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【時代錯誤?】昭和・平成のダメ男、突如令和に蘇る
ネット激震の「邪悪」な主人公はこうして生まれた 『連ちゃんパパ』作者・ありま猛インタビュー https://t.co/fd238ORSPK
主人公のモデルはあだち勉先生だった……!(※あだち充先生のお兄さん) pic.twitter.com/idrTQ7vupW
— ねとらぼ (@itm_nlab) June 14, 2020
『連ちゃんパパ』の主人公である日之本 進(ひのもと すすむ)は高校教師。しかし妻である雅子がパチンコで300万円の借金を作り、進と幼い息子の浩司を残して失踪してしまう。浩司とともに雅子を追う進は道中、旅費を稼ぐためにパチンコに手を出し、そのうま味を知ることに。当初は妻を探すために奮闘していた進だったものの、雅子が再び間男と姿を消してからは、半ばヤケ気味にパチンコにのめり込み、気がついたら借金取りの代行のような仕事を開始。息子の浩司もそっちのけで、さまざまな悪事に手を染めることになる。
そんな重たいストーリーでありながら、絵柄は新聞4コマのようなコミカルで親しみやすいもの。『連ちゃんパパ』というほのぼのホームコメディーのようなタイトルも相まって、そのギャップに打ちのめされる読者が続出した。しかし、なぜこのような漫画がパチンコ漫画専門誌に掲載されることになったのか。作者の意図はどこにあったのか。そもそもこの作品が掲載されたのは今から27年ほど前のことであり、謎も多い。
最初は幸せで平凡な家庭でした・・・。奥さんの雅子もぼっーとしててかわいい。
出典:『連ちゃんパパ』ありま猛
【感想】意外とゲスではなく、『自虐の詩』クラスの感動作だった(※あくまで主観です。笑)!
関連エントリー→【人生の意味】業田良家の4コマギャクマンガ『自虐の詩』、幸恵も、熊本さんも、今も日本のどこかで生きている?
泣ける4コマまんが!(1996/6/1 刊)
単行本初収録作を含む愛蔵版。(2007/8/24 刊)
影の主人公ウシジマくん(※本名不明、消費者金融「OKローン」を経営する借金取り)
出典:『連ちゃんパパ』ありま猛
【なんでゲスなの?】印象的なのは、教師を犯す話と保険金殺人の話
出典:『連ちゃんパパ』ありま猛
借金取りと雅子がフィリピンで保険金殺人を目論むも、主人公日之本進の強運(悪運)で失敗した。しかし、雅子の笑顔があまりにも眩しい。
出典:『連ちゃんパパ』ありま猛
【まんが道】あだち勉先生の影響 ※作者・ありま猛インタビューより抜粋
ありま少年16歳、あだち充の兄に弟子入り! そしてデビューへ……
――まず、ありま先生の経歴を教えてください。
ありま 僕は昭和29年(1954年)生まれの鹿児島出身なんですが、もともと漫画家になりたかったんですよ。施設の出身なんですけど、当時の施設は15歳になったらところてん式に出されるってのが当たり前でした。だから僕らも次は自分の番だな、仕事しないとなって、小さい時から覚悟はできてたんですよね。――施設のご出身だというのは、単行本の見返しの部分などにも書かれていましたね。
ありま そうですね。どうせ漫画家になるなら東京行かないとってことで、集団就職で車のボルトナットを作る工場に行ったんです。職場はどこでもよかったですから。取りあえずそこに2年くらい勤めました。で、当時の漫画雑誌は、柱(ページ左右端の、コマが描かれていない余白の部分)に作家さんの住所が書いてあったんですよ。――今ではちょっと考えられないですよね。
ありま すでに亡くなっていますが、その当時あだち勉さんっていう漫画家がいて、その人が僕が描きたい絵柄で住所も近かったんです。それで仕事の合間に描いた原稿を送りつけていたら、「遊びに来れば?」って言われて、真に受けて訪ねて行ったんです。16くらいの時です。で、このあだち勉さんっていうのは、あだち充さんのお兄さんなんですよ。
フジオ・プロへの入門、そしてパチンコ依存
――早いですね! それ以降も勉さんのところで仕事をしていたんですか?
ありま それがですね、勉さんがばくちと女遊びを覚えて、仕事がだんだん滞るようになり、しまいには僕の仕事もなくなっていっちゃったんですよ。それで飲食店でアルバイトをやるようになったんです。そしたら勉さんが、たまたまそこに食べに来たんですよ。「何やってんだお前」っていうから、「いや、仕事ができて、呼ばれるのを待ってんですよ」って言ったら「まだやる気ある?」と聞かれて。「あります!」って答えたら、フジオ・プロに紹介してもらったんです。(中略)
――パチンコについては、当時からやっていたんでしょうか?
ありま パチンコを最初にやったのはアシスタント時代ですね。勉さんは赤塚先生の第1チーフだったんですよ。赤塚先生の下に勉さんがいて、僕は横の古谷班で仕事してた。だから何かにつけ「おい、行くぞ!」って勉さんに引きずり回されてたんですよ。勉さんはフジオ・プロの四天王と言われてましたから、そりゃ断れないですよね。断ると「師匠の誘いを断るのか~?」って意地悪言われるし(笑)。それでパチンコも教えられたというか、「やれや!」みたいな感じで始めて、だんだん依存しちゃった。
――勉さんが原因だったんですか!
ありま とにかく勉さんはめちゃくちゃな人で。『連ちゃんパパ』について「これ、作者の体験談なんじゃないか」っていう書き込みもありましたけど、正直、進のモデルは勉さんなんです(笑)。ありま 勉さんについて行くとヤクザに出くわすわ……とにかくあちこち引きずり回されて、なんだこの人って(笑)。「充はあんだけ単行本出しててよ、お前も単行本出してよ。俺なんかあんなに描いて、1冊しか単行本出てねえよ。しかもその1冊が『実録あだち充物語』……」なんて、自分で言ってましたね(笑)。人として面白かったし面倒見も良かったですけど、ネタ的な部分での影響も大きいです。
いまや入手困難。たしか実家に持ってた思うけどなあ・・・。(1984/7/1 刊)
【ご注意!】全43話しかないのに、Amazonでは合冊版9巻まであるのはなぜ?
合冊版(全9巻)は1冊330円です(2020年6月現在)。※合冊版(1)は、89ページ・4話収録です。
通常版(全43巻)は1冊1話で110円です(2020年6月現在)。