※西加奈子の長編小説『サラバ!』について、ネタバレはありません
「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」
あ、小説の話ね・・・西加奈子の『サラバ!』、読んだ?
さっき下巻の途中から一気に読んじゃったよ・・・
僕も読んでみたいなあ・・・
プロフィール:高齢子育て中、飲酒は週末のみ
特技:3才の娘を笑わせること
プロフィール:ゆとり世代(さとり世代)、独身、潔癖症、シニカルな視点は世代のせい?
特技:インターネット超高速検索
サラバ、さらば、さようなら、マッサラーマ、サラヴァ、君に祝福を・・・
サラバとは、日本語の「さらば」とアラビア語の「マッサラーマ(さようなら)」を掛け合わせて、この小説の語り手である「僕」こと圷(あくつ)(のちに今橋)歩と、彼が小学生の時に家族で住んでいたエジプトで親友になったヤコブが、別れ際に交わしていた合言葉、それはいつしか「魔術的な言葉」になっていった。
さらば?
サラヴァというのは、語源はポルトガル語で、人を讃えるときに使う言葉だと聞いていましたが、随分あとになって、アフリカから連れてこられたブラジルの奴隷の人たちが使っていた言葉だというのを知りました。
「あなたに幸がありますように」、そういう意味だそうです。
似たような音の言葉が世界各国にあって、微妙にニュアンスが違うけど、ひょっとしたら、根底にあるのは同じ意味かもね
日本語のさらば・・・さようなら、も含めて
ちょっと素敵です
長編小説『サラバ!』のあらすじ
サラバ———
その力の途轍もなさに
彼はまだ、少しも
気づいてはいなかった。1977年5月、圷歩(あくつあゆむ)は、
イランで生まれた。
父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。「さくら」「あおい」「きいろいゾウ」のベストセラー作家が、作家生活十周年を記念して放つ記念碑的長編!
リアル西加奈子の人間力
海外生活は、誕生から2歳までイラン・テヘラン、小学1年から5年までエジプト・カイロ。それ以降は大阪であり、性格的には根っからの大阪人である
部屋に引きこもって文章を書いているというより、リアル社会でバリバリ活躍している感じだよね・・・人間力高そう
この『サラバ!』の主人公と同じで、イランのテヘラン生まれの関西人なんだよね
西 加奈子(にし かなこ、1977年5月7日- )は、日本の小説家。イラン ・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府和泉市光明台育ち。大阪府立泉陽高等学校、関西大学法学部卒業。既婚。
『ぴあ』のライターを経て、出版社への持ち込み原稿であった『あおい』で2004年にデビューする。 2005年『さくら』が20万部を超えるベストセラーとなる。2012年5月、『きいろいゾウ』が、宮崎あおいと向井理出演で映画化され、2013年に公開された。
直木賞受賞会見の席でも「プロレスから勇気をもらった」と語るほどの大のプロレスファン、特に新日本プロレスの棚橋弘至をひいきの選手に上げている。
面白いね!
美人で作家でプロレスファンとか、なんかずるいわ(笑)
自分の物語を探したくなる衝動が・・・
他人の価値観で生きてこなかっただろうか?
僕に幹はあるのだろうか?
そのうち僕も読んでみます
だから、ちゃんと買って読むべきだよ
図書館で借りようが、買って読もうが、中身は一緒じゃないですか
買っても借りても中身は一緒だって・・・それは合理的に思えるけど違うんだなあ・・・コンテンツにはちゃんと自分で対価を払うことで、戻ってくる価値が違ってくるんだよ
カエルくんは社会人でちゃんと稼いでいるんだから、本くらいちゃんとお金を払って買いなさいよ
でも、身近なくまちゃんが持ってるんだから、貸してくださいよ
そして、僕も小説を書きたくなった!
※直木賞受賞後のインタビューより抜粋~ストーリーの創作について
この壮大なストーリーは、最初から「こうしよう」と思ってらしたんですか?
全然決めていなかったです。とにかく、10年目に長いものを書きたかったんです。あとは、ハッピーエンドにしたい、男の子を主人公にしたい、それから言葉を違えた男の子同士の友情を書きたい、それだけで、それ以外は決めずにいて。最初に「僕はこの世界に、左足から登場した。」という文章が、ぱって浮かんで、一人称にすることもそこで決まりました。あとはもう、書きながら「あ、これはアイデンティティだな」「今度は信仰の話になったな」「最後は物語への感謝になったな」という感じで、後から後から出てきました。本当に、こんなにうまくいった小説はないですね。こんな長さで、設計図を描かずに書いて、こんなにうまくいくことはない。最終的なゲラチェックでも、直しはあるものの、そこまで矛盾があるものではなかったんです。だから逆に、(原稿の)手離れが悪かったですね。あの長い時間がこれで終わるんやと思うと、「これでいいんかな」って、ずっと見ていました。
長編小説は大抵計画を立てて、しっかり準備して書くもんだと思っていたけど、この作品は違うんだね
ああ!なんか無性に、僕も自分の物語を紡ぎたくなってきた!!
誰でも突然に長編小説が書けるわけじゃないと思いますが・・・(笑)
でも、この小説を読むと・・・自分の幹を探すために?・・・文章で自分の奥底を探ってみたりとか、そういう衝動に駆られるんだよ
じゃあ、僕がまず短編でも何でも書いたら、それと一緒に『サラバ!』を貸してあげるよ!
僕のも読め!
・・・舞台はまず熊本から始まって、そして、東京へ・・・主人公は男じゃなくてあえて女でも面白いなあ・・・ぶつぶつ
次はどれを読みますか?
執筆と同時進行で頑張ってくださいね・・・(白々)
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