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NYダウをつくった金融ジャーナリストのチャールズ・ダウ氏
チャールズ・ダウ(1851年~1902年)はアメリカが西部開拓に沸いた19世紀後半に活躍した金融ジャーナリストです。米国において初めて体系的なチャート分析理論を構築した人物として知られ、金融専門紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』を創刊し、1896年にはダウ・ジョーンズ工業株平均株価を開発しました。
↓大ヒット「時間よ止まれ」(78年)も収録された、矢沢永吉の4枚目のスタジオ・アルバム。
↓こちらのアメリカ西部開拓っぽいジャケットはザ・バンドの名作セカンドアルバム。
【超基本】ダウ理論とは・・・?
相場の値動きの特徴を「6つの基本法則」で説明するテクニカル分析の理論。
19世紀後半に米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が考案しました。
6つの基本法則とは、
(1)平均はすべての事象を織り込む
(2)トレンドには3種類ある
(3)主要トレンドは3段階からなる
(4)平均は相互に確認されなければならない
(5)トレンドは出来高でも確認されなければならない
(6)トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
の6つで、「上昇トレンドも下落トレンドも継続する」という考え方がベースになっており、現在でもテクニカル分析のバイブル的理論とされています。出典:www.daiwa.jp
【ダウ理論1】平均はすべての事象を織り込む
為替レートの未来を予想するには、値動きだけを見ていればいいわけです。為替レートの値動きを示したものは「チャート」です。「市場はすべての情報を織り込んでいる」というチャールズ・ダウの考え方は、チャート分析が投資の最重要ツールであることに対する理論的な根拠となり、テクニカル分析の源流になったのです。
【ダウ理論2】トレンドには3種類ある
ダウ理論の根幹をなすのは、為替レートの値動きは「トレンド」によって支配されている、という考え方です。「トレンドに乗った取引をする」というのは今では当たり前の投資手法ですが、ダウ理論はその礎になりました。彼はトレンドを、
- 1年から数年続く「長期メイントレンド」
- 数週間から数ヶ月程度の「中期トレンド」
- 1時間から1ヵ月程度の「短期トレンド」
の3つの局面でとらえました。
中期トレンドは主に長期メイントレンドとは逆方向の調整局面を示し、その修正幅は33%から66%に及ぶと考えられています。いわゆる「3分の1押し」や「3分の2戻し」です。
【ダウ理論3】主要トレンドは3段階からなる
単なる値動きだけでなく、その裏の投資家事情から、チャールズ・ダウはトレンドに3つの局面があると指摘しています。
第1段階に相当するのが、市場全体の考え方に反して、一部の抜け目のない投資家が「買い集め」を行う時期です。第1段階ではまだ値動きはゆるやかなものですが、やがて、市場全体がその動きに追随して、急激な価格変動が起こります。チャート分析をもとに売買するトレンド重視の投資家が大挙して買いを入れるのはこの第2段階です。次第に投機的な買いが猛威を振るうバブル状態の第3段階に移行しますが、そこでは第1段階で買った投資家たちの「売り抜け」が起こり、トレンドはやがて終焉するのです。
【ダウ理論4】平均は相互に確認されなければならない
現在のNYダウの構成銘柄には、米国のさまざまな業種の代表的な銘柄が採用されていますが、ダウ理論は工業株と鉄道株の2種類の平均株価によって提唱された理論です。業種が異なる2種類の平均株価は、本来なら値動きに相関性がないのが普通ですが、景気が好調なら、どちらの平均株価も上昇するはずだから、そのときは相場が本当に強気であるというのがダウ理論の考えです。
もしも、片方の平均株価がもう一方の平均株価と逆の動きをしはじめたり、2つの相関性が崩れてバラバラの動きになったときは、いくら景気が好調に見えても、上昇相場は終わりに近づいていると判断します。お互いの動きを、しっかり確認しあうことが大切ということです。
これは一見すると、FXで活用することは難しいように感じますが、たとえばパラメーターを似た期間に設定した種類の違うテクニカル指標を併用して、片方は上昇トレンドの継続を示唆しているのに、もう片方が上昇トレンドの終わりや転換の可能性を示唆したときは、買いポジションの決済を検討するといった使い方として応用できるかもしれませんね。
【ダウ理論5】トレンドは出来高でも確認されなければならない
市場の終値の変動をダウは重視するが、同様にトレンド発生の確認手段として出来高の推移も重視する。
例えば上昇局面においては値上がり時に出来高が増加し値下がり時には出来高が減少、下降局面においては逆になる。主要トレンドに従って取引する投資家が多数派であり、二次トレンドや小トレンドで利益を得ようとする投資家は少数派であると考え、それが出来高の多少に反映するとする。
【ダウ理論6】トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
ダウ理論では、トレンドは「市場のノイズ」のような一時的な価格変動の影響を越えて存在するものだと見なされています。為替レートの変動が、ノイズなのか、それとも明確なトレンド転換なのかを判断するのは難しいところですが、その際にダウ理論が重視するのは直近の高値や安値です。
たとえば、ふと海を見ただけでは今が満ち潮なのか引き潮なのか分かりません。しかし、しばらく観察していて、波が以前届いた地点を次から次へと越えてくれば満ち潮と判断できます。反対に以前到達した地点まで届かなくなってくれば引き潮です。これまでの高値や安値を、一時的ではなく、次々と明確に上回ったり下回ったりするような状態が満ち潮や引き潮、つまり上昇トレンドや下降トレンドとして定義されるのです。
- 上昇トレンド=為替レートが直近安値を下回らず、直近高値を上回って上昇している状態
- 下降トレンド=直近安値を下回り直近高値を上回らないまま下降している状態
- トレンド転換=直近高値・安値の更新状況が逆転したとき
ライン=横ばい・ボックス相場
大きな価格変動が終息したあとに、数週間単位にわたって限られた値幅の範囲内でしか動かない相場を、ダウ理論では「ライン」と呼びます。いわゆる、横ばい相場・ボックス相場のことです。先ほどご紹介した、長期トレンドの第1段階や第3段階で起こりやすいとも言われていますが、実際には長期トレンド中の調整局面として、いろいろな場所で確認できるパターンです。
ラインは形成する期間が長いほど、ボックスを上下どちらかにブレイクしたときに、ブレイクした方向へ長期にわたって新しいトレンドが形成されやすいと言われています。
↓なんだかんだ、やはりzaiのFX本がわかりやすいですね。
テクニカル分析の原点『ダウ理論6つの基本法則』で相場の本質を見抜く
↓安いし読んでみる?
↓チャートの基本を勉強しよう。
↓同じく田向宏行氏著。最近発売(2019年11月)された気になる一冊。