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【2022年9月30日発売】初老のデイドリーム・ビリーバーたちにとって希望の星なのか!?『67歳の新人 ハン角斉短編集』発売!
この度は『六十七歳の新人 ハン角斉短編集』
ご購読ありがとうございます。
この本のタイトルですけど
「北海道の原始林で老いた珍獣発見!」
って感じで迫力があるのですけど、さすがに
恥ずかしいです…私は北海道で生まれ、今も十勝地方で
生息しています。
漫画家になるのは小一の時からの夢でした。
しかし、画力は伸びずストーリーも全く作れず
高校に入る頃には挫折してしまいました。
夢が破れても生きて行かねばなりません。
柔道整復師の資格を取り整骨院を開業しました。
しかし患者数が全く伸びず、仕事は暇でした。
暇のまま時だけが過ぎて行きました。
暇を持てあましていた私は、四十五歳にして
再び漫画家をめざす事にしました。
しかしコンテストには二十回以上落選を続け、
夢は叶う事なく、五十歳…六十歳と
私は老化して行きました。
でも挫折する事はありませんでした。
なぜなら、私は漫画を描く事が
習慣になってしまっていたからです。習慣になった私の漫画を、
すこし以上に楽しんで
読んでいただけたら幸いです。二〇二二年八月十日
ハン角斉
【ハン角斉、どうなの?】池上遼一氏「67歳の新人」を語る!
出典:natalie.mu
新人さんの作品はよく読むんですよ。でも、既存の作品の影響が感じられたり、いま流行っている絵にはあんまり惹かれないですね。新人賞の審査員をしていた頃も、たとえ絵は稚拙だったり常識はずれであっても、誰からの影響も受けず独特の社会の捉え方をしている新人さんを評価したいと思ってました。常識や流行りなんて、時代で変わっていくから。
初めて読んだ角斉先生のデビュー作『山で暮らす男』は、独特の絵で、誰の影響も感じなかった。毒のようなものも感じたんです。狂気じみた人物像、山下清のような執念を感じる緻密な描き込み、僕らが感じている常識が意図的にくるわされていくような違和感、女性のどこか普通じゃないエロティシズム、そしてどんでん返し。「ものすごいなあ」と思いましたね。こういう発想、ちょっと誰も思い浮かばない。異才だと思いましたね。以来、発表された読み切りを楽しみに読んできました。
【ハン角斉氏より】
池上先生は、私が若い頃、漫画家になりたい夢を抱いていた時にその絵を見て何度も挫折させられた先生です。また、自分もこの歳になってから漫画を描くようになって先生の絵がいつも自分の「戒め」になっています。池上先生の絵を見て、「サボるなよ」といつも自分に言い聞かせ、叱咤しています。今回、コメントをいただけることも、何だか夢のようで現実感が全くありません。本当にありがとうございます。励みにいたします。
池上遼一
1944年5月29日、福井県生まれ。1962年、貸本漫画誌魔像(日の丸文庫)に「魔剣小太刀」が掲載されデビューする。その後、水木しげるのアシスタントとして働いたのち、本格的に活動開始。雁屋哲原作の「男組」、小池一夫原作の「クライングフリーマン」、史村翔(武論尊の別名義)原作の「サンクチュアリ」などを発表し、武論尊原作の「HEAT -灼熱-」は第47回小学館漫画賞を受賞したほか、2004年に実写映画化もされた。2020年11月からはビッグコミックスペリオール(小学館)にて、稲垣理一郎とタッグを組んだ「トリリオンゲーム」を連載している。
出典:natalie.mu
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第5回ヤングスペリオール新人賞『編集長金一封50万円』受賞作!
必要なのは才能のみ。
年齢性別境遇学歴経験一切不問。
第7回の投稿作、ただいま受付中です!https://t.co/vHQ4otphvw— スペリオール編集部 (@bigsuperior) December 9, 2020