奥浩哉『いぬやしき』~犬屋敷壱郎は10年後の僕かもしれない

サブカル
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いやいや・・・おじいちゃんがヒーローとは参ったね(笑)
『GANTZ』の奥浩哉さんが描いている『いぬやしき』ですね
マンガはすでに完結していて、アニメが放送中、これから実写映画化という状況だね

↓冴えない要素がこれでもかと詰め込まれた、主人公の犬屋敷壱郎

出典:「いぬやしき」第7巻

名前:くま(♂)
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:奥さんをフォローすること(嘘)
名前:カエル(♂)
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索
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【読書感想文】とにかく犬屋敷壱郎に感情移入しまくりでした

大友克洋の『童夢』を思わせるアクション

出典:「いぬやしき」第2巻

主人公の犬屋敷壱郎(58歳)はおじいちゃんというか、老けて見える50代のサラリーマンだね
子どもが小さい頃の描写もありましたが、すでに40代の頃からおじいちゃんみたいでしたよね(笑)
もう僕なんか、犬屋敷壱郎に感情移入しまくりで・・・(笑)
犬屋敷壱郎さんは58歳で、高校生の娘と小学生の息子がいます
40代で娘と息子ができたくまちゃんとまったく同じシチュエーションですね(笑)
そうなんだよ
10年後の自分を見ているようで、いたたまれなかった(笑)
むしろ10年後に、東京近郊に現金でマイホームを建てるっていうのは、僕にとってハードル高すぎなくらい・・・
ですね(笑)
頑張って10年以内に、熊本にマイホームを建ててください

関連エントリー→「48歳の未来予想図~10年後に実現したい10項目」くまとR子の子育て日記(125日目)

で、作品の感想なんだけど、まあ・・・ラストは泣いたね
感動的ですよね
特に、クライマックスでは、悪役の獅子神皓の人間らしい一面が見えるところなんかが・・・
そうそう!
「盗人(ぬすびと)にも三分の理」
獅子神皓のキャラクターにもリアリティがあったよね
もともと獅子神皓も自分の親しい幾人かには深い愛情があります
正直、最後は少しだけ見直しました
・・・でも僕はなんといっても、犬屋敷壱郎だね
娘との関係性が変わっていくところなんか、泣ける泣ける・・・自分と3歳の娘の今後を想像しながら読んでいたよ
くまちゃんは、『いぬやしき』の父娘関係に一番感動したようです(笑)
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10巻でさくっと終わるのが素晴らしい~あらすじとキャラクター

やっぱり10巻くらいでさくっと終わるマンガがいいよね
ダラダラ続くのって、僕はちょっとね・・・
では、簡単にあらすじとキャラクターを再確認しておきましょう
え~と(検索中)・・・

出典:「いぬやしき」第1巻

あらすじ

定年を間近に迎える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は
会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、
ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け自暴自棄になる。

その晩、突如飛来したUFOの墜落に巻き込まれ
機械の体に生まれ変わった彼は
人間を遥かに超越する力を手に入れることに。

一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、
手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。

自分の意に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、
獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。

人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?

強大な力を手に入れた2人が、いま、それぞれの想いで動き出す――。

出典:www.inuyashiki-project.com

犬屋敷 壱郎

出典:「いぬやしき」第7巻

58歳には到底見えないほど白髪に皺だらけの老け顔サラリーマン。
ある日、飼い犬のはな子の散歩中にUFOの墜落事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。
人としての体を失った後、生きている実感を得るために人助けに力を注ぐようになる。

出典:www.inuyashiki-project.com

獅子神 皓

出典:「いぬやしき」第6巻

母、そして幼馴染みである安堂のことを誰よりも気にかけているが、それ以外の人間には全くの無関心という極端な二面性を持つ。
犬屋敷と同じ事故に巻き込まれ、機械の体を手にしたが、生きている実感を得るために犯罪行為を繰り返すようになる。

出典:www.inuyashiki-project.com

安堂直行

出典:「いぬやしき」第9巻

獅子神が唯一心を許す幼馴染。あだ名は名前を音読みした「チョッコー」。
優しすぎる性格のため同級生たちにいじめられ、引きこもっていたが、機械の体を手にした獅子神の暴走を止めるべく、犬屋敷の相棒として奮闘する。

出典:www.inuyashiki-project.com

犬屋敷 麻理

出典:「いぬやしき」第6巻

犬屋敷の娘で、獅子神と安堂のクラスメイト。容姿端麗な自分とは違い、老けている父のことをうっとうしく思っている。
将来の夢は漫画家になること。

出典:www.inuyashiki-project.com

生きがいを見出した犬屋敷 壱郎

出典:「いぬやしき」第2巻

いつか見た悪夢のような風景・・・

出典:「いぬやしき」第7巻

トランプ大統領も登場(笑)

出典:「いぬやしき」第9巻

犬屋敷壱郎と獅子神皓の戦い

出典:「いぬやしき」第7巻

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現実では報われない無垢な魂がヒーローになる時!

