」を迎えた熊本の人々は、この事態をどう感じたか。いろいろな状況をシュミレートしてみた小説です。ですから、作者としては”泣けるホラー”はあまり意図していませんでした。
映画化もされたので認知が広がりましたが、夕刊に連載されていたときから「黄泉がえり」は話題にされることが多かったと思います。空想ホラ話ですので、よりリアルに読んでいただこうと、新聞読者の方がよく知っている市役所やホテル、町名や施設名をそのまま出しています。それがうまくはまったのかな、と思います。
最後、黄泉がえった人々は、地震災害から熊本を守るために自分たちを犠牲にして、皆消えてしまいました。ただ一人を除いて。
「黄泉がえりAgain 」が熊本日日新聞で連載スタートしたので「黄泉がえり」文庫が増刷になりました。本作と設定、登場する人物とリンクしているので忘れた方はぜひ。 pic.twitter.com/rWXi1FVlIn
— 梶尾真治@「デイ・トリッパー」発売中 (@kajioshinji3223) 2017年7月22日
『黄泉がえりagain(アゲイン)』が熊日夕刊で連載中~「清正公(せいしょこ)まつりで・・・まさかあの人が黄泉がえり?!」
連載ではもうさっそく黄泉がえり現象が発生しているぞ!
今年のお祭りもつい先日でしたよね?
頓写会、2年ぶり行列 熊本市の本妙寺 | 2017/07/24 – 熊本日日新聞 https://t.co/dSUVYKBwt8
— 熊本日日新聞社 (@KUMANICHIs) 2017年7月24日
今回の連載も、西区横手、南区刈草、そして、水前寺界隈などと・・・
再度、黄泉がえり現象が熊本で起こる必然性
17年という時間のの経過で熊本も変化しました。大きな地震も体験しています。当然、そんな背景で新しいエピソードを展開させるつもりです。
同じパターンで展開するのなら続編を書く意味はありません。
今回の「黄泉がえりagain(アゲイン)」では、黄泉がえりのレベルをパワーアップさせるつもりでいます。既に前作で行政は「黄泉がえり」の洗礼を受けていますし、震災対応も、危機管理学習もできているので、対応に右往左往する行政の描写は少なくなるでしょう。
その分、エピソードごとの密度を高めていこうかなと考えています。
また、再度、黄泉がえり現象が熊本で起こる必然性ですが、これが一番考えました。そして、なるほど納得できると思えるものが見つかったのです。これで、いける!漫画などで頭の上で電球が輝く場面がありますが、思いついたときの私は、きっとそんな気分だったのでしょうね。
物語の中で黄泉がえりが発生し始めるのは、7月中旬過ぎあたりからと考えています。熊本市内は7月盂蘭盆をやる家が多いんですよ。黄泉がえり現象が始まるのはご先祖の霊が戻ってくる日というのが、一番スムーズかなあ、と思うのです。
他にも、えっ、そんな「黄泉がえり」もアリなの?と驚かれるような現象も考えています。
熊本日日新聞7月1日の夕刊からスタートする梶尾真治先生の「黄泉がえりアゲイン」の挿絵を担当させていただくことになりました!#黄泉がえり #黄泉がえりアゲイン #梶尾真治 #村井けんたろう #熊本日日新聞 pic.twitter.com/ARBmK8PtLP
— けんたろう (@Kentaro_Sketch) 2017年6月19日