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【過去投稿】2021年6月11日、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にたどり着くまで
↓こちらは昨年2020年の記事。
関連エントリー→【オールドファン目線】劇場三部作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(7/23公開)を視る準備をしておこうと思う
↓一年後、あらためて、宇宙世紀を復習する。
↓やっと『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)RE:0096』(2016年)を見る。
↓『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)RE:0096』(2016年)を見た勢いで、比較的最近の『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』(2018年)も見る。
関連エントリー→【感想】『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』(2018年)から『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(2021年)へ、昭和・平成・令和とニュータイプの概念はどう進化していくのか?
【御大は何を想う?】富野由悠季総監督:「閃光のハサウェイ」アニメ化への思い
「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」は、宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬さんが監督を務める。全3部作。
小説の刊行から30年以上たち、アニメ化されることを富野監督は「あれ(原作)が始まった時は仕事をしていなかった。(アニメ化は)不思議なことだなと思いました」と話す。
「なんで僕にやらせないのだろう? 70歳をすぎてそんな話をすると嫌われるので、それは言いませんでした。ストーリーを思い出せなかったんですよ。『G-レコ(Gのレコンギスタ)』までやって『ガンダム』に戻れない。僕の中で『ガンダム』は戦記もので『∀(ターンエーガンダム)』で終わっていたので、やってくれる人がいるのなら、どうぞ、でした」
富野監督はなぜ「全く期待」していないのだろうか?
「ストーリーを思い出せなかったからです。制作現場、村瀬君は知っていますよ。同じスタジオにいるから。村瀬君とは始まる前に話をしたけど、物語の話はしていません。船頭が二人いる作品はダメです。具体的に映画では『スパルタカス』。スタンリー・キューブリックが演出したことになっているけど、キューブリックは編集をしていない。ひどい作品になっています」
「それっきり」「知らない」とは言うが……。
「スタジオが同じだから、カット袋が動いているのは見ています。コピー機の前に立っていると、ラフコンテを見てしまうわけです。コンテの絵は、僕と違ってとてもいいです。絵が上手だからといって、いいわけではないんですよ。おおむね絵を愛する人は、キャラクターを描くのが好きなんです。アニメーター出身の監督でも、湯浅(政明)さんのように演出力がある方もいますから、そういう期待は持ってはいます」
「閃光のハサウェイ」は現代的な作品であるという意見はある。大国同士の戦いではなく、テロリズムとの戦いを描いているのでそうかもしれない。しかし、富野総監督は「戦記もので、冷戦以降に戦争が起こるかもしれない可能性を見つめる作品なので、30年前の作品が現代的な目線を持っているとは思えない」と話す。
「『G-レコ』の時に思ったのは、地球で戦争をするスペア、余力がなくなっている。何で地球で戦争ができるのか? どこかの国が空母を作っても、どこを爆撃するの? 爆撃する場所がない。空母が攻撃した瞬間、世界がそれをどう見るのか? 空母を動かした時点で負け。何で軍人、政治家、経済人が戦力をほしがるのか? 回答があるんですよ。軍事パレードがやりたい、観艦式が見たいだけ。その伝統が残っている。戦闘シーンは『ガンダム』くらいでしか見られないから、『ガンダム』人気はこれからも続きます」
富野監督は兵器、戦争について熱く語るが、「アニメのことも……」と聞いてみると「最近のアニメは見ていない」という。
「『鬼滅の刃』は6話までしか見ていない。アニメのことはあまり言えない。『鬼滅』にしても『ONE PIECE』にしても上手だな、テンポがいいと思うけど、こうまでファンタジーでいいのかな?とも思う。僕は『指輪物語』も『ハリー・ポッター』も見られない。同じようなキャラクターが同じようなことをやって、ここまで手間をかけて、どうしたものかな?と思ってしまう人間ですから」
富野総監督が手がける「G-レコ」の劇場版第3部「『Gのレコンギスタ III』 宇宙からの遺産」が7月22日に公開されることも発表されている。「閃光のハサウェイ」「G-レコ」を見ると、富野監督の戦争、アニメへの思いが見えてくるかもしれない。
【感想】映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を見て【2021年6月11日公開】
30年ちかく前に書いたノベルスの映画化は、原作者として嬉しい。まさかという驚きがあった、しかも三部作。製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。そして、また呆然とした。
現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかも知れないのだ。だから、ガンダムのファンの皆々様方が牽引してくださった道筋があったおかげで、今日、本作のテーマが現実にたいして突きつける意味があると知ったのである。
その意味では、本シリーズを牽引してくださった皆様方に感謝をするだけである。
同時に、諸君等ひとりびとりも本作のメッセージの希望である解決策を次の世代は開拓してもらいたいと願ってのことでもあろうとも想像する。
すなわち、大人になったガンダムファン世代は、ファンの力だけではリアリズムの閉塞感と後退感を突破する力はなかったと自覚もしたからこそ、その申し送りを本作に託していらっしゃるのではないかとも想像するのだ。
アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。
製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、いつか人の革新 ——ニュータイプ—— への道は拓いてくれるのではないかと信じるのである。
こちら映画の入場者プレゼントです。なんと映画『G-レコ』の1作目・2作目の無料視聴コードと、さらに…。
5週間限定「週替わり歴代ガンダム劇場フィルム」が入場者プレゼントでした! 僕がゲットしたのは、1週目はファーストガンダムより、かの有名な「坊やだからさ」の酒場のシーンでした!!!
宇宙世紀〇一〇〇年代。シャア・アズナブルが起こしたネオ・ジオン抗争をくぐりぬけたハサウェイ・ノアが体験する、新たな闘い。富野 由悠季 (著), 美樹本 晴彦 (イラスト)です! (1989/2/13発売)
地球に降り、マフティーの本隊と合流したハサウェイは、最新鋭のモビルスーツ、クスイーガンダムをうけとったが、対マフティー部隊のケネス大佐は、執ように追る。(1990/3/1発売)
マフティー打倒の尖兵であるケネス大佐は、新型モビルスーツ“ペーネロペー”を入手。さらに、“勝利の女神”である少女ギギと同行することで、マフティー(ハサウェイ)に有形無形のプレッシャーをかける。(1990/4/11発売)
【宇宙世紀年表】『閃光のハサウェイ』を内包する宇宙世紀作品※公式HPより引用
出典:gundam-hathaway.net、GUNDAM_HATHAWAY_UC_history(PDFファイル)
出典:gundam-hathaway.net、GUNDAM_HATHAWAY_UC_history(PDFファイル)
出典:gundam-hathaway.net、GUNDAM_HATHAWAY_UC_history(PDFファイル)
出典:gundam-hathaway.net、GUNDAM_HATHAWAY_UC_history(PDFファイル)
出典:gundam-hathaway.net、GUNDAM_HATHAWAY_UC_history(PDFファイル)