※ 【ネタバレ注意!】このエントリーは映画「シン・ゴジラ」のネタバレをかなり含んでいます。
面白かったってことですね?
僕も非常に興味あります。
出典:カードキングダム蒲田店
☆☆☆自己紹介☆☆☆
名前:くまちゃん(♂)
プロフィール:福山雅治と同世代。広く浅く世間を語る。
特技:2才の娘を笑わせること。
名前:カエルくん(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)。独身。潔癖症。シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索。
まるでエヴァ?
とにかくあっという間の2時間だった。セリフの量が半端なく多くて、展開も早いから、画面についていくのが大変。それも楽しいんだけど、ずっと身体を乗り出したまま2時間観ていたよ。
大丈夫、大丈夫。物語の流れはシンプルだから、セリフを聞き逃しても十分楽しめるよ。
感想を一言でいうと、「シン・ゴジラ」はいろいろと「エヴァンゲリオン」だった。
「エヴァンゲリオン」の美味しいところが、ギュっと凝縮された感じ?
みんなが観たかった映画「エヴァンゲリオン」はこの「シン・ゴジラ」だったのかも。
「シン・ゴジラ」は評判、めちゃくちゃいいですよね。
庵野監督の代表作がエヴァだけじゃなくなりましたね。
蒲田に使徒襲来?第一形態のゴジラ
出典:ゲスラ – DrillSpin データベース
ゴジラらしき巨大生物が現れて、大田区辺りから東京に上陸するんだけど、その姿はとてもこれまでのゴジライメージとは違っていたんだよ・・・。エヴァの使途っぽいというか、巨大生物のあの目つきは初代ウルトラマンの怪獣に近いかな・・・この「海獣 ゲスラ」っぽい?
この「ゲスラ」っぽい巨大生物がゴジラだったんですか?
うん。最初は4つ足で地面を這うように進んで行って、やがて2足歩行になった。
巨大生物は形態を変えながら、段々ゴジラになっていったんだよ。
作戦時のダンダンダンダン・・・♪キター!!
超ざっくりとあらすじ言うね。「ゲスラ」っぽいゴジラは北品川まで進んで一旦海に帰るんだよ。東京は大田区から品川区にかけて大きな被害が出たけど、その他の地域はまた日常を取り戻す。僕ら熊本県民の体験で例えると、最初の4月14日の熊本地震を本震だと思ってた感じ?
うん。今度は相模湾から鎌倉に上陸したゴジラは前回の2倍くらいの大きさになっていた・・・。
出典: CinemaGene(シネマジーン)
もちろん、政府もゴジラが再上陸することは予測していたから、自衛隊の作戦が実行されるけど、最初の作戦はあえなく失敗する。その後、いろいろあって最終的には「ヤシオリ作戦」という、日本の知恵を結集したような作戦でなんとかまあ、東京は救われることになるんだけど、この作戦実行時の音楽が、あのエヴァンゲリオンでお馴染み、例の「ダンダンダンダン・・・♪」ってあれだよ(笑)。知ってる人はみんな、ニヤってなるよね。
そうそう。「ヤシマ作戦」と「ヤシオリ作戦」、名前も似てるよね。
出典:twitter.com
市川実日子が綾波レイで、石原さとみがアスカ・ラングレーか?
アスカ・ラングレー(右)と綾波レイ(左)
出典:NAVER まとめ
アクティブな石原さとみがアスカ?
カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使):石原さとみ
出典:石原さとみ♡今度は米国エージェント役『シン・ゴジラ』髪型・メイク | 美人部
地味な市川実日子が綾波?
尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐):市川実日子
出典:尾頭ヒロミ環境省自然 – 特撮@ふたば
石原さとみと市川実日子がそのまま、エヴァのアスカと綾波だったよ(笑)。
庵野監督は、この二つのタイプの女性に相当思い入れがあるんだね。
石原さとみが演じたカヨコ・アン・パタースンは米国大統領特使でもうそのまま生意気なアスカと同じキャラ。一方、市川実日子が演じた環境省自然環境局野生生物課課長補佐の尾頭ヒロミは地味・不愛想で綾波そっくり。シン・ゴジラのヒロインはこの二人だよ。
最後に一度だけ見せる市川実日子の微笑みを見逃すな!(笑)
新しい日本へ!シン・ゴジラの吐く炎で団塊世代以上の老害を焼き尽くせ!?