ただただ実直に生きてきた犬屋敷壱郎の人生・・・

出典:「いぬやしき」第9巻

僕の中にも・・・犬屋敷壱郎のような実直でクソ真面目なところ、そして正義感あふれるところもあるからね
本当ですか・・・?(笑)
あるよ!
はいはい(笑)
でも、マンガだから犬屋敷壱郎は活躍できたけど、現実はそうはいかない
こういう性格は、間違いなく貧乏くじを引き続けるのが日本の現実だよ
だから、『いぬやしき』を読んでスカッとしたね!
作者の奥浩哉先生はどうしてこういうヒーローを作ったのでしょうか?
わざとかっこ悪いおじいさんを主役にしたんですよね。

奥浩哉先生(以下、奥):ヒーローがかっこいいっていう話だから、やっぱり、泣かせないとだめだろうって。かっこいい時って泣いちゃうんで、僕は。

『いぬやしき』では、僕なりのヒーローものを描いてみたかったんです。ヒーローっていうと、見た目もかっこよくって、ポーズを決めたりするケレン味みたいなのがあるのが普通ですよね。でも、僕がやるとしたら、そういうのはあまり意味がないなと思って。本当にかっこいいものは何か。それは、精神的な行為そのもの、英雄的な行為そのものであって、逆に見た目のかっこよさというものが嘘くさくなるんじゃないかと。それで、そういうものを排除して、わざとかっこ悪いおじいさんを主役にしたんですよね。そんな主人公が活躍するからこそ、ヒーローの英雄的行為がすごく引き立つんじゃないかなって。

出典:top.tsite.jp

本当のカッコよさ・・・それは、精神的な行為そのもの、英雄的な行為そのもの
同感だね
容姿がカッコ悪いからこそ、本物のカッコよさがより際立つということですね
でも、現実はそうはいかないよね・・・猫も杓子も、イケメンイケメンの世の中だよ(嘆)
対比として一番映えるのはイケメンの男子高校生だろうと。

奥:おじいさんが主役でヒーローなら、対比として一番映えるのはイケメンの男子高校生だろうと。戦って燃える展開になるのは、やっぱり、女の子ではなくイケメン男子。本来ならこっちが主人公っぽい見た目をしている、なのに実は極悪の悪役という。ただ、薄っぺらいキャラクターにはしたくなかったので、自分の周りの人だけにはすごく思いやりがあるという一面も持たせて。実際人間って、わりと本当にそういうことはあると思うんですよ。それで、そういう人間味みたいなのを入れた悪役像を作ったんです。

栗俣:最初のうちは壱郎に感情移入して読んでいたんですが、最後のあるシーンで、初めてすごく、皓に感情移入しちゃったんです。その時にふと、もしかしたら壱郎よりも皓と同じような考えを持っている人も多いんじゃないかなと思いました。若い人ならばなおのこと。いま思い出しながら、ちょっと泣きそうになっています……。

奥:最初は嫌われ者だけど、エピソードが語られるごとに、ちょっとずつ皓も「思ったより憎めないやつだな」と思えるようにはしていきましたね。友達は多くないけれど、その友達のために……というのが彼のいいところ、という感じです。

出典:top.tsite.jp

獅子神皓がクライマックスでとった行動が、このドラマをより印象的なものにしたよね
作者は狙ってたんですね・・・そりゃそうですよね
『いぬやしき』では“巨乳”を完全封印。

栗俣:あの、気になっていることがひとつありまして。『いぬやしき』って、今までの先生の作品には必ずといってもいいくらい登場していた“巨乳キャラ”が出てこないですよね。

奥:そうですね。作品の質的に入れたくなかったんです。僕の中でこの漫画には、エッチな感じは入れたくないなって思って。主人公がおじいさんで、全体的にストイックな話なので。描きたい欲は全然あるんですけど、今回は完全封印しました。

出典:top.tsite.jp

いや、ボインは出してよかったと思うぞ(キリッ)
いやいやいや・・・
うそうそ(笑)

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映画『いぬやしき』ではもっとみすぼらしい老人像からヒーローへと変わる、そのギャップを見たい!

で!映画だよ、これから!
僕の予想では、余程外さないかぎり、映画館は号泣の嵐になるよ
そんなに泣けますか?
この話は、マンガやアニメより、実写になった時がさらに泣けると思う
楽しみです
キャストもね・・・犬屋敷壱郎は木梨憲武っていいと思うよ
それに斉藤由貴も出るらしいね!
え~と(検索中)・・・斉藤由貴さんは獅子神皓のお母さん役ですね

犬屋敷壱郎 – 木梨憲武(とんねるず)
獅子神皓 – 佐藤健
安堂直行 – 本郷奏多
渡辺しおん – 二階堂ふみ
犬屋敷麻理 – 三吉彩花
犬屋敷剛史 – 福崎那由他
犬屋敷万理江 – 濱田マリ
獅子神優子 – 斉藤由貴
萩原刑事 – 伊勢谷友介

出典:ja.wikipedia.org

佐藤健もいいんじゃない?
なかなかいい配役だと思うよ
映画は2018年公開予定のようです
僕が言うまでもないと思うけど、監督にはぜひ、犬屋敷壱郎の冴えない日常をしっかり描写してほしいよね
会社でヘマしているところ、知人他人問わず人からから蔑まれるところ、しかし、めげずに下を向いて生きているところ・・・こういった描写は恐らくアニメや漫画より実写の方がリアリティあると思うからね
めげずに上を向いて生きている、じゃなくて
めげずに下を向いて生きている、なんですね(笑)
それが犬屋敷壱郎らしさだよ
そして、これでもかって最悪の日常を描いた上で、ガツンと神のような姿を見せてほしい
そしたら、もう・・・ラストは大号泣だよ、間違いない!
でも、もう撮影は終わってるんじゃないですか・・・(笑)
あ、そうね・・・
監督、信じてます!

出典:「いぬやしき」第6巻











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