数年前に発売された『ドラえもん 第0巻』を読んだ。懐かしいと同時に、いろいろと発見があったぞ。
『ドラえもん 第0巻』は2019年に発売されました。ドラえもん誕生50周年にちなみ、全6種類の「ドラえもん」第1話を初出バージョン&完全カラーで収録しています。
出典:www.shogakukan.co.jp
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【てんとう虫コミックス】8歳娘、単行本『ドラえもん』に夢中
ちょっと前から、うちの8歳娘が単行本『ドラえもん』に夢中。僕の実家にあった20冊くらいをあっという間に読了。追加で10冊くらいブックオフで買ったぞ。
単行本『ドラえもん』は全45巻です。そのうちの半分くらいを持っているんですね。
『ドラえもん』は日本人の基礎教養だからね。「さよならドラえもん」や「帰ってきたドラえもん」、「おばあちゃんのおもいで」などは必ず読んでおかないといけない。
【2019年発売】『ドラえもん 第0巻』を買って読んだ~藤子・F・不二雄先生、そのプロの仕事に感服
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で、ついでに『ドラえもん 第0巻』も購入したというわけ。僕もまだ読んでなかった。「未来の国からはるばると」とはじめ、いくつか読んだ記憶があったけど、懐かしいのと同時に、新しい発見もあったぞ。
「未来の国からはるばると」がコミックス1巻に収録されている、いわゆる、みんなが知っている第1話ですよね。
一番感心したのは、藤子・F・不二雄先生が、未就学児向けから小学校低学年・中学年向けへと、それぞれの年齢の子どもたちが楽しめるように、ドラえもん登場の話を見事に描きわけているところ。さすがプロの仕事だと思ったぞ。
調べてみると、ドラえもんの連載開始が1969年。藤子・F・不二雄先生は1933年生まれだから、その時36歳なんだよね。マンガ家としてすでにベテラン、かつ、もっとも創作意欲に満ちていた頃ではなかろうか。
6種類の「幻の第1話」が一堂に集結!
誕生50周年にちなみ、全6種類の「ドラえもん」第1話を初出バージョン&完全カラーで収録。しめ切りギリギリになってもタイトルも主人公も決まっていなかったという伝説の予告や、作者自身による創作秘話まんが「ドラえもん誕生」も新書判コミックス初収録!貴重な写真と資料でおくる巻末解説も充実!
【最初の設定】タケコプターではなくヘリトンボ? のび太がだらしないのは、パパとママが優しすぎるせい?
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いくつかの作品はカラーで収録されているのだが、ドラえもんの彩色がちょっとテカテカした青色なんだよね。
ロボットの金属の質感を表現しているんですね。ま、全体的にカタチが今のドラえもんと違いますよね。どんどんシンプルに可愛くなっていきました。
いろんな設定も、微妙に今と違うところもある。有名な話だけど、「タケコプター」は最初「ヘリトンボ」って言ってたんだよね。アニメ化の際に、「タケコプター」の方がわかりやすいネーミングということで変更されたらしい。
あらためて気づいたのは、のび太のパパやママがとても優しいところ。連載が続くうちに、パパやママから叱られるのび太というのも増えてきた。てゆーか、後にはむしろ、ママからは怒られてばかりの、のび太という印象だが、0巻に登場するパパとママは異常にやさしい。パパとママが甘いから、のび太がだらしなくなったとセワシやドラえもんも指摘している。
巻末に載っている、全45巻収録作品一覧も嬉しい!
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6種類の「幻の第1話」が一堂に集結!
誕生50周年にちなみ、全6種類の「ドラえもん」第1話を初出バージョン&完全カラーで収録。しめ切りギリギリになってもタイトルも主人公も決まっていなかったという伝説の予告や、作者自身による創作秘話まんが「ドラえもん誕生」も新書判コミックス初収録!貴重な写真と資料でおくる巻末解説も充実!
【1969年】連載開始時は藤子・F・不二雄先生36歳、生涯ドラえもんを描き続けて62歳没【1996年】
出典:webun.jp
さきほども言ったように連載開始時は藤子・F・不二雄先生36歳。
そして生涯ドラえもんを描き続け、映画ドラえもんのマンガを描いている最中に亡くなったという。『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』の62頁目の下書きを描いている途中で、発見されたときは鉛筆を握ったままだったそうな。
出典:ja.wikipedia.org
文字通り、マンガを描きながら亡くなったんですね。へー。
『ドラえもん』の単行本はどれも、大人になった今読んでも面白い。うちの場合も世代を超え、8歳娘の次は、数年後息子も読むことだろう。
藤子・F・不二雄先生の作品は、子どもたちにずっと夢を届けてくれることでしょう。