シン・ゴジラではね、謎の巨大生物の東京上陸のシーンと交互に、政府関係機関が対応していく描写が淡々と描かれるのね。むしろ政府のシーンが多いくらいかな。なんとか委員会とか、なんとか会議が行われ、あっちの会議室やこっちのホールに机や椅子、パソコンや資料なんかが運ばれてきてまた撤収されて、いろんな部署のいろんな役職の人がああでもないこうでもないと言いながら、対策が練られていく。時折、現実の社会の風景、スマホやネットを飛び交う情報なんかの描写を交えながら、過剰なセリフ量と、畳みかけるようなカット割りが積み重ねられていくんだよ。なんかテンポのいい、3.11東日本大震災のドキュメンタリーでも観てるような感じがしたね。
そして、現政府のメンバー、内閣総理大臣(大杉漣)を始めとした、団塊の世代以上のおっさんやじいさんたちね。内閣官房長官(柄本明)、防衛大臣(余貴美子)、国土交通大臣(矢島健一)、総務大臣(浜田晃)、文部科学大臣(手塚とおる)なんか。この現政権のもたもた感がまさに現代日本の政治?、もしくは大震災のときの民主党政権みたいでイラッとくるの。[1]
対して、主人公である内閣官房副長官(長谷川博己)や、内閣総理大臣補佐官(竹野内豊)、内閣官房副長官秘書官(高良健吾)らの次世代メンバーね。さらに、内閣官房副長官を中心に各省庁、各部署から集められた異端児たちのチーム。環境省自然環境局野生生物課課長補佐(市川実日子)や文部科学省官僚(高橋一生)らね。彼らの葛藤と戦い~ゴジラだけじゃなくて上の世代との闘いね、これが、この映画の中心的な観客と思われる20代後半から40代くらいの世代の気持ちを代弁してくれるんだよね。耐えて耐えて、最後には彼らの活躍が日本を救うんだけど、なんか「半沢直樹」の勧善懲悪みたいだったね。[1]
思ったけど、今回熊本地震で復興に尽くしている人、僕の同世代で公務員の友達なんかに「シン・ゴジラ」を観てほしいなあ。震災の後の公務員とか大変だからね、ホントに頭が下がる・・・。絶対、彼らもこの映画で励まされると思うよ。僕もこの映画を観終わった後、結構元気でたよ。
あとたぶんね、庵野総監督と、特撮の樋口真嗣監督がこの作品「シン・ゴジラ」に込めた裏メッセージは、「団塊世代以上の老害はゴジラに焼き尽くされてしまえ!」だね。
ゴジラの襲撃で首相官邸から立川市へと拠点を移すことになるんだけど、避難する間際に総理大臣ら閣僚の乗ったヘリコプターが覚醒したゴジラの口から放たれた炎で、あっけなく、一瞬のうちに焼かれてしまった。
そして、ゴジラの脅威が去った後は、残されてた次世代メンバー、米国大統領特使の石原さとみも含めて、新しい東京、新しい日本を再興していこうみたいになるのね。これは明らかに庵野総監督のメッセージだね(笑)。
庵野監督が踏み越えていく老害ってひょっとして・・・。
「巨神ゴジラ、夜の東京に現る!」
“老害”という言葉はちょっと正確じゃないね。“旧世代”がいいかな。旧世代の功績はもちろん素晴らしいものも沢山あるけど、新しい時代には新しいルールがあるからね。「団塊世代以上の旧世代はシン・ゴジラに焼き尽くされてしまえ!」だね。
さて、シン・ゴジラの最大見せ場は、今、言った総理大臣ら閣僚の乗ったヘリコプターを一瞬のうちに焼き尽くて始まる破壊のシーンだね。夜の東京を舞台に、アメリカ軍の攻撃に対してついに口から光線、放射能の炎を吐いて、攻撃機を撃墜するのみならず、街を焼き尽くしてしまう。これは、この映画の先駆けて制作された「巨神兵東京に現わる」(2012年)の発展形と言えるんじゃないかな?舞台が夜っていうのがなんか新鮮だったよ。
巨神兵東京に現わる
もちろん、この後の「ヤシオリ作戦」がクライマックスなんだけど、この夜のゴジラの覚醒が恐ろしかったなあ・・・。
だって、このまま地球をすべて破壊しつくすんじゃないかって迫力!まさに鬼神だね。
エンドロールに新東京都知事・小池百合子の名前が・・・?
映画音楽は、これまたエヴァンゲリオンと同じく鷺巣詩郎なんだけど、伊福部昭のオリジナル音源もかなり使われていたね。エンドロールはまんま初代ゴジラの音楽だった。
でね、エンドロールでふと気づいたんだけど、途中、見間違えでなければ、今回新東京都知事となった小池百合子の名前もあったんだよね。
いや、おそらく防衛大臣(余貴美子)のモデルが小池百合子で、制作協力とかじゃないかな?
いやあ、鑑賞してから数日経ったけど、早くもう一回観たいね。二回目以降がもっと楽しめたと言ってる人もいるもんね。
あと、宮崎駿監督や富野由悠季監督の「シン・ゴジラ」に対するコメントも聞いてみたいね。
出典:映画『シン・ゴジラ』公式サイト
映画を観る前のくまちゃんはこんな感じでした→「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)公開記念!僕の好きなゴジラ映画、第3位は「ゴジラ対メカゴジラ」(1974年)!
くまちゃんみたいに市川実日子が気になる方はこちらのエントリーをどうぞ!
『シン・ゴジラ』を観た後から、市川実日子が気になって仕方ない・・・。
ゴジラシリーズのヒロインをまとめてみました!
ゴジラシリーズ全29作のヒロイン一覧~第1作河内桃子から『シン・ゴジラ』石原さとみ&市川実日子まで!
脚注
[1] Wikipedia シン・ゴジラ
コメント
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